事業内容
株式会社ベルーナは1968年創業、埼玉県上尾市に本社を置く東証プライム上場の多角化企業グループ(連結子会社59社)。ミセス層向けカタログ・ネット通販を起点に、ホテル・不動産・発電(プロパティ事業)、化粧品・健康食品通販、グルメ通販、看護師向け通販・人材紹介、呉服・衣裳レンタル、アパレル・雑貨通販、データベース活用(物流受託・ファイナンス)の8セグメントを展開。
主要顧客はミセス層・看護師・旅行者・通販愛好者と多岐にわたり、グループ会員データベースを共通基盤として各事業を有機的に連携させている。2026年3月期の連結売上高は218,098百万円。
ビジネスモデル
グループ共通の顧客データベースを活用し、カタログ・ネット通販による商品販売(アパレル・グルメ・化粧品等)、ホテル・不動産の開発・運営、物流・コールセンターの外販受託、消費者金融(ファイナンス事業)など多様な収益源を保有。成長性重視の「グロース領域」と収益安定性重視の「サステナブル領域」に8セグメントを分類し、経営資源を最適配分することで外部環境変化への耐性を高めている。
企業の強み
データベース活用事業は2026年3月期売上高17,949百万円、セグメント利益4,514百万円、利益率25.1%と全セグメント最高水準の収益性を誇る。グループ会員データベースを活用したファイナンス事業ではネット経由新規申込が増加し、物流・コールセンターの外販受託でも新規クライアントを順調に獲得。
グループ内需要に依存しない外部収益基盤を構築している。
プロパティ事業は2026年3月期売上高49,701百万円(前期比+38.3%)、セグメント利益8,553百万円(同+62.7%)と急拡大。札幌・小樽・大阪等の都市型ホテルが本格稼働し、秋保温泉「ホテル瑞鳳」「秋保グランドホテル」を2025年9月に取得するなど積極的な不動産・ホテル投資を継続。
2026年3月期の設備投資総額35,871百万円のうちホテル関連が34,200百万円を占め、資産基盤を急速に拡充している。
アパレル・雑貨事業ではファッションECモールとインポートブランド品ECサイトを終了し、セグメント損失を前期1,696百万円から408百万円へ大幅圧縮。ナース関連事業では「ナースキャリアネクスト」を2025年6月に終了し、セグメント利益が前期比+60.6%増の651百万円に改善。
不採算事業の撤退を機動的に実行し、グループ全体の収益性を自律的に向上させる経営規律を有している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期208,298百万円を底に2期連続増収となり、2026年3月期は218,098百万円。営業利益は2024年3月期9,787百万円から2026年3月期16,478百万円へ2期で68.4%増加し、5期間で最高水準を更新した。
利益急回復の主因はプロパティ事業(セグメント利益8,553百万円、前期比62.7%増)で、外部要因として訪日外客数4,000万人超というインバウンド需要の拡大が稼働率・客室単価を押し上げた。一方、支払利息が783百万円から1,417百万円へ急増し、経常利益の伸び(22.8%増)は営業利益の伸びを下回った。
2027年3月期は営業利益17,500百万円(6.2%増)を予想。
成長戦略
ホテル展開主導のプロパティ事業拡大と専門通販グロース領域の利益成長
都市型・リゾート型ホテルへの継続的な設備投資と不動産取得を推進。2025年7月小樽グランベルホテル開業、2025年9月秋保温泉2物件取得を実施。有形固定資産取得支出33,307百万円と前期比2.2倍の投資を実行し、建設仮勘定残高も8,845百万円に積み上がっており次期以降の開業効果が期待される。
消費マインドの影響を受けにくい専門的事業領域として積極展開。化粧品健康食品は広告効率化で増益(735百万円)、グルメは食品頒布・ワイン通販が牽引し増収増益(1,316百万円)、ナース関連は不採算事業撤退後に利益率が改善(651百万円、前期比60.6%増)。各事業の収益性向上が確認された。
アパレル・雑貨事業ではファッションECモール・インポートブランド品ECサイトを終了し損失を1,696百万円から408百万円へ圧縮。その他の事業ではアパレル卸売の委託販売方式から撤退を決定。ナース関連ではナースキャリアネクストを2025年6月終了。不採算事業の整理が着実に進捗している。
フルフィルメント受託サービスで外部新規クライアントを順調に獲得し増収。ファイナンス事業はネット経由申込増加とターゲット顧客の効率的獲得により増収増益。ただし人件費上昇・コールセンター新設のイニシャルコスト発生によりセグメント利益は4,514百万円(前期比12.5%減)と一時的に減益。
最終更新: 2026年7月19日

