情報セキュリティ・サイバー攻撃リスク
当社グループは多数の顧客個人情報・金融資産・暗号資産を保有・管理しており、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃による情報漏洩・資産流出リスクにさらされている。特に金融事業・暗号資産事業では顧客から多額の資産を預かるため、GMOコインではコールドウォレット管理等の高水準のセキュリティ対策を講じているが、対策にもかかわらず事故が発生した場合は信頼低下・行政処分・多額の損害賠償請求等により事業活動・経営成績・財政状態に重大な影響を与える可能性がある。
インターネット金融・暗号資産の法規制リスク
GMOクリック証券・GMOコイン・GMO外貨は金融商品取引法に基づく登録業者として監督官庁の規制を受けており、関係諸法令の改正・解釈変更・新法令施行により事業活動が制約される可能性がある。また自己資本規制比率が120%を下回った場合には資本性資金の調達が必要となり、財政状態・経営成績に重大な影響を与える可能性がある。さらにGMOクリック証券は2025年9月に株式取引手数料・投資信託販売手数料の無料化を実施しており、取引量拡大やクロスセルによる収益補完が実現できない場合は業績への影響が生じる。
暗号資産事業の規制・市場リスク
暗号資産マイニング事業は法令・政策変更により保有・取引・マイニングに制限が課される可能性があり、ステーブルコイン発行・償還業を営むGMO-Z.com Trust Company Inc.はニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督下にあり、米国法令改正や規制変更により事業展開が困難となる可能性がある。また暗号資産交換事業では株式・外国為替・暗号資産市場の相場環境悪化により顧客の投資意欲が減退した場合、取引高が減少し財政状態・経営成績に重大な影響を与える可能性がある。当社グループはコンプライアンス体制の整備に努めているが、各国規制の多様性・変動性が高く対応の困難さが伴う。
金融事業の市場・信用リスク
店頭FX・CFD・暗号資産取引では各社が取引の相手方となるため自己ポジションが発生し、システムトラブルや相場の急激な変動によりカバー取引が適切に行われない場合に損失が発生する可能性がある。また株式信用取引・FX・暗号資産証拠金取引では顧客の強制決済損失が証拠金を上回った場合の不足額回収不能リスクがあり、タイ子会社の信用取引終了に伴う債権回収リスクも存在する。カウンターパーティーの財政悪化・法的整理による貸倒損失リスクも含め、これらが顕在化した場合は財政状態・経営成績に重大な影響を与える可能性がある。
競合激化・技術革新への対応リスク
インターネット関連技術の急速な進歩により業界標準・利用者ニーズが変化し、対応が遅れた場合はサービスの陳腐化・競争力低下を招く可能性がある。クラウド・レンタルサーバー事業・EC支援事業・インターネット広告事業等では参入障壁が低く競合他社が多数存在し、価格競争激化により料金引き下げや広告宣伝費・設備投資費の増加を余儀なくされる可能性がある。特に広告事業ではAI技術の進展に伴う広告主の内製化の動きが広がった場合、当社グループへの広告出稿が減少し経営成績に影響を与える可能性がある。
AI技術活用に関するリスク
当社グループは「AIで未来を創るNo.1企業グループ」を目指しAI利活用を積極推進しているが、競合他社に後れを取った場合はサービス付加価値の相対的低下を招く可能性がある。外部AI基盤・LLMプロバイダーへの依存度が高まることでサービス品質劣化・停止リスクが生じるほか、インフラサービスへのAI組み込みによるセキュリティ脆弱性・誤動作がブランド毀損につながる可能性がある。AI人財の確保・育成やガバナンス体制整備が事業拡大に追いつかない場合、AI技術の適切な導入・運用に支障を来す可能性があり、当社グループは「GMO AIブースト支援金」創設や社内リスキリングプログラム「虎の穴」等で対応を進めている。
M&A・海外事業展開リスク
当社グループは国内外でM&A・合弁事業を積極展開しているが、時間的制約等によりデューデリジェンスが不十分となった場合、買収後に偶発債務・簿外債務が判明する可能性がある。海外進出においては現地政府の規制・法令改廃・規制担当官の恣意的執行等により事業計画の遂行が困難となり、投下資本の回収が困難になる可能性がある。また買収後の重要人財・顧客の流出や合弁パートナーとの経営方針の乖離により期待したシナジー効果が実現できず、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。
資金調達・金利・為替リスク
当社グループは金融機関からの借入金・社債発行により資金調達を行っており、金利上昇により調達コストが増加し経営成績・財政状態に影響を及ぼす可能性がある。借入契約には財務制限条項が付帯されており、経営成績・財政状態・信用力の悪化により期限の利益喪失や追加担保設定を迫られる可能性がある。また海外連結子会社の売上収益・資産・負債の円換算や外貨建て支出により為替変動リスクにさらされており、先物為替予約等のヘッジ取引を活用しているものの外国為替相場の変動が業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
システム障害リスク
当社グループの事業の多くはインターネット関連サービスに特化しており、輻輳・ハードウェア欠陥・ソフトウェアバグ・不正アクセス等によりシステムの一部または全部が正常に作動しない場合、重要データの消滅・書換え・取引停止等が発生する可能性がある。特に金融事業・暗号資産交換事業ではシステム障害が顧客のサービス利用機会の喪失・社会的信用の低下・損害賠償請求等を引き起こし、財政状態・経営成績に重大な影響を与える可能性がある。当社グループはアプリケーション改善・ハードウェア増強等の継続的メンテナンスを実施しているが、不測の要因による障害リスクは排除できない。
人財確保・代表者依存リスク
当社グループはサービスをフルスクラッチで自社開発しており、優秀な人財の採用・育成が競争力の根幹をなすが、人財獲得競争の激化により優秀な人財の獲得が困難となった場合や在職人財の社外流出が生じた場合、経営成績・財政状態に影響を及ぼす可能性がある。また代表取締役グループ代表・会長兼社長執行役員・CEOである熊谷正寿氏に不測の事態が発生した場合、円滑な事業推進に支障が生じる可能性がある。セキュリティ専門人財(ホワイトハッカー等)やAI人財の獲得競争も激化しており、特定領域での人財不足が事業競争力に直結するリスクを有している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年5月1日

