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株式会社ラストワンマイル

9252東証グロースサービス業

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事業内容

株式会社ラストワンマイルは、電気・ガス・宅配水・インターネット回線等の生活関連サービスを不動産管理会社等のアライアンス先経由で販売するアライアンス事業を中核に、集合住宅向け無料インターネット事業、コンタクトセンター事業(BPO)、ホテル運営受託事業、リスティング・メディア事業の5事業を単一セグメントで展開する。主要顧客は集合住宅入居者・不動産管理会社・官公庁・ホテルオーナー等多岐にわたる。

2021年11月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2022年11月の経営体制刷新後、M&Aを積極活用しながら事業基盤を拡大している。

ビジネスモデル

アライアンス先(不動産管理会社等)から見込顧客の紹介を受け、自社・他社サービスを販売することで一時的な手数料(フロー型収益)と、顧客が契約を継続する限り毎月発生する継続インセンティブ・利用料(ストック型収益)の双方を獲得する。ストック型収益は2023年8月期4,001百万円→2024年8月期5,430百万円→2025年8月期6,809百万円と積み上がり、収益基盤の安定化に寄与している。

企業の強み

ストック型収益は2023年8月期4,001百万円から2025年8月期6,809百万円へ3年間で約70%増加(前々期比+25.4%)。売上収益15,510百万円のうち約43.9%をストック型が占め、業績の下支えとなっている。顧客が契約を継続する限り毎月収益が積み上がる構造が特徴。

不動産管理会社等のアライアンス先から見込顧客を獲得するBtoBtoCモデルを採用。同一サービスでも独自の販売手法により競合優位を確保できると有報に記載。主要取引先の㈱ライフイン24向け売上は2024年8月期1,381百万円から2025年8月期2,128百万円へ54.1%増加している。

2022年以降、㈱ブロードバンドコネクション、㈱キャリア、㈱ベンダー、㈱HOTEL STUDIO、㈱SHC、㈱テルベル(2025年9月)等を相次いで子会社化。M&Aを通じて既存リソースでは獲得困難なノウハウを吸収し、ホテル運営受託・集合住宅インターネット等へ事業領域を拡大している。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上収益14,912百万円は通期予想18,800百万円の79.3%、営業利益1,681百万円は通期予想1,807百万円の93.0%に達している。第4四半期(3ヶ月)に残る営業利益の予想達成余地は126百万円にとどまり、通期予想の据え置きは保守的とも読める。

会社側は業績予想に変更なしとしているが、上振れ着地の可能性を投資家は意識すべき局面にある。

のれん残高は2,383百万円と資産合計13,161百万円の18.1%を占め、前期末比335百万円増加している。M&A戦略の継続に伴い今後もさらなる積み上がりが想定される。

一方、親会社所有者帰属持分比率は40.5%(前期末38.9%)と改善傾向にあり、営業CFも1,605百万円と堅調。財務基盤は改善しているものの、M&A先の業績悪化時の減損リスクは引き続き主要なモニタリング項目である。

2026年8月期第3四半期累計の法人所得税費用は602百万円(前年同期390百万円)と大幅に増加し、税引前利益に対する実効税率は36.9%(前年同期39.6%)。営業利益が68.4%増加する一方、親会社帰属四半期利益の伸びは73.1%増にとどまっている。

税負担の絶対額増加は収益拡大の裏返しでもあるが、繰延税金資産の積み上がり(246百万円)や税務戦略の巧拙が今後の純利益水準に影響する点は継続注視が必要。

成長戦略

既存事業深耕・M&A積極化・自己株式活用の三位一体で持続的成長を追求

1世帯当たり提供サービス数の増加とアライアンス先の拡大により、既存顧客基盤からの収益最大化を図る。全国世帯数の増加(大都市圏で542千世帯増見込み)を市場環境として活用し、安定した新規顧客獲得を継続。2026年8月期3Q累計で売上収益29.7%増を達成しており、施策は順調に進捗している。

業種業態にこだわらず、新たな市場を構築できる事業・ノウハウをM&Aで取得する戦略を継続。当第3四半期に株式会社テルベルを新規連結し、連結範囲を拡大。2026年7月15日には今後のM&A戦略に備えた自己株式取得枠(上限56,000株・200百万円)を新設し、株式対価M&Aへの備えを強化している。

営業レバレッジの発現により利益成長を売上成長以上のペースで実現。2026年8月期の年間配当は1株当たり30円(中間18円・期末12円予定)と前期(実質22円相当)から大幅増配を予定。中間配当は2026年5月29日に実施済みであり、株主還元の強化が具体的に進捗している。

最終更新: 2026年7月17日