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株式会社エスコン

8892東証プライム不動産業

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事業内容

株式会社エスコン(旧・日本エスコン)は、1995年創業の総合不動産デベロッパーで、東京証券取引所プライム市場上場。中部電力株式会社の連結子会社として財務基盤を強化しつつ、住宅分譲・不動産開発・不動産賃貸・資産管理の4コア事業を展開する。

首都圏・関西圏・中部圏・九州・北海道を中心に全国展開し、分譲マンションブランド「レ・ジェイド」「グラン レ・ジェイド」「DIAMAS」、商業施設「tonarie」、物流施設「LOGITRES」、賃貸マンション「TOPAZ」等の多様なアセットを開発・運用。上場リート(エスコンジャパンリート投資法人)および私募ファンドへの物件供給を通じた資産循環型モデルを構築し、フロー収益とストック収益の両立を図る。

ビジネスモデル

用地取得から企画・開発・販売・賃貸・資産管理までの一貫体制を構築。分譲マンション・収益不動産の開発・売却によるフロー収益と、保有収益物件からの賃料収入および上場リート・私募ファンドの運用報酬・手数料によるストック収益を組み合わせる。

開発物件をグループ運営のリート・ファンドへ継続供給することでAUMを拡大し、資産管理事業の安定的なフィービジネスを積み上げる構造を持つ。

企業の強み

自社開発物件を上場リート(エスコンジャパンリート投資法人)および私募ファンドへ継続供給する資産循環型モデルを確立。2026年3月期のAM事業運用資産残高は103,200百万円(前期比30.8%増)に達し、運用報酬・取得手数料等のフィービジネスが安定的に積み上がっている。

2021年4月の第三者割当増資により中部電力株式会社の連結子会社となり、コーポレートクレジットの向上による資金調達コスト低減と調達手段の多様化を実現。中部圏での共同事業推進や大型まちづくりへの参入機会拡大など、グループシナジーを事業基盤に組み込んでいる。

住宅分譲(関西54.2%・関東24.8%・中部・九州)に加え、商業施設・物流施設・賃貸レジデンス・ホテル・オフィス・商業底地と多様なアセットタイプを展開。2026年3月期は不動産開発事業売上高52,019百万円(前期比83.0%増)、不動産賃貸事業利益率46.5%と、特定アセット・エリアへの過度な依存を回避した収益構造を実現している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高137,029百万円(前期比20.6%増)、営業利益26,101百万円(同22.5%増)と過去最高を達成した。不動産開発事業が売上高52,019百万円(同83.0%増)と大幅増収となり、上場リートや私募ファンドへの物件売却が収益を牽引した。

外部要因として、国内不動産市況の堅調継続が物件売却価格の維持に寄与している。一方、経常利益は持分法による投資損失4,227百万円(前期426百万円)の急増により前期比0.8%減の17,190百万円にとどまり、営業利益と経常利益の乖離が拡大している点は注視が必要である。

2026年3月期末の総資産は509,773百万円(前期比49,925百万円増)に拡大した一方、長期・短期借入金・社債の合計は前期比33,374百万円増加し、自己資本比率は17.0%(前期17.2%)と低水準が続く。支払利息は5,439百万円(前期3,685百万円)と急増しており、金利上昇局面では財務コストの更なる増加が経常利益を圧迫するリスクがある。

芝リアルエステート・モンテディオフットボールパーク・アーク不動産(取得原価11,000百万円予定)と連続的なM&Aを実施しており、のれん(期末残高14,357百万円)の減損リスクも引き続き留意が必要である。

2027年3月期の業績予想は売上高145,000百万円(前期比5.8%増)、営業利益26,500百万円(同1.5%増)、経常利益20,000百万円(同16.3%増)、親会社株主帰属当期純利益14,000百万円(同14.8%増)と過去最高益更新を見込む。中期経営計画最終年度の営業利益目標250億円を上回る見通しである。

ただし、2026年3月期に4,227百万円に急拡大した持分法による投資損失の動向が経常利益の不確実性要因となっており、翌期の経常利益回復(前期比16.3%増予想)の実現可能性を見極める必要がある。配当は1株当たり53円(前期比5円増配)を予定しており、累進的配当政策の継続が株主還元の安定性を担保している。

成長戦略

第5次中計最終年度に向けストック収益比率向上とAUM拡大・M&Aを推進

AM事業運用資産残高は103,200百万円(前期比30.8%増)に拡大。上場リート(エスコンジャパンリート投資法人)および私募ファンドへの継続的な物件供給を通じ、開発から運用までを一貫して担う体制で収益最大化を図る。翌期の資産管理事業売上高予想は2,800百万円(前期比26.8%増)。

芝リアルエステート(2025年4月子会社化)・モンテディオフットボールパーク(2026年3月子会社化)に続き、アーク不動産株式会社の株式取得(取得原価11,000百万円予定、2026年10月30日実行予定)を決議。関西圏を中心とした稼働中収益物件の積み上げによりストック収益比率の向上を目指す。

2027年3月期の分譲マンション引渡し910戸を計画し、2026年3月末時点での契約進捗率は70.7%を確保。ハイエンドブランド「DIAMAS」「グラン レ・ジェイド」の展開継続と、商業施設・クリニック・保育園等との一体開発プロジェクトによる大規模複合開発を推進し、住宅分譲事業売上高予想66,500百万円(前期比4.5%増)を目指す。

大阪府東大阪市・東京都大田区の賃貸レジデンス、茨城県つくば市商業開発、北海道富良野市・函館市ホテル、愛知県刈谷市複合開発、大阪府堺市・茨木市区画整理事業保留地等の新規事業用地を取得済み。商業底地・物流施設・賃貸マンション・ホテル等の多様なアセットタイプで開発パイプラインを拡充し、翌期不動産開発事業売上高予想55,800百万円(前期比7.3%増)を目指す。

最終更新: 2026年7月19日