松井証券株式会社 logo

松井証券株式会社

8628東証プライム証券・商品先物取引業

松井証券株式会社 logo
松井証券株式会社8628

事業内容

松井証券は1918年創業、2001年に東京証券取引所第一部に上場した独立系オンライン証券会社である。株式・先物・オプションの委託売買、投資信託販売、FX(外国為替証拠金取引)、米国株取引、IPO引受など幅広い金融商品・サービスを個人投資家向けに提供する。

主要顧客は投資に能動的に取り組むアクティブ個人投資家であり、新規口座開設者の4割以上が30代以下の投資初心者層も取り込んでいる。大手オンライン証券5社の中で唯一の独立系企業として、グループ企業の顧客基盤に依存しない独自のポジショニングを確立している。

事業は単一セグメントで運営され、オンラインベースのビジネスモデルに経営資源を集中することで効率的なオペレーション体制を維持している。

ビジネスモデル

収益は主に①株式等委託売買に伴う受入手数料(2026年3月期:25,963百万円)、②信用取引貸付金や預託金の収益分配金を中心とする金融収支(同:17,306百万円)、③FX取引のトレーディング損益(同:5,819百万円)の三本柱で構成される。オンライン専業モデルにより対面型証券会社と比較して低コスト構造を実現し、高い営業利益率を維持している。

信用取引貸付金の原資は銀行等からの短期借入金で調達し、資金効率を高めている。

企業の強み

第三者評価機関HDI-Japanの「問合せ窓口格付け(証券業界)」で最高評価の三つ星を15年連続取得。J.D.パワー「2025年カスタマーセンターサポート満足度調査」ネット証券部門でも2年連続1位を受賞。

多要素認証必須化による一時的な応答率低下に際しても速やかなオペレータ増員・休日受付拡大で高水準の対応品質を確保した実績を持つ。

松井証券のYouTube公式チャンネルは登録者数79万人を突破し、総再生回数は1.8億回超と金融機関が運営するメディアでNo.1のブランドを確立している。広瀬アリス起用の新CM全国放映、プロeスポーツチームFENNELとのスポンサー契約など認知度向上施策を継続的に実施しており、動画コンテンツを起点とした顧客獲得経路を自社で構築している点は競合他社が短期間で模倣困難な固有資産である。

ベンチャーキャピタルとの連携強化により、2026年3月期のIPO引受参入率は69%を達成し、IPO銘柄取扱数において業界2位を記録した。IPO関連収益は個人投資家の関心が高い分野であり、取扱数の拡大は顧客獲得・維持の両面で競争優位に寄与している。

独立系企業として特定グループの制約を受けずにベンチャーキャピタルとの関係構築を進められる点も強みである。

エンヴァリスの着眼点

市場環境として、6月22日に日経平均が史上最高値72,000円台を更新するなど株高が進行し、二市場の株式等売買代金は前年同期比103%増、個人委託売買代金は113%増となった。この外部環境下で当社の株式等委託売買代金は112%増と四半期として過去最高を記録し、営業利益は87.7%増の8,763百万円と大幅増益となった。

信用取引貸付金が30.4%増の552,532百万円となる中、短期借入金も44.5%増の457,900百万円に拡大し、自己資本比率は前期末6.1%から5.3%へ低下した。委託手数料・金融収支ともに相場環境に左右される構造であり、急騰後の反動局面では収益・財務指標双方の変動リスクが意識される。

販売費・一般管理費は17.8%増の7,123百万円(取引関係費26.9%増、事務費19.0%増)となったが、純営業収益48.3%増に対し伸び率は抑制的であり、営業利益率は改善した。金融商品取引責任準備金繰入れ640百万円等の特別損失計上はあったものの、四半期純利益は95.3%増の5,609百万円と収益基盤の質的改善が確認できる。

成長戦略

ブランド強化・商品拡充・サービス品質向上・新規事業探索の四軸で顧客基盤を拡大

広瀬アリス起用の新CM継続放映やYouTube公式チャンネル「MATSUI SUMMIT」等のコンテンツ配信により、登録者数94万人・総再生回数1.9億回を達成し、業界No.1ブランドとしての地位を維持。

米国株で人気銘柄の上場初日取引対応、FXで人気通貨ペアのスプレッド縮小を実施し、成長領域での顧客基盤拡大に取り組む。

パスキー導入や専用ダイヤル設置、動画コンテンツによるサポートを通じて安心して取引できる環境整備を推進し、顧客の利用促進を図る。

個人投資家向けオンライン証券の枠を超えた新たな収益源の探索を継続するが、当第1四半期時点で具体的な進捗開示は限定的。

最終更新: 2026年7月30日