東邦ホールディングス株式会社8129
医薬品卸売事業
東邦HDの基幹事業。医薬品・医療機器を病院・薬局等へ卸売供給する。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(セグメント間内部売上含む) | 1,494,868百万円 | 1,463,520百万円 | ↑ |
| 外部顧客への売上高 | 1,444,698百万円 | 1,415,289百万円 | ↑ |
| セグメント利益(営業利益) | 16,820百万円 | 19,033百万円 | ↓ |
| セグメント資産 | 597,950百万円 | 585,328百万円 | ↑ |
| 減価償却費 | 2,680百万円 | 2,733百万円 | ↓ |
| 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 9,375百万円 | 3,585百万円 | ↑ |
| 持分法適用会社への投資額 | 2,032百万円 | 1,893百万円 | ↑ |
事業詳細
東邦薬品株式会社、九州東邦株式会社等の連結子会社4社を中心に、製薬会社等から医薬品・麻薬・検査薬・医療機器を仕入れ、病院・診療所・調剤薬局等へ販売する。グループ連結売上高の約96%(外部顧客売上高ベース)を占める中核セグメント。スペシャリティ医薬品・取扱卸限定製品の拡販、DXツール活用による生産性向上、顧客支援ビジネスの展開も推進している。
直近の概況
売上高は前期比2.1%増も、仕入原価上昇でセグメント利益は11.6%減と収益性が悪化。
2026年3月期の医薬品卸売事業は、抗がん剤・スペシャリティ医薬品・糖尿病治療薬・帯状疱疹ワクチン等が伸長し売上高1,494,868百万円(前期比2.1%増)を達成した一方、医薬品仕入原価の上昇の影響を受けセグメント利益は16,820百万円(前期比11.6%減)に留まった。施策面では営業と配送の役割明確化、デジタルツール導入による生産性向上、単品単価交渉の推進、流通コストの可視化・適正化に取り組んだ。複合型物流センター「TBC東海」(2027年度稼働予定)の建設着手や、ISO9001新規認証取得、GDP社内教育強化など物流・品質体制の強化も進めた。また、独占禁止法関連損失引当金(前期末4,849百万円)は当期中に解消している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- スペシャリティ医薬品・取扱卸限定製品の売上拡大(抗がん剤、糖尿病治療薬、帯状疱疹ワクチン等)
- 医薬と検査薬の融合を通じた医薬MSによる検査薬市場の開拓
- 2027年度稼働予定の複合型物流センター「TBC東海」による物流改革・競争優位確立
- 医薬品二次包装施設「羽田パッケージングセンター」の稼働(2026年度内受託開始予定)によるスペシャリティ製品フルラインサービスの構築
- 患者宅配送サービス「L1MON」やイシンファーマ・サーブ・バイオファーマへの出資等によるスペシャリティ領域対応力の強化
- 顧客支援ビジネス(LXMATE HeLios cloud、EveryPick等)の拡充による付加価値向上
- CVCファンド「TOHO Ventures」を通じた創薬・医療DX領域スタートアップへの投資による新事業創出
- DXによる経営管理機能の高度化・流通コスト可視化による適正配送体制の確立
リスク
- 薬価の毎年改定・中間年改定による医薬品市場の価格下押し圧力(2025年4月に全品目の53%を対象とした中間年改定実施、2026年4月にも薬価改定実施)
- 製薬企業からの仕入原価のさらなる上昇による収益性悪化リスク
- コロナ関連製品の需要縮小継続による売上・利益への影響
- 長期収載品の選定療養導入に伴う後発医薬品への切り替え加速による取扱品目構成の変化
- 販売費及び一般管理費(人件費・物流コスト等)の増加による収益性低下リスク
- 依然として厳しい状況にある医療機関の経営環境悪化による取引先への影響
- 「TBC東海」等の大型設備投資に伴うキャッシュアウトおよび稼働遅延リスク
最終更新: 2026年6月24日

