事業内容
内田洋行グループは1910年創業の115年の歴史を持ち、当社および子会社28社・関連会社10社で構成される。公共関連事業(教育・自治体向けICT・空間構築)、オフィス関連事業(民間・公共向けオフィス家具・空間デザイン)、情報関連事業(大手民間企業向けICT・SIサービス)の3セグメントを展開。
ICT関連ビジネスと環境構築関連ビジネスの両軸を民間市場・公共市場の4象限マトリクスで運営し、「情報の価値化と知の協創をデザインする」をグループビジョンに掲げる。2025年7月期の連結売上高は337,055百万円と過去最高を更新した。
ビジネスモデル
ハードウェア・ソフトウェアライセンス販売、システムインテグレーション、保守・メンテナンス、オフィス家具製造・販売・施工、空間デザインを組み合わせた複合収益構造を持つ。公共市場では国の政策(GIGAスクール・自治体標準化)に連動した大型案件を獲得し、民間市場ではサブスクリプション型ライセンス契約や継続的なオフィスリニューアル需要を取り込む。
グループ共通販売管理システムによるグループ連携強化で案件獲得力を高めている。
企業の強み
GIGAスクール構想対応で全国の学校現場に大量端末を納入した実績を持ち、校務系・学習系ネットワーク統合案件でも豊富な知見を蓄積。2025年7月期の公共関連事業売上高は92,781百万円(前期比14.6%増)、営業利益は5,240百万円(前期比73.4%増)と大幅伸長を達成した。
ICT関連ビジネスと環境構築関連ビジネスを民間・公共の4象限マトリクスで展開する独自構造を持ち、第14次中計以降10年以上かけてリソース共有体制を構築。情報関連事業(売上高183,661百万円)・公共関連事業(92,781百万円)・オフィス関連事業(59,419百万円)の3セグメントが相互補完し、単一事業では獲得困難な大型複合案件を受注できる競争優位を有する。
情報関連事業においてクラウドベースのサブスクリプション型ソフトウェアライセンス契約が継続拡大し、2025年7月期第4四半期には超大型案件を獲得。会議室運用支援サービス「SmartRooms」は業界トップクラスの実績を持ち、契約室数を順調に伸ばしている。
これらが情報関連事業の売上高を前期比31.5%増の183,661百万円に押し上げた。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年7月期第3四半期連結累計(9ヶ月)の売上高は314,373百万円(前年同期比+34.2%)、営業利益15,924百万円(同+35.0%)、経常利益16,710百万円(同+35.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益12,178百万円(同+45.1%)と全項目で過去最高を更新。外部要因として、NEXT GIGAによる端末更新需要のピーク到来と企業のデジタル投資意欲の底堅さが業績を押し上げた。
売上総利益率は15.1%(前年同期17.5%)と低下しており、公共関連事業の低マージン案件比率上昇が影響。通期業績予想は売上高421,000百万円(前期比+24.9%)、営業利益15,400百万円(同+26.5%)に上方修正済み。
過去5期の売上高推移(2021期291,035百万円→2025期337,055百万円)と比較しても成長が明確に加速している。
成長戦略
第17次中計でICT×環境構築のグループリソースを結集し、公共・民間の重点市場を深耕
GIGAスクール構想による一人一台端末の更新需要(当第3四半期がピーク)を確実に取り込みつつ、キッティング・ネットワーク統合・セキュリティ・製品保証サポートなど周辺サービスへの展開で収益の厚みを増す。前回導入時以上のサポート体制を整備し、次回更新サイクルへの布石とする。
国が推進する自治体DX・システム標準化事業において、基幹系(翌期以降へ延伸案件あり)および福祉系システムの移行を着実に実施。当期分は順調に終了しており、翌期以降の延伸案件の受注継続が次期業績の下支えとなる。
大手民間企業向けに社員位置情報・オフィス環境データのリアルタイム可視化システム、クラウド型会議室予約支援サービス、サブスクリプション型ソフトウェアライセンスを拡大。情報関連事業売上高は126,880百万円(前年同期比+11.8%)と成長継続中。
フリーアドレス化・ハイブリッドワーク普及という外部環境の追い風も活用する。
第17次中期経営計画(2025年7月期〜2027年7月期)において、公共・オフィス・情報の各事業ユニット間の連携強化と再編を推進。グループビジョン「情報の価値化と知の協創」の実現に向け、ベースアップ継続等の人的投資を実施しながら持続的成長基盤を構築する。
販売費及び一般管理費は31,496百万円(前年同期比+8.2%)と増加しているが、売上増加率(+34.2%)が上回り営業レバレッジが効いている。
最終更新: 2026年7月17日

