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エイベックス株式会社

7860東証プライム情報通信業

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エイベックス株式会社7860

事業内容

エイベックス株式会社は1988年設立の東証プライム上場の総合エンタテインメント企業。連結子会社28社・持分法適用関連会社5社の計34社で構成され、音楽コンテンツの企画・制作・販売・配信・ライヴ運営を中核とする音楽事業(売上高122,312百万円)、アニメ・映像コンテンツの企画・制作・配信を担うアニメ・映像事業(同21,723百万円)、北米・アジアでのエンタテインメントコンテンツ流通を担う海外事業(同4,040百万円)の3セグメントを展開する。

アーティスト・タレント・クリエイターのマネジメントからマーチャンダイジング、ファンクラブ運営、ECサイト運営まで一貫したバリューチェーンを保有し、国内外のIP価値最大化を事業の根幹に置く。

ビジネスモデル

アーティストやコンテンツのIP(知的財産権)を自社で発掘・育成し、音楽パッケージ販売・音楽配信・ライヴ・コンサート・マーチャンダイジング・ファンクラブ・映像配信・アニメ海外販売など複数チャネルで収益化する。権利の蓄積を安定収益基盤と位置付け、Avex Catalog Fund I LLC・Avex Song Fund I LLCを通じたカタログビジネスも展開。

国内外のパートナーネットワークを活用し、IPの価値を国内外で最大化する。

企業の強み

音楽事業(売上高122,312百万円)、アニメ・映像事業(同21,723百万円)、海外事業(同4,040百万円)の3セグメントを保有し、単一ジャンルへの依存を分散。アーティストマネジメントから映像配信・海外流通まで一貫したバリューチェーンを自社グループ内に構築しており、IP価値を多面的に収益化できる体制を有する。

音楽コンテンツの企画・制作・販売・配信・ライヴ・マーチャンダイジング・ファンクラブ運営・ECサイト運営を連結子会社群(エイベックス・エンタテインメント㈱、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ㈱、エイベックス・ミュージック・パブリッシング㈱等)で一貫展開。2026年3月期に費用執行ルール見直し等で販管費を984百万円削減し、営業損失△1,180百万円から営業利益3,468百万円へ黒字転換を実現した。

Avex Catalog Fund I LLC・Avex Song Fund I LLCの設立(2026年3月)により音楽関連権利の共同事業化を開始。S10 Entertainment & Media LLCの連結子会社化(2025年4月)で北米クリエイティヴネットワークを獲得。

アニメ・映像事業では海外向け販売が好調で同事業売上高が前年度比17.5%増の21,723百万円となり、権利活用による収益多様化が進展している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益4,085百万円は前期の営業損失1,819百万円から大幅改善したが、売上高営業利益率は2.8%にとどまる。貸倒引当金繰入額の減少(1,228百万円→△60百万円)という一時的要因が利益改善に寄与しており、構造的な収益力の向上かどうかは2027年3月期以降の推移で見極める必要がある。

2027年3月期予想の営業利益6,000百万円(前期比46.9%増)達成には、ライヴ・配信・海外の各ドライバーが継続的に機能することが前提となる。

海外事業は2026年3月期も営業損失466百万円(前期損失942百万円)と赤字が続くが、売上総利益率が49.3%に改善するなど収益構造は好転しつつある。一方、S10 Entertainment & Media LLCの子会社化に伴いのれんが2,535百万円(前期22百万円)に急増しており、5〜8年の定額償却(当期償却額250百万円)が今後の利益を圧迫する点は留意が必要。

海外事業の黒字転換時期が投資判断の重要な確認ポイントとなる。

市場環境として、ライヴ市場(業界全体で前年同期比5.3%増)・有料音楽配信市場(同8.7%増)はともに拡大基調にあり、エイベックスの主力事業に対する外部追い風は継続している。一方、ヒットアーティストやヒットコンテンツの有無が業績に直結する構造的な集中リスク、および創業メンバーである代表取締役会長への経営依存は自社固有の課題として残存。

AI普及による保有権利の侵害リスクも新たなリスク要因として開示されており、中長期的な注視が必要。

成長戦略

IPの創出・権利価値最大化とグローバルバリューチェーン構築による収益拡大

各セグメントにおけるIPの創出を継続的に推進し、アーティスト・作品の国内外での活動拡大を図る。Avex Catalog Fund I LLC・Avex Song Fund I LLCを通じた音楽関連権利の共同事業化により、既存カタログの収益化を加速。

前払印税残高は4,140百万円に拡大し権利取得投資が継続している。

S10 Entertainment & Media LLCの子会社化により北米クリエイティヴネットワークへのアクセスを確保。アニメ作品の海外向け販売が2026年3月期の増収を牽引しており、海外事業の売上高は4,040百万円(前期比17.2%増)、売上総利益率は49.3%に改善。

海外事業の黒字転換が次の目標となる。

既存事業の選択と集中を継続的に推進し、費用執行ルールや投資モニタリング方法の見直し、業務効率化を実施。7社の連結除外(合併・株式譲渡・清算)による事業ポートフォリオの最適化が進展。従業員一人当たりの収益性は大幅に向上したと経営陣が言及している。

アニメ作品の海外向け販売好調により2026年3月期のアニメ・映像事業売上高は21,723百万円(前期比17.5%増)、営業利益は1,062百万円(前期比254.8%増)と大幅改善。映像配信市場(2024年実績5,710億円規模)の拡大を外部環境として取り込みながら、IPポートフォリオの拡充を継続する。

最終更新: 2026年7月19日