事業内容
株式会社ブシロードは、トレーディングカードゲーム(TCG)を中核事業として、ライブエンタメ・マーチャンダイズ・モバイルゲーム・コンソールゲーム・音楽・広告・プロレス興行まで幅広く展開するエンターテイメント企業。2007年設立、2019年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
エンターテイメント事業(売上高49,851百万円)とスポーツ事業(売上高6,324百万円)の2セグメントを擁し、国内外のキャラクターIPを活用した「IPディベロッパー」戦略のもと、シンガポール・米国・韓国・マレーシアなど海外子会社を通じてグローバル展開を加速している。主要顧客はTCGプレイヤー・アニメ・ゲームファン層を中心とした幅広いエンタメ消費者。
ビジネスモデル
「ヴァイスシュヴァルツ」等のTCGプラットフォームを基盤に、自社IP(バンドリ!、カードファイト!!ヴァンガード等)および他社IP(hololive、ラブライブ!等)を活用し、TCG・ライブエンタメ・MD・モバイルゲーム・音楽・広告の各ユニットで収益を積層する。IPランク制(Sランク:年商10,000百万円以上、Aランク:4,000百万円以上、Bランク:1,000百万円以上)を経営目標に設定し、IPの成長が子会社各部門を牽引する構造。
1部門の収益ボラティリティを他部門で補完できる多角化設計が特徴。
企業の強み
2025年6月期において、TCGユニット・ライブエンタメユニット・MDユニットの3ユニットが揃って過去最高売上を更新。新TCG4タイトル(hololive、五等分の花嫁、ラブライブ!、ヴァイスシュヴァルツロゼ)の展開開始が牽引し、エンターテイメント事業全体の売上高は49,851百万円(前期比25.6%増)、セグメント利益は4,694百万円(同969.8%増)に達した。
アジア売上高は9,168百万円(前期4,880百万円)と約1.9倍に拡大。Bushiroad EXPOを2025年は世界16地域以上で開催し、グローバルブランド認知を向上。
マレーシアにTCG印刷製造子会社を持ち、中国を中心とした東アジア・北米への展開を加速している。現在約30%の海外売上高比率を中期的に50%へ引き上げる目標を掲げている。
2015年発表の「BanG Dream!(バンドリ!)」は、声優による実演ライブを起点にアニメ・TCG・モバイルゲーム・MDへ展開。2025年4月のMyGO!!!!!×Ave Mujica合同ライブではバンドリ!
史上最大動員を記録。TCG・音楽ソフト・MDの各収益が順調に伸長し、IPが子会社各部門の成長を牽引する理想モデルを体現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高42,356百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益4,002百万円(同39.0%増)、経常利益5,019百万円(同73.1%増)、親会社株主帰属純利益3,597百万円(同112.3%増)。経常利益・純利益の大幅増は為替差益(519百万円)・受取配当金(352百万円)・繰越欠損金活用による税務メリットが寄与。
通期予想は売上高56,500百万円・営業利益4,600百万円(前期比5.5%減)・経常利益5,600百万円・純利益3,900百万円に修正。過去5期の推移では2024期に営業利益が883百万円まで落ち込んだ後、2025期に4,868百万円へ急回復し、2026期も高水準を維持する見通し。
財政状態は総資産50,409百万円、自己資本比率54.7%と健全。
成長戦略
中期ビジョン2030のもとTCG世界一・海外加速・IP積層の3軸で成長
2026年4月に「ヴァイスシュヴァルツ」「カードファイト!! ヴァンガード」の仕様変更を実施。第3四半期は調整期間として減収となったが、仕様変更後の市場反応と新規顧客獲得が来期以降の成長を左右する重要施策。
2026年2月に世界同時リリースし、好調な滑り出しと報告。デジタルゲームユニットの収益多様化と海外売上拡大に寄与する施策として位置づけられており、継続的なユーザー獲得・課金維持が課題。
2026年2月に台北・バンコク、3月にシカゴで「Bushiroad EXPO 2026」を開催し、顧客・ディストリビューターとの接点を拡大。英語版TCGの全世界展開を継続し、海外売上比率の向上を目指す。
2026年3月時点で累計製造数400万ピースを突破し、第3四半期単体でブランド過去最高売上を更新。MDユニットの主力ブランドとして国内外での販路拡大を継続し、IP展開の収益多様化に貢献。
2026年3月にMVVを再定義し「LIVE-MIXED ENTERTAINMENT」をビジョンとして発表。新日本プロレス東京ドーム46,913人動員・スターダム関西最多動員更新など、スポーツユニットが四半期過去最高売上を達成し、ライブ体験事業の拡大が具体的成果として表れている。
最終更新: 2026年7月17日

