事業内容
三菱ロジスネクスト株式会社は、1937年創業のフォークリフトメーカーを源流とし、2017年のユニキャリアとの経営統合を経て現在の体制を確立。三菱重工業の連結子会社として、フォークリフトを中心とした物流機器の製造・販売・保守サービスを国内外で展開する。
連結子会社56社・関連会社9社を擁し、売上高の約7割・総利益の約8割を海外事業が占めるグローバル企業。国内事業では製造・国内販売、海外事業では米州・欧州・アジア・中国での製造・販売を担う。
近年はAGV/AGFなど自動化・自律化製品や物流ソリューション事業にも注力している。
ビジネスモデル
フォークリフト等物流機器を国内外の工場で製造し、直系販売会社・代理店網を通じて販売する。販売後は保守部品の供給・メンテナンスサービスで継続的な収益を確保する。
また、リース・レンタル車両への設備投資を通じた稼働収益も収益源の一つ。2025年3月期の売上高665,594百万円のうち、海外事業が469,408百万円(70.5%)を占め、グローバルな製販体制が収益基盤を支える。
企業の強み
連結子会社56社・関連会社9社を擁し、米州・欧州・アジア・中国に製造・販売拠点を持つ。2025年3月期の海外売上高は469,408百万円と全体の70.5%を占め、グローバルな製販ネットワークが安定した収益基盤を形成している。
AGFによるトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了し2024年3月より実運用を開始。三菱重工との協業による自動ピッキングソリューションを2024年12月に国内初稼働。無人搬送車ACTはドイツのレッドドット・デザイン賞を2024年に受賞するなど、製品競争力を実績で示している。
三菱重工業の連結子会社として、同社および金融子会社からのCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を活用した機動的な資金調達が可能。三菱重工の標準プラットフォーム「ΣSynX」との協業による自動化ソリューション開発など、技術・財務両面での親会社シナジーを享受している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の701,770百万円をピークに2025年3月期665,594百万円、2026年3月期第3四半期累計482,714百万円(前年同期比3.6%減)と減収基調が継続。営業利益は2024年3月期42,603百万円から2025年3月期20,766百万円、2026年3月期第3四半期累計10,096百万円(同44.6%減)と急落。
外部要因として米国関税政策による需要鈍化・円高ドル安の為替影響が重なり、国内エンジン製造子会社での偶発損失引当金追加計上(3,250百万円)も純利益を圧迫。のれん等償却前営業利益は16,492百万円(同36.9%減)、営業利益率は3.4%(同1.8ポイント減)。
欧州・アジア・中国は堅調だが、主力の米州が極めて厳しい状況。通期予想は売上高635,000百万円、営業利益14,000百万円で修正なし。
成長戦略
脱炭素・自動化・グローバル4地域体制強化で中期計画目標の達成を目指す
ロジスネクスト東京・中部を連結除外し、国内販売体制を再編。本社営業機能との一体化により事業効率向上を図る。
2026年3月期第3四半期累計の国内事業売上高は143,142百万円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益2,975百万円(同3.3%減)と小幅減にとどまり、堅調な国内市場環境を背景に一定の効果を発揮。
スウェーデン工場機能の閉鎖を伴う生産集約を実施し、固定費削減と生産効率向上を図る施策。2026年3月期第3四半期累計において欧州事業は増収増益を達成しており、構造改革の効果が顕在化している。
中国での経営資源の選択と集中を図るための販売事業再編を実施。景気減速下でも物流機器需要が堅調な中国市場において、再編効果が2026年3月期第3四半期累計で発現し、中国事業は増益に貢献。
「自動化・自律化」をキーコンセプトの一つとして位置づけ、AGV・AGFをはじめとする自動化製品の拡販を推進。物流2024年問題対応・省人化需要を取り込む戦略だが、米州不振が全社業績を圧迫する中、個別の進捗開示は限定的。
「脱炭素」をキーコンセプトとして、バッテリー車・リチウムイオン搭載モデル等の電動化製品ラインナップを拡充。欧州・アジアでの堅調な需要を取り込む方針だが、米州での関税・競争環境悪化が全体の収益改善を阻害している。
最終更新: 2026年7月17日

