事業内容
ベルトラ株式会社は、国内外150か国の現地体験型オプショナルツアー専門オンライン予約サイト「VELTRA」を中核事業とする旅行テック企業。約8,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー・文化体験・グルメ・クルーズ・スパなど22,000点超の商品を提供する。
主要顧客は日本語サイト利用の日本人旅行者および英語サイト「Hawaii Activities」利用の訪日外国人・海外旅行者。加えて、連結子会社リンクティビティ株式会社を通じ、交通・観光事業者向けチケットプラットフォームおよびITインフラ事業を展開する二軸構造を持つ。
2025年12月末時点で約260万人の会員基盤を保有し、東京証券取引所グロース市場に上場。
ビジネスモデル
旅行者がVELTRAサイトで現地体験ツアーを予約すると、当社グループが催行会社に予約を取り次ぎ、ツアー代金に応じた手数料を催行会社から受領する受託販売モデル。在庫リスクを持たないアセットライト構造が特徴。
集客はリスティング広告・SEO・SNSコンテンツマーケティングで行い、約260万人の会員基盤とポイントプログラムでリピート率を高める。観光IT事業ではチケットPFおよびITインフラ提供によるB2B2C収益も加わる。
企業の強み
国内外150か国の催行会社約8,000社と直接契約し、22,000点超の現地体験ツアーを提供。小規模・少人数制のユニークなツアーも多数取り扱い、他社OTAとの差別化を実現。40万件超の旅行者体験談が信頼性向上にも寄与している。
2025年12月期においてマーケティング費・人件費の厳格なコスト管理とDX推進により、OTA事業の営業利益率は前年比11.6ポイント改善し23.2%を達成。グループ全体でもコロナ禍以降5年ぶりの黒字転換(当期純利益141百万円)を果たした。
2025年12月末時点で約260万人の会員を保有。購入代金・体験談投稿に応じたポイント付与制度により次回利用インセンティブを提供し、顧客ロイヤリティとリピート率の向上を図る仕組みが構築されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
営業収益は2021期493百万円から2025期4,582百万円へ約9倍に拡大し、2025期に初の営業黒字(105百万円)を達成した。しかし2026年12月期第1四半期(2026年1月〜3月)は営業収益1,135百万円(前年同期比0.3%増)と横ばいにとどまり、営業損失38百万円・経常損失28百万円・親会社株主帰属四半期純損失119百万円と赤字に転落した。
外部要因としてGoogle検索仕様変更による流入減・中国市場の渡航注意喚起・ハワイ等の悪天候が海外OTA事業を直撃。加えて関係会社整理損・送金詐欺損失計107百万円の特別損失が純損失を拡大させた。
通期業績予想(営業収益5,000百万円・営業利益380百万円)は据え置かれているが、1Qの進捗率は営業利益ベースで大幅未達であり、達成には後半の急回復が前提となる。
成長戦略
OTA高収益化・観光IT収益化・AI活用生産性向上の三本柱で成長加速
AI・デジタルツール活用による費用構造の最適化を推進しつつ、国内旅行(自然・リゾート系エリア)・インバウンド・B2B・クルーズ事業のグローバル展開を通じ収益源を多角化。Google流入依存からの脱却と安定的な収益構造の確立が急務。
リンクティビティ社のチケットプラットフォームを韓国・中国をはじめとするアジア圏へ展開加速。沖縄美ら海水族館Eチケット連携・TripAdvisor公式パートナー認定等の実績を積み上げ、インバウンド需要を取り込みながらプラットフォーム収益力を強化する。
近畿日本鉄道との「特急券付きデジタルきっぷ発売サービス」開始等、鉄道・交通分野でのDX実績を積み上げ。2026年度は開発投資の選択と集中を進め、先行投資フェーズからの脱却と中長期的な収益基盤の確立を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

