景気・産業動向による需要変動
HPC事業は大学・官公庁・企業向けの科学技術計算用コンピュータ、CTO事業は産業用コンピュータを販売しており、顧客の研究開発投資・設備投資需要に直接影響を受ける。米国の関税政策の不透明感を背景とした金融・経済の混乱が顧客企業の業績を悪化させた場合、両事業の売上が減少するリスクがある。当社グループとして特段の需要変動対策は明示されていない。
特定仕入先への依存
HPC事業の主要仕入先は米国のSuper Micro Computer, Inc.であり、代理店契約に基づき安定供給を受けている。同社の技術水準低下や取引継続困難となった場合、代替先の確保・納期調整・仕入コスト増加等の時間的・金銭的コストが発生するリスクがある。代替候補は存在するものの、必要数量の確保や対応コストが業績に影響を与える可能性がある。
カントリーリスク・為替変動
製品の大部分を海外から購入しており、主な仕入先は台湾であるため、台湾に関連する地政学的リスク・市場リスク・信用リスクにさらされている。加えて為替レートの大幅な変動が仕入コストに直接影響し、業績を悪化させる可能性がある。当社グループとして具体的なヘッジ手段は明示されていない。
部品調達リスク
メモリ等の部品価格の急激な高騰や供給不足が発生した場合、原価上昇リスクおよび製品出荷の遅延リスクが生じる。十分な品質の部品をタイムリーかつ必要数量確保することが事業継続の前提であり、調達障害は売上・利益の両面に影響を及ぼす。当社グループとして具体的な在庫積み増し等の対策は明示されていない。
業績の季節偏重
主要顧客が大学・官公庁・大企業であるため、年度末の1月〜3月(第3四半期)に売上高・営業利益が集中する傾向がある。2025年6月期の第3四半期売上高は2,552,010千円・営業利益は403,070千円と、他四半期(売上高1,445,411〜1,612,929千円、営業利益43,565〜109,865千円)と比較して突出しており、四半期業績の変動が大きい。この偏重により、特定四半期の受注動向が通期業績に与える影響が極めて大きい。
技術革新への対応遅れ
コンピューティング関連市場は全世界で研究開発が進み、技術革新の速度が極めて速い。当社グループが技術革新のスピードに適時対応できない場合、製品競争力の低下を招き事業・業績に影響を与える可能性がある。対応体制の構築に努めているとしているが、具体的な研究開発投資額や体制の詳細は明示されていない。
特定人物(代表取締役)への依存
代表取締役・小野鉄平氏が事業推進において極めて重要な役割を担っており、同氏が業務執行できない事態となった場合、事業継続に重大な影響が生じるリスクがある。依存度低減に向けた人財育成・強化に注力しているとしているが、後継体制の具体的な整備状況は明示されていない。小規模組織であることも相まって、キーパーソンリスクの影響度は相対的に高い。
情報セキュリティリスク
コンピュータ・ウイルスやハッカーによる不正アクセス・システム障害、または自然災害等に起因するデータセンターへの電力供給停止によりシステムが停止するリスクがある。適切なセキュリティ対策を講じているものの、予測不可能な要因によるシステム停止は事業継続に直接影響を与える。HPC事業の性質上、顧客への影響が大きく信頼失墜につながる可能性がある。
減損損失の発生可能性
国内工場・サーバ設備等の事業用資産および投資有価証券(上場・非上場)を保有しており、事業環境の変化や市場価格の下落により減損処理が必要となる可能性がある。非上場株式については純資産・将来事業計画等を総合的に勘案して評価されるため、評価の不確実性が高い。減損損失が発生した場合、当期純利益および財務健全性に影響を及ぼす。
法的規制・貿易規制の変更
会社法・金融商品取引法・税法・外為法を含む貿易関連諸法・下請法等の各種法的規制の適用を受けており、新設・改正により事業活動が制約されるリスクがある。特に外為法等の貿易関連規制は、海外からの部品調達や製品輸出に直接影響するため、米国の関税政策の不透明感とも相まってリスクが高まっている。規制対応コストの増加も業績に影響を及ぼす可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

