事業内容
株式会社ベルシステム24ホールディングスは、1982年創業の国内最大級コンタクトセンターアウトソーシング企業を中核とする持株会社。連結子会社8社・持分法適用関連会社3社を擁し、国内外でCRM事業を展開する。
主力のCRM事業では、インバウンド・アウトバウンドコール、Webやソーシャルメディア対応、BPO(経理・人事・医薬品開発支援等)まで幅広いサービスを1,300社超のクライアントに提供。伊藤忠商事・TOPPAN(旧凸版印刷)を主要株主に持ち、両グループの企業ネットワークを活用した事業展開を行っている。
ビジネスモデル
クライアント企業のコンタクトセンター業務を一括受託し、座席数・稼働時間等に基づく従量課金型で収益を得る。原価の大部分はオペレーター人件費であり、規模の経済と業務効率化が収益性を左右する。
近年は生成AIとヒトのハイブリッド運用、BPRコンサルティング、VOCデータのマーケティング活用等、高付加価値サービスへの転換を推進し、一社当たり取引規模の拡大と利益率向上を目指している。
企業の強み
1982年の創業以来約40年にわたりコンタクトセンターを運営し、1,300社超のクライアントに対してサービスを提供。年間約5億コールの応対データを蓄積しており、生成AI活用の基盤となる良質なナレッジ資産を保有する。この規模と実績は競合との差別化要因となっている。
2014年に伊藤忠商事が株式49.9%相当を取得、2017年にTOPPAN(旧凸版印刷)と資本業務提携を締結。両グループの多様な企業ネットワークを活用した新規クライアント獲得、AI技術・システムインテグレーション分野でのシナジー創出が可能な体制を構築している。
株式会社JobRainbowが実施するD&Iアワードで最高評価「BEST WORKPLACE」を4年連続受賞。ホワイト企業認定制度「GOLD」ランク取得、「人的資本経営品質(シルバー)」2年連続認定を獲得。労働集約型ビジネスにおける人材確保・定着の競争優位性を示す外部評価を複数取得している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2023期156,054百万円をピークに2024・2025期と2期連続減収となったが、2026期145,826百万円で底打ち・回復に転じた。2027年2月期第1四半期(2026年3〜5月)は売上収益36,701百万円(前年同期比+0.3%)と売上成長は緩やかながら、営業利益3,213百万円(同+11.2%)・親会社帰属四半期利益2,268百万円(同+22.2%)と利益面の改善が顕著。
売上原価・販管費の双方が前年同期比で圧縮されており、継続的な収益改善施策の効果が発現している。通期予想は売上収益152,000百万円(前期比+4.2%)・営業利益13,000百万円(同+2.7%)で変更なし。
外部環境として雇用・所得環境の改善が個人消費を下支えし、企業の外注化ニーズも底堅い一方、中東情勢や金融資本市場の変動は引き続きリスク要因。
成長戦略
AI×ヒトのハイブリッド化・BPO領域拡大・パートナー資本深化の3軸で持続成長を目指す。
Hybrid Operation Loop(GENIAC-PRIZE HDI-Japan賞受賞)、AIチャットナビゲーターSherpy™、Knowledge Generatorを順次商用展開。BellCloud+®・BellCloud+CX®との連携強化により、コンタクトセンターのAI自動化ソリューションとして差別化を図る。
2026年3月に正社員等約2,000名を対象に平均昇給率8%超の賃上げを実施。ジョブ型人事制度と組み合わせ、高度専門人材の確保・定着を図り、高付加価値サービス領域へのシフトを加速する。健康経営優良法人2026に4年連続認定。
㈱AVILENとの合弁会社BA Intelligence(2026年4月営業開始)を通じ、AIエージェント実装型BPOサービスを開発。㈱AVILENの「開発」機能と当社グループの「運用」機能を一体化し、企業のAI活用を機動的・高コスト効率で支援する体制を構築。
最終更新: 2026年7月17日

