株式会社ベルシステム24ホールディングス logo

株式会社ベルシステム24ホールディングス

6183東証プライムサービス業

株式会社ベルシステム24ホールディングス logo
株式会社ベルシステム24ホールディングス6183

事業内容

株式会社ベルシステム24ホールディングスは、1982年創業の国内最大級コンタクトセンターアウトソーシング企業を中核とする持株会社。連結子会社8社・持分法適用関連会社3社を擁し、国内外でCRM事業を展開する。

主力のCRM事業では、インバウンド・アウトバウンドコール、Webやソーシャルメディア対応、BPO(経理・人事・医薬品開発支援等)まで幅広いサービスを1,300社超のクライアントに提供。伊藤忠商事・TOPPAN(旧凸版印刷)を主要株主に持ち、両グループの企業ネットワークを活用した事業展開を行っている。

ビジネスモデル

クライアント企業のコンタクトセンター業務を一括受託し、座席数・稼働時間等に基づく従量課金型で収益を得る。原価の大部分はオペレーター人件費であり、規模の経済と業務効率化が収益性を左右する。

近年は生成AIとヒトのハイブリッド運用、BPRコンサルティング、VOCデータのマーケティング活用等、高付加価値サービスへの転換を推進し、一社当たり取引規模の拡大と利益率向上を目指している。

企業の強み

1982年の創業以来約40年にわたりコンタクトセンターを運営し、1,300社超のクライアントに対してサービスを提供。年間約5億コールの応対データを蓄積しており、生成AI活用の基盤となる良質なナレッジ資産を保有する。この規模と実績は競合との差別化要因となっている。

2014年に伊藤忠商事が株式49.9%相当を取得、2017年にTOPPAN(旧凸版印刷)と資本業務提携を締結。両グループの多様な企業ネットワークを活用した新規クライアント獲得、AI技術・システムインテグレーション分野でのシナジー創出が可能な体制を構築している。

株式会社JobRainbowが実施するD&Iアワードで最高評価「BEST WORKPLACE」を4年連続受賞。ホワイト企業認定制度「GOLD」ランク取得、「人的資本経営品質(シルバー)」2年連続認定を獲得。労働集約型ビジネスにおける人材確保・定着の競争優位性を示す外部評価を複数取得している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)の売上収益は36,701百万円(前年同期比+0.3%)と微増にとどまるが、営業利益は3,213百万円(同+11.2%)、親会社帰属四半期利益は2,268百万円(同+22.2%)と収益性が大幅に改善。売上原価の圧縮(前年同期29,900百万円→29,777百万円)と販管費削減(3,869百万円→3,748百万円)が利益率向上を牽引しており、収益改善施策の効果が数値に表れている。

通期予想(売上収益152,000百万円、営業利益13,000百万円)に対する第1四半期進捗率は売上24.1%、営業利益24.7%と概ね計画通り。

2027年2月期第1四半期末時点でのれんは94,679百万円(資産合計168,697百万円の56.1%)と高水準を維持。長期借入金30,089百万円・短期借入金18,100百万円を合わせた有利子負債は依然として大きく、金融費用は前年同期193百万円から234百万円へ増加。

外部要因として金利上昇局面が続く中、財務コストの増加が利益圧迫要因となるリスクは継続して監視が必要。親会社所有者帰属持分比率は43.9%と前期末(43.5%)から小幅改善。

Hybrid Operation Loop・Sherpy™・Knowledge Generatorなど複数のAIソリューションが具体的な展開フェーズに入り、㈱AVILENとの合弁BA Intelligenceも2026年4月に営業開始。MSCIのESGレーティングも「A」から「AA」へ格上げされ非財務面の評価も向上。

ただし、これらAI新事業が連結業績に与える定量的インパクトは現時点で開示されておらず、CRM事業の売上収益成長率が+0.4%にとどまる中、AI化による単価上昇・利益率改善の実現ペースを見極める必要がある。

成長戦略

AI×ヒトのハイブリッド化・BPO領域拡大・パートナー資本深化の3軸で持続成長を目指す。

Hybrid Operation Loop(GENIAC-PRIZE HDI-Japan賞受賞)、AIチャットナビゲーターSherpy™、Knowledge Generatorを順次商用展開。BellCloud+®・BellCloud+CX®との連携強化により、コンタクトセンターのAI自動化ソリューションとして差別化を図る。

2026年3月に正社員等約2,000名を対象に平均昇給率8%超の賃上げを実施。ジョブ型人事制度と組み合わせ、高度専門人材の確保・定着を図り、高付加価値サービス領域へのシフトを加速する。健康経営優良法人2026に4年連続認定。

㈱AVILENとの合弁会社BA Intelligence(2026年4月営業開始)を通じ、AIエージェント実装型BPOサービスを開発。㈱AVILENの「開発」機能と当社グループの「運用」機能を一体化し、企業のAI活用を機動的・高コスト効率で支援する体制を構築。

最終更新: 2026年7月17日