事業内容
株式会社イードは、「iid-CMP(イード・コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム)」を基盤に21ジャンル81個のWebメディア・コンテンツを運営するコンテンツマーケティング企業。主力のクリエイタープラットフォーム事業(CP事業)では自動車・アニメ・ゲーム・教育・金融など多様なジャンルのメディアを通じて企業向けにマーケティングサービスとデータ・コンテンツを提供する。
第2セグメントのクリエイターソリューション事業(CS事業)ではリサーチソリューションとECソリューション(marbleASP)を展開。2000年設立以来、M&Aを積極活用してメディア・コンテンツ資産を積み上げ、2015年に東証マザーズ(現グロース市場)に上場している。
主要顧客は広告主企業・EC事業者・リサーチ発注企業など幅広い法人層。
ビジネスモデル
CP事業ではWebメディアへの集客を起点に、ネット広告売上(運用型・アフィリエイト・提案型・純広告)とデータ・コンテンツ提供売上(EC物販・データ課金・サブスクリプション等)の2軸で収益を得る。2025年6月期のCP事業売上高5,569百万円のうち、データ・コンテンツ提供売上が2,502百万円、ネット広告売上が1,518百万円を占める。
CS事業ではリサーチ受託とECシステム「marbleASP」のASP提供により収益を補完する。
企業の強み
2025年6月末時点で21ジャンル81個のWebメディア・コンテンツを運営。自動車(レスポンス・e燃費)、アニメ(アニメ!アニメ!)、ゲーム(インサイド・Game*SPARK)、教育(リセマム)、金融(マネーの達人)など多ジャンルに分散しており、特定ジャンルへの依存を抑制しながら多様な広告主・顧客企業へのリーチを実現している。
2000年の設立以来、営業権取得・株式取得・合併を繰り返し事業を拡大。直近では2025年7月にロボット情報メディア「ロボスタ」の営業権取得、金融機関向け専門出版社・株式会社エディトの子会社化を実施。
M&A検討体制の強化とシナジー発揮体制の整備を経営方針として明示しており、継続的な事業資産積み上げの仕組みが構築されている。
2025年6月期末の現金及び現金同等物は3,596百万円、純資産合計は4,638百万円(総資産6,252百万円)。長期借入金の返済が進み負債合計は前期比389百万円減少。営業CFは491百万円のプラスを確保しており、M&A・投資の原資となる財務的余力を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023期6,072百万円をピークに漸減し、2026年6月期通期予想は5,800百万円(前期比4.7%減)。営業利益は2022期638百万円から5期連続低下し、通期予想230百万円は2022期比で64%減の水準。
第3四半期累計(9ヶ月)の進捗率は売上78.4%、営業利益141%と、通期予想に対して利益進捗が過大に見えるが、これは通期予想が下方修正済みであることを反映。外部環境として、ネット広告市場の厳しい事業環境(特に運用型広告)と自動車業界の市況悪化がCP・CS両事業に逆風。
一方、ネット広告売上は第3四半期累計で前年同期比2.8%増と持ち直しの動きも見られる。
成長戦略
M&A・AI活用・収益多様化の3軸でCP事業を中心に持続成長を目指す
厳しい事業環境が続くネット広告領域において、収益改善に向けた取り組みを推進。第3四半期累計でネット広告売上が前年同期比2.8%増と回復基調に転じており、CP事業の収益構造改善の起点として注目される。
ECサイト経由の商品販売やデータ・コンテンツ課金を拡大し、広告収益への依存度を低減する戦略。第3四半期累計のデータ・コンテンツ提供売上は1,948百万円と売上構成の最大区分を維持しているが、前年同期比2.2%減と成長は緩やか。
2025年7月に株式会社エディトを新規連結子会社化し、マイケル株式会社を吸収合併。のれん残高は459百万円(前期末比39%増)に拡大。強固な財務基盤(現金3,101百万円、自己資本比率78.8%)を活用した追加M&Aの機動的実行が可能な状態を維持。
前連結会計年度末に出版事業の一部を終了し、収益性の低い事業からの撤退を実施。出版ビジネス売上は第3四半期累計で173百万円(前年同期比48.4%減)と大幅縮小。リソースをデジタル・データ領域に集中させる方針。
自動車業界の市況悪化で打撃を受けたリサーチソリューションについて、顧客ニーズを捉えた営業活動を継続。第3四半期累計で受注環境に「改善の兆し」が確認されており、第4四半期以降の損失解消が課題。marbleASPのBtoB・教育機関等への適用拡大も推進。
最終更新: 2026年7月17日

