自動車業界への売上依存
売上高の約55.2%を自動車関連業界が占めており、同業界の生産動向や1台当たりのコーティング加工採用点数(額)の変動が業績に直結する。世界的な自動車生産の停滞や国内メーカーの生産落ち込みが発生した場合、財政状態および経営成績に大きな影響を及ぼすおそれがある。特定業界への高依存という構造的リスクであり、分散が限定的な点が課題である。
販売価格低減圧力
主要顧客である自動車関連機器業界および電気・電子部品業界は価格競争が激しく、ライフサイクルの長い製品では不定期に販売価格が低減する可能性がある。生産・加工ラインの合理化・自動化による原価低減や新規顧客開拓・新製品投入で対処しているが、原価低減を上回る価格低減や施策の遅延が生じた場合、財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。
原材料市況変動リスク
ドライルーブ製品の主要原材料である二硫化モリブデン・フッ素樹脂・グラファイト・有機溶剤等(石油化学関連製品)は市況の影響を受ける。仕入価格の高騰を内部努力で吸収できない場合、または製品価格への転嫁が困難な場合、売上総利益の減少を通じて財政状態および経営成績に大きな影響を及ぼすおそれがある。
製品品質・賠償リスク
ISO9001認証取得のもと品質管理に取り組んでいるが、製品欠陥・不良の発生を完全に否定できず、新製品における予期せぬ不具合の可能性も残る。仮に欠陥が認められ顧客の生産活動に著しい支障が生じた場合、社会的信用の失墜および損害賠償責任が発生し、財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。一部外注先を活用するコーティング加工工程においても品質・納期の確認管理を実施している。
技術革新・開発対応遅延
主要顧客の自動車関連機器業界および電気・電子部品業界は技術革新が顕著であり、日常的に新製品の開発依頼が発生する。研究スタッフの増員・研究設備の充実により対応能力強化を図っているが、開発依頼への対応が継続的に困難となった場合、当社グループ製品が他社製品に代替され、財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。
環境規制強化リスク
PFOA(ペルフルオロオクタン酸)等の有機フッ素化合物がPOPRCの勧告を受けCOPにより廃絶対象物質に追加されるなど、国内外の環境規制が新たに制定・強化される動向がある。規制対応のための代替品・代替技術の開発等に新たな費用負担が生じる可能性があり、その負担が多額となった場合は財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。
輸出規制・法的規制リスク
関連会社等へ輸出するドライルーブ製品の一部は外国為替及び外国貿易法等における輸出規制対象物であり、輸出地域・用途・需要者の要件により経済産業大臣の許可が必要となっている。今後、国内外の法的規制が強化・変更された場合、新たな費用負担が生じる可能性があり、その負担が多額となった場合は財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。
アジア関係会社の経営リスク
中国(広東省・江蘇省)、タイ、ベトナムに関連会社・子会社を展開しているが、中国経済の減速や各国の経済的不安定要因が内在している。現地における予期しない法令・規制変更、不利な政治的・経済的要因、または為替変動による現地資産価値の消失が生じた場合、当社の財政状態および経営成績に影響を及ぼすおそれがある。
自然災害・事故による生産停止
ドライルーブ製品の主要生産拠点である神奈川の技術開発センターが自然災害・事故により生産不能となった場合、他事業部による補完が不可能なため全生産拠点で生産が停滞するリスクがある。コーティング加工は国内3拠点・国内子会社・海外関係会社を含む計13拠点で実施しており、特殊設備を要する加工については1拠点の被災でも復旧までの期間生産が中断する。BCP策定・耐震補強・防火訓練等で備えているが、新型コロナウイルス等感染症の再拡大による事業継続への支障も業績に重要な影響を及ぼす可能性がある。
人材確保・育成リスク
技術革新が著しい顧客業界に対応するため、優秀な技術者・研究開発要員の確保・育成が不可欠であるが、会社知名度の向上や教育・研修を通じた取り組みにもかかわらず、必要な人材を十分に確保・育成できない場合は業績に影響を及ぼす可能性がある。事業のグローバル化・業務多様化・会計基準の精緻化等により求める人材の範囲が拡大しており、人材不足が今後の事業展開に影響を及ぼすリスクも認識されている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

