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株式会社ラウンドワン

4680東証プライムサービス業

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株式会社ラウンドワン4680

事業内容

株式会社ラウンドワンは、ボウリング・アミューズメント・カラオケ・スポッチャ(スポーツ時間制施設)等を組み合わせた屋内型複合レジャー施設を展開する。国内では99店舗体制を構築し、米国では大型ショッピングモールを中心に59店舗を展開する。

連結子会社9社・関連会社1社で構成され、中国(広州・深圳)での施設運営、米国での飲食事業(ラウンドワンデリシャス)、景品販売事業(エスケイジャパン)も手掛ける。主要顧客層は若年層を中心としつつ、ファミリー層への拡大も図っている。

2026年3月期の売上収益は189,548百万円、営業利益は28,773百万円を計上した。

ビジネスモデル

ボウリング・アミューズメント・カラオケ・スポッチャ等の多様なサービスを一施設に集約し、来場顧客から各サービスの利用料を収受する。クレーンゲームを中心とするアミューズメントが最大収益源(日本53,788百万円・米国59,444百万円)であり、オリジナル景品開発・コラボキャンペーンで客単価と来店頻度を高める。

新規出店による営業基盤拡大と既存店の稼働率向上を両輪とし、営業キャッシュフロー(60,461百万円)を自己資金として海外出店投資に充当する構造を採る。

企業の強み

国内99店舗・米国59店舗の計158店舗体制を構築。米国セグメントは売上収益79,662百万円・営業利益8,582百万円(利益率10.8%)を計上し、高い投資効率が認められると経営陣が明示。

設備投資総額66,844百万円のうち米国向けが42,530百万円と最大配分であり、出店余地の大きい米国市場での拡張基盤を有する。

クレーンゲームは日本・米国双方で最大収益源であり、日本アミューズメント収入53,788百万円(前年同期比6.2%増)、米国アミューズメント収入59,444百万円(同9.2%増)を達成。当社オリジナル景品の拡充・多様なクリエイターとの共同開発・多種多様な景品展開を継続的に実施しており、競合が短期間で模倣困難な景品調達・開発体制を構築している。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュフローは60,461百万円。税引前利益25,418百万円に加え、減価償却費及び償却費43,276百万円が積み上がる構造であり、設備集約型ビジネスながら潤沢な内部資金を創出。

この自己資金を海外新規出店投資(有形固定資産取得30,468百万円)に充当できる財務構造が持続的な出店拡大を支えている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の米国セグメント営業利益は8,582百万円(利益率10.8%)と、前期の11,548百万円(利益率15.8%)から大幅に低下した。金融費用(米国セグメント3,401百万円)の増加やリース負債の膨張が背景にあり、積極出店に伴うコスト増が利益率を圧迫している。

外部要因として米国のインフレ・人件費上昇も逆風であり、今後の出店ペースと利益率のバランスが投資判断の核心となる。

2026年3月期末の負債合計は227,252百万円(前期193,031百万円)に拡大し、リース負債(流動・非流動合計138,878百万円)と社債及び借入金(49,116百万円)が主因。キャッシュフロー対有利子負債比率は2025年3月期2.5年から2026年3月期3.1年へ悪化、インタレスト・カバレッジ・レシオも17.5倍から13.5倍へ低下した。

親会社所有者帰属持分比率は26.7%と依然低水準であり、財務規律の維持が課題。

会社予想は売上収益219,090百万円(前期比15.6%増)、営業利益33,050百万円(同14.9%増)と高い成長率を見込む。外部要因としてインバウンド需要の拡大や継続的な賃上げによる消費環境の改善が追い風となる一方、為替変動(円安・円高双方)が米国セグメントの円換算業績に影響を与えるリスクがある。

配当は年間18円(配当性向25.9%)を維持予定で、株主還元の安定性は評価できる。

成長戦略

米国積極出店・新業態開発・収益構造改善の三本柱で中長期成長を追求

高い投資効率が認められる米国市場への出店を継続。2026年3月期は2店舗追加し59店舗体制を構築。当社グループ内での投資効率と米国市場の状況を見極めながら積極的な出店を推進し、売上収益79,662百万円の更なる拡大を目指す。

複合エンターテインメント施設の米国展開で培った運営ノウハウを活かし、日本食を米国主要都市で展開する新業態。国内で最高評価を得た日本食のクオリティを全世界へ展開することを目指す。2026年3月期は展開準備段階にあり、事業化に向けた取り組みを継続中。

アーティスト・ゲーム・アニメコンテンツとの期間限定コラボキャンペーンを日米同時開催し新規顧客を獲得。当社オリジナル景品の自社開発・クリエイターとの共同開発を推進し、クレーンゲーム収益の継続的向上を図る。戦略的値上げも組み合わせ客単価改善を実現。

広州市・深圳市の3店舗体制(2025年4月に中国初のアミューズメント専門店を深圳に出店)のもと収益構造の確立に注力。米国・中国に次ぐ新たな出店候補地域の検討も継続しており、地政学的リスクを考慮しつつ出店地域のグローバル分散を推進する。

最終更新: 2026年7月19日