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株式会社エイジス

4659東証スタンダードサービス業

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株式会社エイジス4659

事業内容

株式会社エイジスは1978年創業の流通小売業向けサービス企業。主力のリテイルサポート事業では棚卸(店舗・資産)、集中補充、マーチャンダイジングを提供し、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・ホームセンター・ドラッグストア等の幅広い業態を顧客に持つ。

マーケティング事業ではラウンダー・覆面調査・人材派遣等のリアルマーケティングソリューションを展開。国際事業ではタイ・ベトナム・マレーシア・シンガポール等アジアを中心に海外展開を進める。

子会社17社・関連会社2社で構成され、国内ではフランチャイズ方式(九州・北海道・四国)も活用。2025年3月期連結売上高は33,960百万円。

ビジネスモデル

主収益源は流通小売業者からの棚卸・補充・陳列作業の受託収入であり、受注店舗数と1店舗あたり売上単価の掛け算で売上が決まる労働集約型構造。加えてフランチャイズ加盟会社(九州・北海道・四国)からロイヤリティ収入(売上高の一定率)を得る。

マーケティング事業では株式会社mitorizを連結子会社化しメーカー・小売業向けソリューション収益を積み上げる。運転資金は自己資金を基本とし、無借金に近い財務構造を維持している。

企業の強み

1978年創業以来、棚卸サービスのプロフェッショナルとして流通小売業界に特化。コンビニエンスストア・スーパーマーケット・ホームセンター・ドラッグストア・GMS・専門店等の多業態に顧客基盤を持ち、2025年3月期の国内棚卸受託収入は15,826百万円。

フランチャイズ網(九州・北海道・四国)を通じた全国カバレッジも競合優位の源泉となっている。

2025年3月期末の現金及び現金同等物残高は15,721百万円、純資産合計は25,083百万円。負債合計は5,648百万円にとどまり、自己資本比率は高水準を維持。営業キャッシュフローは3,126百万円(前期比58.0%増)と大幅改善し、無借金に近い財務構造のもとで投資余力を確保している。

2025年3月31日に取締役会決議し、2025年9月1日付でパーソルマーケティング株式会社の棚卸事業・リテール事業・軽作業事業およびそれらに付随する事業を譲受する契約を締結。顧客基盤・人員・固定資産を一括承継し、リテイルサポート事業およびマーケティング事業の規模拡大が見込まれる。

2026年3月期通期売上高見通しは37,000百万円(前期比8.9%増)に反映されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高37,882百万円(前期比11.5%増)、営業利益3,247百万円(同7.1%増)と増収増益を達成した一方、特別損失が784百万円(前期42百万円)に急増した。内訳はTOB関連費用307百万円、減損損失381百万円、事務所退去費用82百万円等であり、これらの一過性費用が親会社株主帰属当期純利益を2,054百万円(前期比2.4%減)に押し下げた。

経常利益ベースでは増益を確保しており、本業の収益力は維持されている。

有限会社斉藤ホールディングスによるTOBが2026年4月6日に成立し、当社株式は上場廃止予定となった。これに伴い2027年3月期の業績予想・配当予想はいずれも非開示であり、中期経営計画「vision50」の進捗確認も困難な状況にある。

2026年3月期の期末配当は無配(前期95円)となり、株主優待制度も廃止された。上場廃止後は公開情報が限定されるため、残存する少数株主にとって企業価値評価の根拠が失われるリスクがある。

マーケティング事業のセグメント利益は42百万円(前期比59.0%減)と大幅に落ち込んでおり、成長投資(人材投入・育成)が先行している段階にある。また、次世代基幹システムに係る無形固定資産の取得支出は2026年3月期に1,008百万円に達し、投資活動CFの悪化(1,924百万円の支出)を招いた。

上場廃止後の経営方針が不透明な中、これらの投資の回収期間と収益貢献の見通しを外部から検証することが困難になっている点は留意が必要である。

成長戦略

中期経営計画「vision50」でソリューションプロバイダーへの転換と売上高500億円・ROE10%を目指す

2025年9月1日に棚卸・リテール・軽作業事業を取得原価2,220百万円で譲受し、リテイルサポート事業の売上高を前期比12.4%増の28,395百万円に拡大。顧客関連資産1,362百万円(9年償却)を計上し、顧客基盤の強化を図った。

中期経営計画「vision50」の基盤投資として次世代基幹システムの開発を推進。2026年3月期に無形固定資産取得支出1,008百万円を計上し、無形固定資産その他残高は2,552百万円に拡大。デジタル化による労働集約型ビジネスの生産性向上を目指す。

リアルマーケティングソリューションサービスの新規受注獲得により売上高は前期比16.6%増の6,258百万円に拡大。ただし戦略的人材投入・育成投資によりセグメント利益は42百万円(前期比59.0%減)と先行投資段階にある。メーカー・小売業・消費者をつなぐ付加価値機能の強化を図る。

韓国における主要顧客の受注減により売上高は前期比2.9%減の3,228百万円となったが、アセアン地区での稼働効率向上とコスト削減によりセグメント利益は前期比2.9%増の157百万円を確保。国内ノウハウの海外移転による差別化を継続する。

最終更新: 2026年7月17日