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株式会社ヘリオス

4593東証グロース医薬品

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事業内容

株式会社ヘリオスは「生きるを増やす。爆発的に。」をミッションに掲げ、体性幹細胞再生医薬品(HLCM051)とiPSC再生医薬品(eNK細胞・RPE細胞・肝臓原基等)の研究・開発・製造を行う単一セグメントのバイオ企業。ARDS・脳梗塞急性期・外傷・固形がん・加齢黄斑変性など、既存治療法が存在しないアンメットメディカルニーズの高い疾患領域を対象とし、国内外の規制当局・研究機関・製薬企業と連携しながら承認取得を目指す。

2015年東証マザーズ上場(現グロース市場)。連結子会社7社を含むグループで事業を推進している。

ビジネスモデル

現時点での売上収益は主に実施許諾契約に基づく契約一時金・マイルストン収入(2025期104百万円)であり、製品販売収益は未発生。研究開発費(2025期2,024百万円)・販売費及び一般管理費(同1,265百万円)が先行し、継続的な営業損失を計上。

資金調達は第三者割当増資・新株予約権・社債発行・政府補助金・外部投資家からのファンド出資等を多面的に活用している。承認取得後は製品販売・CDMO事業・培養上清販売による収益化を目指す。

企業の強み

2024年4月、破産申請した米国Athersys社の実質的全資産を取得し、MultiStem(HLCM051)のグローバル開発権・製造権・販売権を獲得。米国FDAよりFast Track及びRMAT指定、国内では希少疾病用再生医療等製品・先駆け審査指定を受けており、規制上の優遇措置を複数確保している。

ARDS治療薬HLCM051について、PMDAと製造法・品質管理・臨床パートに関し概ね合意済み。2026年1月にREVIVE-ARDS試験の治験計画届出書をPMDAに提出し、国内条件及び期限付承認申請への道筋が具体化。米国FDAとも2024年9月にグローバル第3相試験デザインで合意している。

アルフレッサとの業務提携(卸売販売権・培養上清販売)、Akatsuki TherapeuticsとのeNK細胞共同事業契約、Minaris Advanced Therapiesとの商用生産協力体制、経済産業省補助金(令和6年度補正予算CDMO支援)採択など、資金・販路・製造の各面で外部連携を多層的に構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年2月のPMDA受理によりREVIVE-ARDS試験が開始可能となり、国内条件及び期限付承認申請への道筋が具体化した点は評価できる。ただし第3相試験の完了・申請・承認・販売開始までの期間は不確定であり、収益化時期の見通しは立てにくい。

外部環境として市場環境として再生医療分野への政府支援強化(iPS製品の条件付承認制度整備等)は追い風だが、当社固有の開発リスクを相殺するには至らない。

2026年12月期第1四半期の売上収益は8百万円(前年同期比78.2%減)と急減し、営業損失は1,130百万円(前年同期744百万円)に拡大。研究開発費も798百万円(前年同期482百万円)と大幅増加しており、REVIVE-ARDS試験本格化に伴い費用増加傾向が続く見込み。

税引前損失3,464百万円のうち金融費用が2,659百万円を占める構造も注視が必要。培養上清販売等の新規収益源は緒についたばかりで、損失を補うには規模が小さい。

発行済株式数は前期末115,727,200株から当四半期末135,002,200株へ約16.7%増加しており、継続的な希薄化が生じている。営業活動によるキャッシュアウトは四半期1,270百万円ペースで、手元現金10,868百万円は約2年分の営業CFに相当するが、追加調達なしでの自立は困難。

短信では継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在すると明記されており、業績予想も合理的算定困難として非開示。これらが株式投資判断における主要な制約要因となっている。

成長戦略

HLCM051条件付承認を短期軸に、CDMO・培養上清・eNK®細胞で中長期収益基盤を構築

REVIVE-ARDS試験の治験計画届出書が2026年2月にPMDAに受理され、最初の患者組み入れを国内で実施後、米国中心のグローバル展開を加速。ONE-BRIDGE・MUST-ARDS両試験の良好な結果を基盤に条件付承認申請を目指す。

経済産業省補助金採択のもと、2028年1月に神戸での製造拠点完成を予定。500Lの3Dバイオリアクターを設置し年間4万人分のARDS治療薬供給規模を目指す。Minaris Advanced Therapiesとの商用生産協力体制も構築中。

2026年1月に神戸BMA内の細胞加工製造用施設を本格稼働。アルフレッサとの取引基本合意書(2026年1月)、JENECELL社との供給契約(2026年4月)を締結し、AND medical社への原材料供給も開始。複数の有力取引先との交渉も継続中。

Akatsuki Therapeuticsとの共同事業契約によりeNK®細胞の研究開発を効率化。PMDAおよび米国FDAと治験開始に向けた相談を進めており、2026年3月には肺がんへの抗腫瘍効果論文が査読付きジャーナルに掲載され科学的エビデンスが蓄積。

2025年8月に日本特許が成立したUDCについて、国内外10社以上への細胞提供を通じて適応可能性を評価中。肝疾患領域(HLCL041)はカーブアウトしてベンチャーキャピタル等との共同開発を準備中。製薬会社へのライセンスアウトにより開発・財務リスクの低減を図る。

最終更新: 2026年7月17日