ゼリア新薬工業株式会社4559
医療用医薬品事業
消化器系領域に特化した医療用医薬品の研究・開発・製造・販売事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高 | 61,626百万円 | 58,971百万円 | ↑ |
| セグメント営業利益(のれん償却後) | 12,176百万円 | 10,777百万円 | ↑ |
| セグメント資産 | 108,802百万円 | 96,017百万円 | ↑ |
| 減価償却費 | 5,733百万円 | 5,770百万円 | — |
| 有形・無形固定資産増加額 | 641百万円 | 1,973百万円 | ↓ |
| のれん償却額 | 493百万円 | 494百万円 | — |
| のれん期末残高 | 1,859百万円 | 2,353百万円 | ↓ |
事業詳細
ゼリア新薬の中核セグメント。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、クロストリディオイデス・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」を主力に、欧州を中心としたグローバル展開を推進。国内外の医療機関・医師を顧客とし、Tillotts Pharma AG(スイス)を中心とした海外子会社網を通じて欧州・アジア等に販売。消化器系領域に経営資源を集中し、上部から下部消化管領域まで製品ラインアップを整備している。海外売上高比率は連結全体で59.3%(前期56.9%)に拡大しており、本セグメントが牽引役。
直近の概況
ディフィクリア欧州好調・アサコール供給正常化で増収、ビルタサ投薬制限解除が新たな成長軸に
2026年3月期の医療用医薬品事業売上高は61,626百万円(前期比4.5%増)。アサコールは製造委託先の生産設備不具合による第3四半期までの供給不足が解消後、海外市場が好調に推移し通期増収。ディフィクリアはフランス・ドイツ中心に8.8%増収。一方、エントコートは後発品参入で2.4%減収。2025年12月にビルタサの投薬期間制限が解除となり、腎臓・透析・循環器領域での市場構築を開始。Z-338(アコチアミド)はAgastra-Lab s.r.l.と欧州・米国・カナダでの開発・販売契約を締結し、グローバル展開を加速。
主要プロダクト
成長ドライバー
- ディフィクリアの欧州主要国(フランス・ドイツ等)での継続的な市場拡大(欧州ガイドライン第一選択薬推奨)
- アサコールの海外市場における供給正常化後の好調推移と欧州展開強化
- ビルタサ(高カリウム血症治療剤)の投薬期間制限解除(2025年12月)を受けた国内市場浸透加速
- アコチアミド(Z-338)のAgastra-Lab s.r.l.との欧州・米国・カナダでのフェーズⅢ試験進捗および海外展開
- Pharmaceutical Joint Stock Company of February 3rdを通じたベトナムでのZ-338承認申請など、アセアン諸国への事業拡大
- フェインジェクト(鉄欠乏性貧血治療剤)のリアルワールドデータ活用による育薬活動推進
リスク
- 国内薬価の毎年改定および長期収載品の選定療養制度による国内売上への継続的な下押し圧力(アコファイドが薬価改定の影響を受けた実績あり)
- エントコートを含む既存製品への後発医薬品参入リスク(当期エントコートが海外一部国での後発品上市により減収)
- 為替変動リスク(海外売上比率が高く、当期は為替差損1,356百万円を計上し経常利益が14.0%減となった)
- アサコール製造委託先の生産設備トラブル等、製造・供給リスク(当期第3四半期まで供給不足が発生した実績あり)
- のれん・販売権等の無形固定資産の減損リスク(販売権残高27,089百万円、のれん残高3,028百万円)
- ビルタサ・フェインジェクト等の導入品における市場浸透の遅延リスク
最終更新: 2026年6月25日

