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株式会社ピー・ビーシステムズ

4447東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社ピー・ビーシステムズは1997年創業、福岡市に本社を置くITインフラ専門企業。主力のセキュアクラウドシステム事業では、売上高100億円〜500億円規模の中堅企業・SaaS事業者・公共団体を対象に、ハイブリッドクラウド構築・サイバーセキュリティ対策・製造業スマートファクトリー化の3本柱でサービスを提供する。

Citrix・Microsoft・Broadcom(旧VMware)の仮想化製品群に精通し、独自サービス「サイバー忍法帖Ⓡ」も展開。第二の事業として、特許技術を活用したVRシアター「MetaWalkersⓇ」と空間演出ソリューション「MetaAnywhereⓇ」を手掛けるエモーショナルシステム事業を育成中。

東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

セキュアクラウドシステム事業は「プラットフォーム(仮想化・セキュリティ・スマートファクトリー支援)」「プロダクツ(自社開発ソフト「デルバイ」「キトラス」の販売)」「カスタマイザー(基幹システム開発・DB構築)」の3区分で構成。技術サービスに付随する高付加価値なハードウェア・ソフトウェア販売が利益率を左右する構造。

エモーショナルシステム事業はVR装置の製造販売とイベント運営サービスが収益源。資金需要は営業キャッシュ・フローによる自己資金で賄う。

企業の強み

Citrix・Microsoft・Broadcom(旧VMware)の製品群を横断的に熟知し、Citrixにおいては国内初の最上位レベル「PLATINUM PLUS」認定(2021年)を取得。複数ベンダーを比較提案できる独立性が顧客にとっての差別化要因となっており、Citrix Partner Award Japanを複数年にわたり受賞している。

ランサムウェア対策・被害最小化・迅速復旧を一体化した独自トータルサービス「サイバー忍法帖Ⓡ」を2025年3月に正式提供開始。予防から回復・強靭化までを包括的にカバーする提案が可能で、サイバー攻撃の高度化を背景に需要が急増する市場環境に対応した競争優位を持つ。

エモーショナルシステム事業の2025年9月期末受注残高は95百万円(前期比773.6%増)に急増。MetaAnywhereⓇの2025年7月提供開始に伴い受注が本格化しており、2026年9月期Q3に大型案件の売上計上が予定されるなど、翌期以降の売上貢献が具体化しつつある。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期は売上高1,107百万円(前年同期比5.4%減)と減収ながら、営業利益53百万円(同7.1%増)、経常利益60百万円(同20.7%増)、中間純利益40百万円(同28.8%増)と利益面は大幅改善。NANDフラッシュメモリ等の供給逼迫による物販案件の期ずれが売上を押し下げたが、当該案件は受注残として確保されており、部材入荷に応じて第3四半期以降に売上計上される見通し。

外部要因として半導体部材の供給不足・価格高騰が引き続き調達環境を悪化させているが、期ずれ案件の下期回収が通期予想(売上高3,000百万円、前期比13.9%増)達成の鍵を握る。

通期業績予想は売上高3,000百万円(前期比13.9%増)、営業利益245百万円(同96.3%増)、当期純利益165百万円(同93.0%増)と大幅増収増益を見込む。中間期の売上進捗率は36.9%にとどまり、下期に約1,893百万円の売上計上が必要となる。

期ずれ案件の受注残確保と2026年4月新卒10名採用による生産能力増強が下期の売上回収を支える想定だが、半導体部材の入荷遅延が長期化した場合は通期予想の達成が困難になるリスクがある。配当予想は年間20.00〜22.50円(中間10.00円確定)と前期比増配方針を維持している。

2026年9月期中間期末の自己資本比率は61.9%(前期末63.4%)と高水準を維持し、有利子負債はゼロの無借金経営を継続している。一方、純資産は1,076百万円(前期末1,152百万円)と配当金支払116百万円が中間純利益40百万円を上回ったため76百万円減少した。

営業キャッシュ・フローは242百万円の黒字を確保しており、現金及び現金同等物残高は790百万円と潤沢。KGI「2030年9月期ROE30%」の達成には利益水準の継続的な引き上げが不可欠であり、2025年9月期の大幅減益(営業利益125百万円)からの回復軌道が確認できるかが今後の注目点となる。

成長戦略

ROE30%(2030年9月期)を目標に、セキュアクラウド受注力強化・人財投資・エモーショナル収益化を三位一体で推進

物販依存から実装(設計・構築・保守)主体の収益構造へ転換を推進。2026年9月期中間期の実装売上構成比は38.4%(前年同期28.8%)に上昇し、売上総利益率が29.7%に改善。外部調達環境の変動耐性を高めながら利益率向上を図る。

基幹システムのハイブリッドクラウド化、EDR・ランサムウェア対策バックアップ環境構築、製造業向けスマートファクトリー基盤構築を重点領域として受注拡大を推進。医療・金融・製造等の幅広い業種でのクロスセルも順調に進捗している。

2026年4月新卒採用10名、2027年4月内定者8名(本書提出時点)と採用活動は順調に進捗。当中間期に中途採用2名を実施。エンジニアの売上稼働率向上と東京オフィスを活用した首都圏顧客開拓を並行して推進し、受注金額の拡大を図る。

XR技術を活用した防災・アトラクション分野での案件獲得が寄与し、2026年9月期中間期にセグメント利益3百万円の黒字化を達成(前年同期はセグメント損失4百万円)。売上高は63百万円(前年同期比63.4%増)と急拡大。

東京・福岡ショールームのMetaWalkersⓇ実機デモを活用した営業活動を継続し、セキュアクラウド既存顧客へのクロスセルも推進する。

最終更新: 2026年7月17日