事業内容
株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、自然言語処理とデータマイニングを融合したテキストマイニング技術をコアに、マーケティング・HR・採用・教育など多様な領域で「見える化」SaaSを提供する。主力サービスは、VOC分析ツール「見える化エンジン」、統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」の3本柱。
2021年に東証マザーズ上場、2023年7月にプライム市場へ移行。グローアップ・Attack・D4DR・オーエムネットワークの子会社化によりHR領域のサービス範囲を拡大し、大手企業を中心に幅広い業種・規模の顧客基盤を構築している。
ビジネスモデル
月額課金型SaaSサブスクリプションを主軸とし、継続収益が収益の大部分を占める。単なるツール提供にとどまらず、専門コンサルタントが顧客業務に寄り添い「使いこなせる」レベルまで支援するPACサイクルにより、顧客定着率を高めながらARPUを向上させる。
全社合計の解約率は月次0.6%(2025年9月期)と低水準を維持し、契約平均単価は前期比422千円へ上昇。新規顧客獲得と既存顧客のプランアップ・アップセルの両輪で収益を積み上げる構造を持つ。
企業の強み
2008年のサービス開始以来、自社開発の自然言語処理エンジン「Waters」を全サービスに組み込み継続強化。形態素・構文解析の商用サービスの先駆けとして、若者言葉など経年変化する日本語表現にも適時対応。高速処理によりビッグデータ規模でもボトルネックが生じない解析性能を実現している。
タレントパレットは2016年9月のリリースから約9年で累計導入社数2,300社超、HRソリューション契約件数2,008件(2025年9月末)に拡大。月次解約率0.4%の低水準を維持しつつ、契約平均単価は前期比439千円へ上昇。
2025年9月期のセグメント売上高13,247百万円・セグメント利益5,931百万円を達成した。
2025年9月期の営業利益率は37.3%(前期比4.8ポイント増)と、SaaS企業として高水準の収益性を実現。営業キャッシュフローは5,154百万円を創出し、現金及び現金同等物は14,565百万円に達する。無借金経営に近い財務構造で、成長投資余力を十分に確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期6,118百万円から2025期17,084百万円へ5期で約2.8倍に拡大。2026年9月期中間期は売上高9,342百万円(前年同期比14.2%増)と成長率は前年同期(26.5%増)から鈍化しているが、営業利益3,692百万円(同32.2%増)・親会社株主帰属純利益2,518百万円(同36.0%増)と利益成長は加速した。
エンタープライズ注力方針に伴うマーケティング費用の効率化が販管費を前年同期比218百万円圧縮し、営業利益率は39.5%(前年同期33.2%)へ大幅改善。外部要因として企業のデジタル化シフト・働き方改革需要が継続しSaaS市場の高需要が維持されている。
通期予想(売上高19,500百万円・営業利益7,500百万円)は変更なし。
成長戦略
HRテック領域への積極投資・グループ連携強化・AI技術活用による見える化プラットフォームの拡大
新規顧客獲得を大手企業にフォーカスしつつ、既存顧客への値上げ・オプション機能提供・プランアップによるアップセルを推進。2026年9月期中間期にHRセグメント利益が45.3%増と売上成長(20.4%増)を大幅に上回る利益成長を実現しており、方針の有効性が確認されている。
タレントパレットでは人材検索・配置・目標設定アドバイス・職務経歴要約等の生成AI機能を実装済み。カスタマーリングスでも生成AI活用の機能強化を推進中。見える化エンジンでも従来のテキストマイニング技術に生成AI技術を組み合わせた新機能・サービスを開発し差別化を図っている。
グローアップ(キミスカ)・Attack(TARGET)・D4DR・オーエムネットワーク(R-Shift)の4社を連結子会社化し、タレントパレットとの連携を通じて採用・配置・シフト管理まで一貫したHRソリューションを提供。R-Shiftは従業員1,000名以上の小売・サービス業でトップシェアを獲得済み。
2023年10月に新規事業としてスタートした統合型スクールマネジメントシステム「ヨリソル」を大学・中高・塾・専門学校等の教育機関に展開中。現時点では立ち上げ期として赤字継続だが、先進的な教育機関を中心に導入が進んでいる。HRソリューションセグメントに含まれ、グループ全体の次の成長軸として育成中。
最終更新: 2026年7月17日

