事業内容
株式会社モバイルファクトリーは、2001年設立の東証スタンダード上場企業。「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること」をミッションに掲げ、主力の位置情報連動型ゲーム「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」「アワメモ!」を中心とするモバイルゲーム事業(売上高の約92.6%)と、着信メロディ等の月額課金サービスを提供するコンテンツ事業(同約7.4%)の2セグメントで構成される。
ゲームは通勤・通学・旅行等の日常移動を楽しみに変える体験価値を提供し、鉄道駅の収集・奪い合いというユニークなゲームデザインで10年以上の長期運営実績を持つ。主要顧客はスマートフォンユーザーで、Google PlayおよびApp Storeを通じたアプリ配信が主な販売チャネルとなっている。
ビジネスモデル
モバイルゲーム事業はフリーミアム(基本無料)モデルを採用し、ライセンス・ガチャ・レーダー等の有料アイテム販売で収益を得る。コンテンツ事業は月額100円から300円(税抜)の定額課金制。
両事業ともシステム開発・運営を社内完結し、外部委託はイラスト・シナリオ等の一部に限定することで高い粗利構造を維持。2025年12月期の営業利益率は32.7%に達する。
売上の約82%はGoogle Inc.(48.3%)とApple Inc.(33.7%)経由の決済代行であり、プラットフォーム依存が構造的特徴となっている。
企業の強み
2021年12月期から2025年12月期にかけて売上高は2,898百万円から3,427百万円、営業利益は851百万円から1,121百万円へと5期連続で拡大。2025年12月期は過去最高の連結売上高を更新し、営業利益率は32.7%に達する高収益体質を維持している。
「駅奪取PLUS」は2011年12月、「駅メモ!」は2014年6月にリリースし、いずれも10年以上の継続運営実績を持つ。鉄道駅の収集・奪い合いという独自ゲームデザインと蓄積されたユーザーコミュニティが参入障壁を形成。地方自治体・鉄道事業者との協業実績(福井県、徳島市等)も差別化要因となっている。
2025年12月期末の資産合計3,979百万円に対し負債合計は895百万円(うち全額流動負債)にとどまり、純資産比率は77.5%。有利子負債ゼロで、現金及び現金同等物1,540百万円に加え定期預金1,600百万円を保有。自己資金のみで事業運営・株主還元・M&A検討を賄える財務的余力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期2,898百万円から2025期3,427百万円へ5期連続増収。営業利益も同期間851百万円から1,121百万円へ右肩上がりで推移。
2026年12月期第1四半期は売上高749百万円(前年同期比+7.7%)、営業利益209百万円(同+17.0%)、EBITDAも209百万円(同+16.9%)と増収増益を達成。主力の「駅メモ!」でバトルイベント開催やアクセサリーガチャの定着が寄与し、モバイルゲーム事業のセグメント利益は前年同期比26.2%増と大幅改善。
2026年12月期通期予想は売上高3,500百万円(+2.1%)・営業利益1,170百万円(+4.3%)で変更なし。なお、2025期の当期純利益は488百万円と前期699百万円から減少しているが、これは特殊要因によるものであり、営業利益ベースの収益力は継続的に改善している。
成長戦略
「駅メモ!」の施策多様化・機能強化・外部協業で持続成長を追求
バトルイベント・レイドイベント等の施策数増加とアクセサリーガチャ・プレミアムでんこ等の新商材投入により、ユーザーの課金機会を多様化。2026年1Qにバトルイベントを開催し前年同期比増収増益を達成。継続的な施策拡充が通期予想達成の主要ドライバー。
プレイヤーの歩みを振り返る「ヒストリー機能」を2026年1Qに実装。長期的な利用動機の醸成とコミュニティ活性化を図り、既存ユーザーの継続利用率向上を目指す。今後も新機能開発を継続する方針。
位置情報ゲームの特性を活かし、地方自治体や鉄道事業者との協業を継続。観光促進・地域活性化との連携がサービスの社会的価値を高め、ユーザー獲得・維持に寄与する。具体的な協業案件は継続的に展開中。
2026年12月期の年間配当予想は51.00円(前期44.00円から増配)。2026年1Qに自己株式643,200株を取得(約800百万円)し、3月末に1,000,000株を消却。潤沢なキャッシュを活用した継続的な株主還元を実施。
最終更新: 2026年7月17日

