事業内容
株式会社ホギメディカルは、1955年創業の医療用消耗品メーカーで、手術用キット製品・医療用不織布製品・医療機器等の製造・販売を主力事業とする。国内では茨城県美浦・筑波の製造拠点と全自動倉庫を擁する配送センターを運営し、インドネシア子会社(P.T.ホギインドネシア)に製造委託も行う。
ASEAN展開はシンガポール子会社(ホギメディカルアジアパシフィックPTE.LTD.)とインドネシア孫会社(P.T.ホギメディカルセールスインドネシア)が担う。主要顧客は国内外の医療機関(病院)であり、手術室の業務効率化・医療安全向上を価値提案の軸とする。
東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
手術に必要な医療材料を術式別にパッケージ化した「キット製品」(特に高付加価値の「プレミアムキット」)を医療機関に販売することで収益を得る。インドネシア工場での製造委託と国内内製化部材の拡充により原価管理を行い、オペラマスター等のシステム製品で重点施設との関係を深化させる。
2025年3月期の売上高は39,138百万円、営業利益率は9.7%。
企業の強み
最重要戦略製品「プレミアムキット」の2025年3月期売上高は13,326百万円(前期比17.7%増)。キット製品全体26,018百万円の約51%を占め、発売(2016年8月)以降一貫して売上が伸長。術前・術中・術後の手間削減と医療安全確保を訴求し、医療機関から高い評価を得ている。
2025年3月期末の自己資本比率は75.92%(前期86.08%から低下したものの依然高水準)、現金及び現金同等物は21,334百万円。大規模な自己株式取得(2,721,500株・利益剰余金10,899百万円減少)実施後もこの水準を維持しており、財務健全性は高い。
国内の筑波・美浦工場(キット専用・不織布専用)、全自動倉庫を備えた筑波OPC等の配送センター、インドネシア製造子会社を組み合わせた垂直統合体制を構築。2023年4月に筑波新工場Ⅱ期が稼働し、2025年3月期の設備投資総額は5,307百万円(主にP.T.ホギインドネシア5期建築工事)。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の営業利益は2023期6,634百万円をピークに2024期4,169百万円、2025期3,810百万円と2期連続で大幅減少。2026年3月期第3四半期累計でも営業利益2,088百万円(前年同期比38.7%減)と悪化が継続しており、3期連続の利益減少が確実な情勢。
売上高も28,719百万円(前年同期比4.3%減)と減収に転じた。外部要因として医療機関の材料費削減圧力・競合激化が売上を押し下げ、内部要因として販管費の先行増加・公開買付関連費用・原材料仕入価格上昇が利益を圧迫。
営業CFは1,800百万円(前年同期7,702百万円)と大幅に低下しており、キャッシュ創出力の回復が課題。
成長戦略
プレミアムキット拡販・海外展開・DX商材拡充で中期経営計画達成を目指す
最重要戦略製品「プレミアムキット」の訴求を重点施設中心に展開。2026年3月期第3四半期累計で10,228百万円(前年同期比0.6%増)と全体売上減の中で唯一増収を維持しており、手術室稼働率向上・業務負荷軽減の提案を通じた新規顧客獲得にも注力。
競争激化環境下で顧客基盤の維持・強化を最優先課題とした販売戦略を展開。2026年3月期第3四半期末時点でオペラマスター契約件数が前期末比8件増加と一定の成果を確認。引き続き重点施設との関係深化を推進。
シンガポール販売子会社(ホギメディカルアジアパシフィックPTE.LTD.)及びインドネシア販売孫会社(PT.ホギメディカルセールスインドネシア)を通じ、ASEAN各国基幹病院への製品導入を積極展開。インドネシア製造子会社での生産性改善による原価低減も並行推進。
中期経営計画に基づくDX商材の拡充および新規部材の上市を推進。2026年3月期第3四半期時点で概ね予定通り進捗していると経営陣が言及。販管費増加の一因となっているが、中長期的な収益貢献を見込む。
最終更新: 2026年7月17日

