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株式会社JPMC

3276東証プライム不動産業

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株式会社JPMC3276

事業内容

株式会社JPMCは、賃貸住宅オーナーからマンション・アパート等を一棟まるごと一括借上し、入居者への転貸と賃貸経営代行を全国展開するプロパティマネジメント専業会社。2002年福岡で創業し、2022年に東証プライム市場へ移行。

大手賃貸住宅メーカー系の建築付随型サブリースとは異なり、既存物件の運用に特化したビジネスモデルを採用。全国のパートナー企業(賃貸管理会社・建築会社・リフォーム会社・介護事業者)ネットワークと金融機関との提携を活用し、2025年12月期末時点で107,922戸の運用戸数を管理。

主要顧客は賃貸物件を保有する個人・法人オーナーであり、グループ会社を通じて滞納保証・保険・ブロードバンド・リフォーム・収益不動産売買仲介等の付帯サービスも提供する。

ビジネスモデル

収益は①プロパティマネジメント収入(入居者賃料・初期手数料・パートナー加入金・月会費等、2025年12月期54,004百万円)、②PM付帯事業収入(滞納保証・家財保険等、同2,727百万円)、③その他収入(リフォーム・建築部材販売・収益不動産仲介等、同1,766百万円)の三層構造。独自開発の収益分配型サブリース「スーパーサブリース(SSL)」を主軸とし、建築・管理・仲介はパートナー企業に委託することでスモールユニットの高効率運営を実現している。

企業の強み

2025年12月期末時点で107,922戸の運用戸数を保有。全国の賃貸管理会社(J'sパートナー)、建築会社(CP)、リフォーム会社(RP)、介護事業者(FP)等と多層的なパートナー契約を締結し、建築・管理・仲介を委託することで自社はスモールユニットで高効率な事業運営を実現している。

2025年12月期末の自己資本比率は53.1%(2021年12月期38.8%から継続改善)。有利子負債残高759百万円に対し現金及び現金同等物6,795百万円を保有し実質無借金状態。

キャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.3年、インタレスト・カバレッジ・レシオは371.8倍と財務健全性は極めて高い。

滞納保証・家財保険等を中心とするPM付帯事業収入は2025年12月期に2,727百万円(前期比5.2%増)と成長継続。運用戸数が純減する中でも付帯事業収入が増加しており、既存ストックを活用した1戸当たり収益性の向上が進んでいることを示している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高14,947百万円(前年同四半期比3.3%増)、営業利益832百万円(同16.3%増)と好調な滑り出し。ただし通期予想売上高59,500百万円(前期比1.7%増)・営業利益2,900百万円(同10.0%増)に対し、第1四半期の進捗率は売上高25.1%・営業利益28.7%。

第2四半期(累計)予想が売上高29,200百万円(前年同四半期比0.1%減)と慎重な設定であり、後半に向けた戸数獲得と収益性維持が通期達成の鍵となる。

2026年12月期第1四半期の売上総利益率は14.5%(前年同四半期13.7%から改善)、営業利益率は5.6%(同5.0%から改善)。その他収入が前年同四半期比27.2%増と高成長を示したことも利益率改善に寄与。

一方、販売費及び一般管理費は1,330百万円(同5.7%増)と人的資本投資等を背景に増加しており、費用コントロールと成長投資のバランスが引き続き注目点となる。

前期(2025年12月期)はストック純減が課題として指摘されていたが、2026年12月期第1四半期末には108,337戸と前期末比415戸の純増を達成。改善の方向性は確認できるものの、四半期415戸の純増ペースは年率換算で約1,660戸にとどまり、大規模な戸数拡大には至っていない。

外部環境として米国通商政策の影響や中東情勢の緊迫化による先行き不透明感が続いており、オーナーの設備投資意欲への影響を注視する必要がある。

成長戦略

運用戸数拡大×付加価値向上をパートナー連携・スーパーリユース・PM付帯事業で実現

パートナーや金融機関との連携強化により新規物件の獲得を推進。2026年12月期第1四半期末に108,337戸(前期末比415戸純増)を達成し、前期のストック純減から改善に転じた。引き続き戸数拡大ペースの加速が課題。

運用物件の新規入居者に対する滞納保証・家財保険等のクロスセルを推進し、1戸当たり収益性を向上。2026年12月期第1四半期のPM付帯事業収入は713百万円(前年同四半期比2.5%増)と着実に拡大している。

賃貸経営代行とリフォームを組み合わせた「スーパーリユース」を展開し、既存ストックの良質化と収益性向上を図る。プロパティマネジメントの管理精度向上と合わせて推進中。

建築部材等の販売事業収入が前年を上回り、2026年12月期第1四半期のその他収入は502百万円(前年同四半期比27.2%増)と高成長を達成。PM事業との相乗効果を活かした収益多様化を推進。

経営基盤の強化を目的として人的資本への投資を継続。販売費及び一般管理費は2026年12月期第1四半期に1,330百万円(前年同四半期比5.7%増)と増加しており、中長期的な競争力強化に向けた投資フェーズにある。

最終更新: 2026年7月17日