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株式会社イオレ

2334東証グロースサービス業

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事業内容

株式会社イオレは2001年設立のインターネットメディア企業で、2026年3月期より事業構造を大きく転換した。従来のインターネット広告・HR Tech事業(AI UI事業)を基盤としつつ、AIデータセンター事業(GPUサーバー販売)と暗号資産関連事業(BTC保有・レンディング)を新たに加え、3セグメント体制へ移行した。

AI UI事業では約2,000万人の匿名加工ユーザーデータを活用したターゲティング広告「pinpoint」や運用型求人広告プラットフォーム「HR Ads Platform」を提供。AIデータセンター事業ではNVIDIA Blackwellアーキテクチャ採用のGPUサーバーを販売し、参入初年度で売上高10,120百万円を計上した。

主要顧客は広告主企業・採用企業・AIインフラ需要企業と多岐にわたる。

ビジネスモデル

AI UI事業では独自DMP「pinpoint DMP」を活用した運用型広告の配信手数料・サービス料、および求人検索エンジン・HR Ads Platformの広告収入を主収益とする。AIデータセンター事業ではGPUサーバーの販売収入を得る。

暗号資産関連事業ではMSワラントによる増資資金でBTCを取得・保有するとともに、子会社Neo Crypto Bank合同会社を通じた「らくらくちょコイン」レンディングで運用益を獲得する。各レイヤーの成長が他レイヤーを加速させる「3層統合モデル」の構築を目指している。

企業の強み

提携パートナーから取得・加工した約2,000万人の匿名加工ユーザーデータを自社開発のプライベートDMP「pinpoint DMP」で統合・管理・分析している。属性が明確なデータを活用することで、類推データ依存の他DSP広告より高精度なターゲティングを実現しており、Trading Deskの内製化により知見の社内蓄積と同一業界への横展開も可能としている。

2026年3月期よりGPUサーバー販売事業に参入し、参入初年度でAIデータセンター事業単体の売上高10,120百万円を計上した。NVIDIAの最新アーキテクチャBlackwellを採用したプロフェッショナル向け製品の取り扱いを開始し、エントリークラスから大規模クラスタ構成まで対応できる体制を整備した実績を持つ。

「HR Ads Platform」は独自アルゴリズムにより連携求人メディアから最適な掲載先を自動選定し、CPA(応募課金)方式で採用コストを最適化する自社開発プラットフォームである。「ジョブオレ」との連携や各種ATSとの接続も実装しており、採用DXの一貫したソリューションを提供できる体制を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期のAIデータセンター事業売上高10,120百万円は全社売上の71%を占めるが、物販型のGPUサーバー販売が主体であり粗利率は低い。前受金3,307百万円・前渡金2,685百万円が貸借対照表に積み上がっており、取引の実態・回収サイクル・顧客集中度が不透明。

外部要因としてAI投資ブームが追い風となっているが、市況変動や競合激化による受注減速リスクは高い。

2026年6月10日付で決算短信の訂正を公表。暗号資産に係る科目名称(「預り暗号資産」→「借入暗号資産」等)および経過利息等の会計処理を見直し、2026年3月期の損益も変動した。

訂正理由は表示の適正化とされるが、決算公表後に会計処理の見直しが生じた事実は財務報告の信頼性に対する懸念材料。借入暗号資産3,397百万円・暗号資産評価損679百万円など暗号資産関連リスクの規模も大きい。

2027年3月期の業績予想は売上高25,552百万円(前期比80.5%増)、営業利益1,142百万円(同441.2%増)、経常利益1,494百万円、当期純利益1,270百万円と大幅な改善を見込む。しかし2026年3月期は経常損失506百万円・当期純損失528百万円であり、予想達成にはAIデータセンター事業の継続拡大と暗号資産評価損の解消が前提となる。

外部要因(BTC価格・GPU需給)への依存度が高く、予想の蓋然性は慎重に評価する必要がある。

成長戦略

AIデータセンター拡大・AI UI事業深化・暗号資産運用収益化の3軸戦略

GPUサーバー販売を中心に代理店網の拡充と広告投資を継続し、2027年3月期も主力事業として積極的な売上拡大を目指す。2026年3月期に10,120百万円を計上しており、2027年3月期予想売上高25,552百万円の大部分を担う見込み。

既存顧客へのアップセルとWebマーケティングによる直販拡大を推進。HR Ads Platformの新規求人メディア連携・ATS連携強化および採用BIツール構築にも注力。2026年3月期のAI UI事業は前年同期比14.9%増と堅調に推移。

2026年1月より開始した「らくらくちょコイン」を通じた借受暗号資産の運用により収益拡大を目指す。増資資金で取得した168.50BTC(平均取得単価14,724,092円)の保有も継続。2026年3月期は暗号資産評価損679百万円を計上しており、BTC価格動向が収益を大きく左右する。

「らくらく連絡網+」(2025年12月末)および旅行事業(2026年3月末)の営業終了・譲渡を完了。成長領域への経営資源集中を実現し、AI UI事業の収益性改善に寄与。

立ち上がり好調な「休日グランピング部」の継続的な成長を促進するとともに、食事・保険など愛犬との暮らし全般へ領域を広げ、宿泊以外の売上拡大を目指す。2026年3月期のペット事業売上高は前年同期比168.9%増と急成長。

最終更新: 2026年7月19日