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パーソルホールディングス株式会社

2181東証プライムサービス業

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パーソルホールディングス株式会社2181

事業内容

パーソルホールディングス株式会社は、1973年創業のテンプスタッフを源流とする総合人材サービス持株会社。国内では人材派遣(Staffing SBU)、BPO(BPO SBU)、IT・エンジニアリング(Technology SBU)、中途採用支援(Career SBU)の4SBUを展開し、海外ではアジア・パシフィック13カ国・地域で人材サービス及びファシリティマネジメント事業を運営する。

2026年3月期末時点で連結子会社154社・関連会社5社を擁し、売上収益1,555,833百万円を誇る国内最大級の人材サービスグループ。主要顧客は国内外の民間企業・官公庁・自治体であり、個人に対しては多様な就労機会を提供している。

ビジネスモデル

Staffing SBUでは登録スタッフを派遣先企業に派遣し派遣料金を収受。Career SBUでは転職希望者と求人企業をマッチングし成功報酬型の紹介手数料と求人広告掲載料を得る。

BPO SBUは業務プロセスを一括受託し継続的な委託料を収受。Technology SBUはエンジニア派遣・設計開発請負で収益を得る。

Asia Pacific SBUは現地人材サービス及びファシリティマネジメントの受託料が収益源。各SBUが相互補完的に機能し、景気変動への耐性と収益の多様化を実現している。

企業の強み

Staffing SBUは売上収益608,086百万円(前年同期比3.5%増)を誇り、派遣就業者数・請求単価ともに前年同期比で増加。Career SBUは「doda」ブランドを軸に売上収益152,866百万円(同5.7%増)、調整後EBITDA34,932百万円(同15.0%増)を達成。

両SBUの調整後EBITDAはそれぞれ350億円規模に到達し、グループ収益の安定的な柱を形成している。

2025年2月に富士通コミュニケーションサービス株式会社(現パーソルコミュニケーションサービス株式会社)を子会社化し、BPO SBUの当期売上収益に23,214百万円を寄与。2025年10月にはAIドリブン人材派遣プラットフォームを持つGojob SASの株式85%を取得。

2013年以降、インテリジェンス・Programmed等の大型M&Aを重ね、多角的な事業基盤を構築してきた実績を有する。

2026年3月期のROICは18.2%(前期16.6%)、ROEは20.9%(前期18.8%)と、中期経営計画FY2028の目標(ROIC18%以上、ROE20%以上)をいずれも達成。Net Debt/Equityは△0.24倍、Net Debt/EBITDAは△0.59倍と実質無借金状態を維持しており、財務健全性と資本効率性を高水準で両立している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上収益が前年同期比7.2%増に対し、営業利益は同15.8%増、当期利益は同19.0%増と利益成長が売上成長を大幅に上回った。調整後EBITDAも同12.6%増と加速しており、収益ミックスの改善(高利益率のCareer SBU・BPO SBUの拡大)と生産性向上が利益レバレッジを高めている点は評価に値する。

Asia Pacific SBUは売上収益496,354百万円(前年同期比4.3%増)と増収を確保したものの、調整後EBITDAは10,511百万円(同10.2%減)と減益。補助金計上額の前年差異やシステム刷新費用等の一時的要因とされるが、ROIC10%目標も未達のまま。

事業ポートフォリオ最適化が中期経営計画FY2028の優先事項とされており、構造的な収益性改善の進捗が今後の評価ポイントとなる。

中期経営計画FY2028では「AIを起点とした収益性向上と事業モデル転換」を基本方針に掲げ、3カ年で約1,800百万円規模のキャピタルアロケーションのうち約50%を成長投資(AI投資中心)に充当する方針。Gojob子会社化によるAIドリブンモデルの知見獲得は進んでいるが、国内事業へのシナジー実現や「その他」セグメントの黒字化など、投資対効果の具現化が今後の株価評価を左右する。

成長戦略

AIを起点とした事業モデル転換と高成長・高収益の実現(中期経営計画FY2028)

「AI × Business」「AI × Work」「AI × Data」を主要領域に、AIエージェントによる事業プロセス自動化・高度化を推進。3カ年の成長投資約900億円規模をAI投資中心に配分し、収益性向上と事業モデル転換を図る。

Career SBUは人×独自データ×AIによるマッチング高度化とハイクラス領域へのシフト、Technology SBUはAIソリューション等上流工程の請負強化とインオーガニックも含む規模拡大を推進。両SBUを「成長」領域と位置づけ積極投資を継続。

Gojob SAS(2025年10月子会社化)のAIドリブン人材派遣プラットフォームの知見と、シェアフル等の国内デジタルマッチング資産を組み合わせ、Frontline Worker領域での新たな雇用需要獲得を目指す。

AI実装による業務自動化・生産性向上と業務プロセス再設計を推進。パーソルコミュニケーションサービス統合効果の定着とオーガニック成長(2026年3月期6.8%増)の継続により、次の利益成長の柱として確立を目指す。

市場環境が想定より厳しい中、ROIC10%目標未達のAsia Pacific SBUについて、中期経営計画FY2028では事業ポートフォリオ最適化を優先事項と位置づけ、収益性改善を図る。

最終更新: 2026年7月19日