継続企業の前提に関する重要事象
営業キャッシュ・フローが前連結会計年度406百万円マイナス、当連結会計年度676百万円マイナスと2期連続でマイナスとなっており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在する。対応策として既存ブランドの収益性改善やコスト削減に取り組むとともに、当連結会計年度に第三者割当増資・借入等で合計1,453百万円を調達しており、翌期も資金調達の目途が立っているとしている。当連結会計年度末の現金及び預金は689百万円と前期末比145百万円増加しているが、外部資金調達への依存が続く構造的リスクは残存する。
法的規制・ステルスマーケティングリスク
景品表示法・特定商取引法・薬機法・個人情報保護法・食品表示法等の多岐にわたる法規制を受けており、インフルエンサーマーケティングにおけるステルスマーケティング問題や著作権・肖像権侵害のリスクも存在する。法令違反や新たな規制の制定・解釈変更が生じた場合、行政処分・損害賠償・ブランドイメージ毀損等により財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として独自評価基準によるインフルエンサー選定、契約上の義務規定、顧問弁護士との連携体制を整備している。
ブランドプロデュース競争優位性の低下
資金力・人的資源で優る競合企業の参入、外部ツール・プラットフォームの仕様変更やサービス終了、生成AIをはじめとする新技術の普及により、当社グループの従来のブランドプロデュース手法の差別化が困難となるリスクがある。これらが顕在化した場合、コミュニティデータを活用した商品企画力・マーケティング力という中核的競争優位性が損なわれ、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として専門人材の確保・育成、生成AIを含む新技術の積極活用、自社ツールの機能拡充に取り組んでいる。
ブランド価値毀損リスク
消費者の嗜好・価値観の急速な変化やSNSを通じたネガティブ評判の即時拡散により、既存ブランドのイメージが一時的または恒常的に毀損されるリスクがある。サステナビリティ・多様性・公正性等への社会的期待への対応が遅れた場合にも消費者との信頼関係が損なわれ、ブランド価値の低下につながる可能性がある。対応策としてSNSモニタリング体制の強化、消費者インサイトに基づく商品企画力の向上、レピュテーションリスクへの迅速対応体制を整備している。
個人情報漏洩リスク
不正アクセス・サイバー攻撃・内部不正等を原因とする個人情報の漏洩や、個人情報の収集・利用過程における法令違反が生じた場合、損害賠償請求・監督当局による行政処分・信用低下等の損害が発生し、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性がある。2025年7月にプライバシーマーク認定を終了し、今後はISMS(ISO27001)認証取得に向けた準備を進めており、移行期間中の管理体制の空白が懸念される。対応策としてアクセス権限管理の強化、システムセキュリティの継続的強化、全役職員への定期的な研修・教育を実施している。
主要SNSプラットフォーム依存リスク
ブランドパートナー領域の広告サービスはInstagram・Facebook・X・TikTok・LINE等の主要SNSプラットフォームに依存しており、ユーザー利用動向の変化・広告規約の変更・地政学的リスクによるプラットフォームの利用制限・停止が生じた場合、マーケティング手法や体制の変更を余儀なくされ、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として最新の利用動向・規制動向の継続的調査、マーケティング手法の多様化および利用媒体の分散化に取り組んでいる。
のれん減損リスク
過去の企業結合に伴うのれんを計上しており、子会社等の収益性が著しく低下した場合には回収可能価額がのれんの帳簿価額を下回り、減損処理が必要となる可能性がある。M&A戦略を積極的に推進する中で買収対象企業の業績悪化やPMIの遅延が生じた場合、財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼしうる。対応策として買収後の業績・事業環境の継続的モニタリングと早期の回収可能価額評価体制を整備している。
株式希薄化リスク
取締役・従業員等へのインセンティブを目的としたストックオプション制度を採用しており、今後も新株予約権の付与を検討している。現在付与済みの新株予約権に加え、今後付与される新株予約権が行使された場合、既存株主の保有株式価値が希薄化する可能性がある。また、継続的な外部資金調達の必要性から第三者割当増資等による追加的な希薄化リスクも存在する。
内部管理体制の不備リスク
積極的なM&A・組織再編に伴い非定型的な見積項目が増加・複雑化する中、決算財務報告プロセスにおける検討論点の網羅性確保や経営者による評価・承認体制が十分に整備・運用されておらず、関係会社株式評価損の計上に関する誤謬が発生し、財務報告に係る内部統制に開示すべき重要な不備が生じた。再発防止策として子会社業績報告の定型化、見積項目のモニタリング改善、管理部門の人員補充・教育充実化を実施しているが、持株会社体制への移行後の体制整備が引き続き課題となる。
医師法・医療法の規制変更リスク
一般社団法人MOM・医療法人春樹会を連結子法人としているが、この連結は現行の医師法・医療法の解釈に基づく実質的支配力の判断によるものであり、法改正や監督官庁による解釈変更が生じた場合、支配関係が否定され連結対象から除外せざるを得なくなる可能性がある。医療分野における非営利法人と営利企業の提携に関する議論が活発化しており、規制環境の変化リスクが存在する。対応策として専門法律顧問との連携による継続的な情報収集・分析、および代替的な事業・提携モデルの検討を進めている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

