事業内容
アシードホールディングス㈱は、連結子会社9社・持分法適用関連会社1社で構成される飲料関連の持株会社。主力の自販機運営リテイル事業では缶・ボトル・カップ飲料等をスマートストア(自販機)で小売販売し、独立系オペレーターとして国内最大級規模を目指す。
飲料製造事業では清涼飲料・低アルコール飲料・ソフトパウチ飲料・茶葉加工を手掛け、大手ブランドメーカー向けOEMと自社ブランド「アスター」等を展開。不動産運用・物流事業がグループを支援する構造。
2025年3月期の連結売上高は23,969百万円。
ビジネスモデル
自販機運営リテイル事業(売上高13,614百万円)では設置先との条件交渉・ルート管理を通じて小売マージンを獲得。飲料製造事業(売上高9,961百万円)では大手ブランドメーカー向けOEMを主軸に、自社ブランド商品・茶葉加工も展開し製造マージンを確保。
不動産運用事業はグループ内賃貸を中心に高利益率(セグメント利益率約59%)の安定収益を提供。各事業が相互補完する垂直統合型の収益構造を持つ。
企業の強み
自販機運営(売上高13,614百万円)と飲料製造(売上高9,961百万円)を一体運営することで、製造から小売まで一貫したバリューチェーンを構築。自社製品を自社チャネルで販売できる独立系オペレーターとしての差別化が、価格競争に依存しない「価値」訴求型の事業モデルを支えている。
アシードブリュー㈱のソフトパウチ飲料は例年閑散期の冬季においても製造数量が大幅増加し、大手ブランドメーカーからの厚い信頼を獲得。2027年1月稼働予定の東広島第二飲料工場建設を決定し、宇都宮工場に続く西日本拠点を整備することで、増加する受注需要への対応力を強化する。
2023年4月に子会社化した静岡ローストシステム㈱・マルサン萩間茶㈱を中心に、世界的な抹茶ブームを背景とした茶葉加工が堅調推移。2025年3月期の飲料製造事業における茶葉生産実績は1,405百万円、受注高は1,425百万円に達し、自販機・飲料製造に次ぐ新たな事業柱として成長しつつある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期19,282百万円から2026期25,409百万円へ5期連続増収。営業利益は2022期647百万円→2025期765百万円と横ばい圏で推移していたが、2026期は1,071百万円と大幅改善し、過去5期で最高水準を達成。
当期純利益も909百万円と前期748百万円から21%増加。飲料製造事業のOEM受注拡大・自販機の価格改定・茶葉加工の堅調推移が複合的に寄与したとみられる。
なお、今回の訂正は自販機運営リテイル事業の減価償却費(57百万円→66百万円)と不動産運用事業(20百万円→10百万円)のセグメント間振替誤りであり、連結合計836百万円・営業利益等の主要財務数値に変更はない。
成長戦略
自販機No.1・飲料製造拡張・茶葉・海外の多軸成長戦略を推進
自販機の小売価格値上げと設置条件の改定を推進し、自販機運営リテイル事業の利益率改善を図る。ルート再編・不採算機引揚による業務効率化も並行実施。2026年3月期のセグメント利益は274百万円。
旺盛なOEM受注需要に対応するため東広島第二飲料工場を建設中。2027年1月稼働予定。2026年3月期の設備投資額は2,059百万円に達しており、稼働後の受注拡大・収益貢献が期待される。
世界的な抹茶需要拡大を背景に、静岡ローストシステム㈱の茶葉加工事業が堅調推移。飲料製造事業の収益多様化に貢献しており、第三の収益柱として定着しつつある。
ベトナムのHaLong Beer And Beverage Joint Stock Company及びVIHAMARK GROUP JOINT STOCK COMPANYへの投資を通じASEAN市場での事業基盤を構築。持分法適用会社への投資額は1,859百万円。
独立系自販機オペレーターとして国内最大級規模を目指し、M&Aや業務提携を積極活用。キャッシュレス・新札対応機材への切替も推進し、消費者利便性向上と競争力強化を図る。
最終更新: 2026年7月17日

