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株式会社ワットマン

9927東証スタンダード小売業

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事業内容

株式会社ワットマンは1978年創業の神奈川県地盤の小売企業。家電販売から業態転換を経て、現在はリユース事業(国内60店舗・タイ現法)と新品EC事業(子会社ホビーサーチ)の2事業を展開する。

リユース事業ではワットマンテック・スタイル・ブックオフ・カウマン・ワットマンホビー/GS・SPO&CAM・ワットマンカメラの6業態を神奈川県内に集中展開し、「トコトン買取」を競争力の核とする。新品EC事業では模型・フィギュア等のホビー商品を自社ECサイトで販売し、業界トップクラスの品揃えとSEO集客力を強みとする。

2025年3月期の連結売上高は8,383百万円。東証スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

リユース事業では消費者から商品を買取りクリーニング・商品化後に店頭販売する低価格・高回転モデルを採用。売上総利益率45.3%(2025年3月期)を確保する。

国内で再流通困難な商材はタイ現法を通じ海外市場へ展開し買取力を補完する。新品EC事業(ホビーサーチ)は問屋仕入の新品ホビー商品を自社ECサイトで販売し、仕入2,626百万円・売上3,090百万円を計上。

2事業合計の仕入総額は4,713百万円に達する。

企業の強み

1978年の創業以来、神奈川県に集中出店するドミナント戦略を継続。2025年6月時点で国内60店舗・物流センター1拠点を構え、顧客認知度と出店候補地選定ノウハウを蓄積。移転増床や新業態スピンオフを繰り返しながら商圏を深耕している。

リユース業の競争優位の源泉である買取力(仕入力)を強化するため「トコトン買取」体制を確立。買取客の流入促進と離脱防止の仕組みとして機能し、2025年3月期リユース事業売上高5,294百万円・セグメント利益805百万円を支える収益基盤となっている。

子会社ホビーサーチは膨大な商品情報を活かしたSEOに強い自社ECサイトを構築。2025年3月期の新品EC事業売上高は3,090百万円(前年比5.5%増)、ホビー商品仕入実績は2,626百万円(前年比11.8%増)と拡大基調にある。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高8,690百万円(前期比3.7%増)と5期連続増収を達成した一方、営業利益は482百万円(前期比17.5%減)と2期連続の減益。リユース事業の第4四半期における新規出店・スクラップアンドビルド加速に伴う初期コスト、ホビーサーチの本社移転・ECリニューアル・人員増強費用が重なった。

売上高営業利益率は5.5%(前期7.0%)に低下しており、投資フェーズにある現状では利益率の回復時期が注目点となる。

2026年4月にIAPF3株式会社によるMBOが成立し、2026年6月19日付で上場廃止が予定されている。2026年3月期の期末配当は無配となり、2027年3月期の業績予想も非開示。公開市場における投資機会は実質的に終了しており、今後の企業価値向上はMBO後の非公開環境下での経営に委ねられる。

2026年3月期末の自己資本比率は71.8%(前期67.2%)に改善し、有利子負債も長期借入金の完済により大幅に圧縮された。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは305百万円(前期396百万円)に減少し、現金及び現金同等物の期末残高は1,504百万円(前期1,854百万円)と349百万円減少した。

出店投資の加速と公開買付関連費用(121百万円)の支出が資金繰りに影響しており、非公開化後の投資継続に伴うキャッシュ消費の動向が注目される。

成長戦略

リユース出店加速・ホビーサーチ強化とMBO後の非公開環境下での企業価値向上

第4四半期よりスピンオフ業態4店舗・総合リユース業態4店舗の出店対応を進め、翌期開業予定店舗も含めた積極的な出退店を実施。初期コストは当期利益を圧迫したが、翌期以降の収益貢献が期待される。

本社移転対応・ECサイトリニューアル・人員増強・展示会出展など販促活動を拡大。国内販売は好調(売上高前期比7.2%増)だが、費用増加によりセグメント利益は49百万円(前期比63.2%減)に大幅減少。中長期的な収益力向上を目指す投資フェーズにある。

積極的にM&Aを検討し、案件の情報収集・調査を進めているが、当期での成約はなし。MBO成立後はIAPF3株式会社の経験・実績・経営ノウハウを活用した組織・人材体制の構築を進める方針。

IAPF3株式会社によるMBOが2026年4月に成立。公開買付者の豊富な経験・実績・人材・経営ノウハウを活用し、持続的な企業価値向上を支える組織・人材体制の構築を進める。2026年6月19日付で上場廃止予定。

最終更新: 2026年7月17日