事業内容
株式会社ワットマンは1978年創業の神奈川県地盤の小売企業。家電販売から業態転換を経て、現在はリユース事業(国内60店舗・タイ現法)と新品EC事業(子会社ホビーサーチ)の2事業を展開する。
リユース事業ではワットマンテック・スタイル・ブックオフ・カウマン・ワットマンホビー/GS・SPO&CAM・ワットマンカメラの6業態を神奈川県内に集中展開し、「トコトン買取」を競争力の核とする。新品EC事業では模型・フィギュア等のホビー商品を自社ECサイトで販売し、業界トップクラスの品揃えとSEO集客力を強みとする。
2025年3月期の連結売上高は8,383百万円。東証スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
リユース事業では消費者から商品を買取りクリーニング・商品化後に店頭販売する低価格・高回転モデルを採用。売上総利益率45.3%(2025年3月期)を確保する。
国内で再流通困難な商材はタイ現法を通じ海外市場へ展開し買取力を補完する。新品EC事業(ホビーサーチ)は問屋仕入の新品ホビー商品を自社ECサイトで販売し、仕入2,626百万円・売上3,090百万円を計上。
2事業合計の仕入総額は4,713百万円に達する。
企業の強み
1978年の創業以来、神奈川県に集中出店するドミナント戦略を継続。2025年6月時点で国内60店舗・物流センター1拠点を構え、顧客認知度と出店候補地選定ノウハウを蓄積。移転増床や新業態スピンオフを繰り返しながら商圏を深耕している。
リユース業の競争優位の源泉である買取力(仕入力)を強化するため「トコトン買取」体制を確立。買取客の流入促進と離脱防止の仕組みとして機能し、2025年3月期リユース事業売上高5,294百万円・セグメント利益805百万円を支える収益基盤となっている。
子会社ホビーサーチは膨大な商品情報を活かしたSEOに強い自社ECサイトを構築。2025年3月期の新品EC事業売上高は3,090百万円(前年比5.5%増)、ホビー商品仕入実績は2,626百万円(前年比11.8%増)と拡大基調にある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期5,409百万円→2026期8,690百万円と5期連続増収。ただし営業利益は2024期649百万円をピークに2025期584百万円、2026期482百万円と2期連続減益。
2026期はリユース事業の第4四半期における新規出店・スクラップアンドビルド加速(スピンオフ業態4店舗・総合リユース業態4店舗の出店対応等)に伴う初期コスト、ホビーサーチ事業での米国追加関税による海外売上減少・本社移転・ECリニューアル・人員増強費用が重なり増収減益となった。特別損益では受取補償金213百万円(特別利益)と公開買付関連費用121百万円(特別損失)が計上され、当期純利益は388百万円(前期比12.5%増)と増益に転じた。
外部環境として米国関税措置が新品EC事業の海外売上に悪影響を与えており、今後も不確定要素として残る。
成長戦略
リユース出店加速・ホビーサーチ強化とMBO後の非公開環境下での企業価値向上
第4四半期よりスピンオフ業態4店舗・総合リユース業態4店舗の出店対応を進め、翌期開業予定店舗も含めた積極的な出退店を実施。初期コストは当期利益を圧迫したが、翌期以降の収益貢献が期待される。
本社移転対応・ECサイトリニューアル・人員増強・展示会出展など販促活動を拡大。国内販売は好調(売上高前期比7.2%増)だが、費用増加によりセグメント利益は49百万円(前期比63.2%減)に大幅減少。中長期的な収益力向上を目指す投資フェーズにある。
積極的にM&Aを検討し、案件の情報収集・調査を進めているが、当期での成約はなし。MBO成立後はIAPF3株式会社の経験・実績・経営ノウハウを活用した組織・人材体制の構築を進める方針。
IAPF3株式会社によるMBOが2026年4月に成立。公開買付者の豊富な経験・実績・人材・経営ノウハウを活用し、持続的な企業価値向上を支える組織・人材体制の構築を進める。2026年6月19日付で上場廃止予定。
最終更新: 2026年7月17日

