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株式会社カンセキ

9903東証スタンダード小売業

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株式会社カンセキ9903

事業内容

株式会社カンセキは1975年創業、栃木県宇都宮市に本社を置く東証スタンダード上場の小売企業。ホームセンター事業(25店舗)を主力に、アウトドア専門店WILD-1(25店舗)、業務スーパー・オフハウス等の専門店事業(食品販売19店舗・リユース9店舗)、不動産賃貸を核とする店舗開発事業の4セグメントを展開する。

2022年にDCMホールディングスと資本業務提携を締結し、PB商品拡充等の連携を進めている。主要顧客は栃木県を中心とした北関東の一般消費者・業務需要者であり、地域一番店を経営スローガンに掲げる。

2025年2月期の売上高は36,552百万円(前期比0.5%増)。

ビジネスモデル

主力のホームセンター事業(営業収益15,965百万円)でDIY・日用品・食品等の幅広い商品を販売し、DCMとのPB商品活用で粗利率改善を図る。WILD-1事業(同9,260百万円)はアウトドア専門店として差別化を追求。

専門店事業(同11,479百万円)は業務スーパーの値ごろ感とオフハウスのリユース需要を取り込む。店舗開発事業は不動産賃貸で安定収益(営業利益率約36%)を確保し全社利益を下支えする構造。

企業の強み

1975年創業から50年、栃木県を中心に25店舗のホームセンター、25店舗のWILD-1、食品・リユース計28店舗を展開。ホームセンター・アウトドア・業務スーパー・リユースと異なる消費ニーズを一社でカバーし、景気局面に応じた収益分散が可能な多業態構造を持つ。

専門店事業は2025年2月期に営業収益11,479百万円(前期比6.5%増)、セグメント利益890百万円(前期比15.6%増)を達成。業務スーパーの値ごろ感需要拡大と金相場高騰によるオフハウス宝飾品売買の活発化が重なり、全社利益の最大貢献セグメントとなっている。

2022年7月にDCMホールディングス及びDCM株式会社と資本業務提携を締結。DCMプライベートブランド商品の拡充によりホームセンター事業の粗利率改善を推進。大手ホームセンターグループとの連携により、独立系地域チェーンとしての商品調達・開発力を補完している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の営業利益239百万円は前年同四半期158百万円から大幅改善。通期予想550百万円に対する進捗率は43.5%と順調。

業務スーパー新規出店・焼肉FC開業・WILD-1のセグメント利益黒字転換(前年同四半期損失9百万円→利益40百万円)が複合的に寄与しており、収益構造の改善が確認できる。ただし通期予想は据え置きであり、下期の季節性・競合環境次第で上振れ余地を見極める必要がある。

2027年2月期第1四半期末の自己資本比率は25.2%(前期末26.9%)に低下。短期借入金4,790百万円・1年内返済予定長期借入金1,264百万円・1年内償還予定社債500百万円を含む流動負債合計は12,723百万円に膨らんでいる。

外部要因として金利上昇局面が続く中、支払利息は前年同四半期40百万円から58百万円へ増加しており、財務コストの上昇が経常利益の押し下げ要因となっている点に注意が必要。

第1四半期末のその他有価証券評価差額金は1,116百万円と前期末1,446百万円から330百万円減少し、純資産合計は6,517百万円(前期末6,798百万円)へ低下した。外部要因として株式市況の変動が保有投資有価証券(2,665百万円)の評価に直接影響する構造であり、市況悪化局面では自己資本比率のさらなる低下リスクがある。

一方、四半期純利益194百万円の計上により利益剰余金は積み上がっており、本業の稼ぎによる自己資本充実が課題となる。

成長戦略

多業態FC展開・PB強化・デジタル活用で収益構造を改革する中期計画Make Smile2026

DCMとの提携を活かしたPB商品の品揃え拡充と販売強化により、ホームセンター事業の売上総利益率を継続的に改善する。2027年2月期第1四半期においてDCM PB売上は前年同四半期比二桁増を達成し、利益面の下支えに貢献。

生活防衛ニーズを取り込む業務スーパーの新規出店を継続。2026年3月に大田原南店(栃木県大田原市)を開業し、機動的な特売セール施策と組み合わせて専門店事業の営業収益を前年同四半期比6.6%増に押し上げた。

業務スーパーを展開する神戸物産のFC第1号店として焼肉専門店「プレミアムカルビ宇都宮駅東店」を2026年3月に開業。想定を上回る好調な滑り出しで専門店事業の売上を押し上げた。開業初期費用が収益面の負担となっているが、安定稼働後の収益貢献が期待される。

宿泊を伴うキャンプ用品の需要鈍化に対応し、アパレル・UVケア用品等ソフト部門の品揃えと販売を戦略的に強化。デジタルシフト(アプリ登録キャンペーン・限定クーポンDM)による顧客LTV最大化と経費削減を組み合わせ、2027年2月期第1四半期にセグメント利益40百万円の黒字転換を達成(前年同四半期は損失9百万円)。

カンセキアプリ・WILD-1アプリを活用した登録キャンペーンや限定クーポンDMの展開により、安定的な集客確保と販促コストの効率化を推進。費用対効果を精査した販売促進策の展開により、経費増加を抑制しながら売上を伸長させる取り組みを継続中。

最終更新: 2026年7月17日