特定顧客への依存リスク
テストソリューション事業における半導体メモリー向け自社製テストシステムの販売は特定の半導体メモリー製造企業への依存度が高く、半導体市場の需給バランス悪化や顧客の設備投資抑制、業界再編による顧客の事業撤退・売却が生じた場合、事業計画遂行や経営成績に多大な影響を及ぼす可能性がある。また、顧客の生産計画変更・中止により保有在庫が過剰となり、棚卸資産の評価損を計上するリスクもある。対応策として製品ラインナップ拡充、新規顧客開拓、顧客との密なコミュニケーション強化に努めている。
自動車業界依存リスク
システム・サービス事業および半導体設計関連事業において国内自動車メーカー及びその関連企業が主要取引先となっており、EV化促進やガソリン車販売規制等による国内自動車メーカーの競争力低下や業界再編が生じた場合、事業環境が大きく変化する可能性がある。また、当該メーカーが進出する国・地域での法律・規制変更や政治情勢の変化による生産・販売活動の停滞も経営成績に影響を及ぼしうる。対応策としてEV向け製商品・サービスの強化や海外自動車メーカーへの販路拡大、新規市場開拓を推進している。
特定仕入先・製造委託先依存
半導体設計関連事業の主力商品であるEDAソフトウェアおよびテストソリューション事業の半導体メモリー向けテストシステムは、特定の仕入先・製造委託先に依存しており、当該先の予期せぬ企業再編や代理店契約解消等により事業展開や経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として仕入先・製造委託先との良好な関係維持・定期的な情報交換に加え、取り扱いベンダーの拡充や複数社購買を推進している。
人財確保・流出リスク
技術革新が激しい事業領域において高度な技術力を持つ人財の採用・育成が重要であるが、技術者の獲得競争が激化しており、十分な技術者を採用できない場合や優秀な技術者が流出した場合、事業計画の遂行や将来の経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特に自社製品売上拡大・メーカー機能強化を推進する中計戦略の実現において研究開発人財の確保が課題となっている。対応策として海外技術者を含む積極的採用、報酬水準向上、福利厚生・教育制度の充実、外部協力会社・派遣社員の活用による効率的なリソース配分を実施している。
地政学・自然災害リスク
日本国内のみならずアジア・北米を中心に事業展開する中、地政学的リスクの顕在化や地震・台風・水害等の自然災害、重大な感染症の世界的流行が発生した場合、販売活動の停滞、商材・部材の調達困難、重要部材の需給ひっ迫・価格高騰、従業員の安全確保への支障等が生じ、事業計画遂行や経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策としてBCPの見直し・管理体制強化、サプライチェーン強化、代替部材の並行評価、長納期部材の早期発注、輸出管理法令の遵守等を実施している。
自社製品品質リスク
テストシステムや組込み関連等の自社製品・サービスにおいて製品不良による顧客生産ラインへの支障や顧客開発計画の遅延、クラウドサービスのサーバー障害によるサービス停止・情報喪失等の損害が発生する可能性があり、特に半導体製造企業や自動車関連企業に対する損害賠償は甚大なものとなることも想定される。また、脱炭素対応の遅れにより顧客との取引継続が困難となるリスクも存在する。対応策として製造物賠償責任保険への加入、品質保証委員会の設置、製造委託先の複数化等を推進している。
サイバー攻撃リスク
顧客情報・従業員等の個人情報・技術情報等の機密情報を取り扱う中、高度化・巧妙化するサイバー攻撃により情報の流出・消失・改ざん・システム障害等が発生した場合、事業活動の停止、顧客へのサービス提供遅延、信用毀損、損害賠償責任等により財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策としてファイアウォールによる不正アクセス対策強化、閉域網でのサーバー運用、定期的な脆弱性対応、多層防御の導入等を実施している。
ガバナンス・内部統制リスク
M&A推進に伴う事業の急速な拡大等により十分なガバナンスや内部統制の整備が追いつかない状況が生じ、従業員等の故意または過失による法令違反行為が発生した場合、社会的信用の失墜により財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として新規買収子会社への規程整備・会計方針統一への積極的関与、「内部統制基本方針」・「イノテックグループ倫理行動基準」の策定、外部通報窓口の設置、役員・従業員の子会社役員への出向・兼務による経営関与を実施している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

