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株式会社 セキド

9878東証スタンダード小売業

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株式会社 セキド9878

事業内容

株式会社セキドは、関東・東海・東北を中心に直営29店舗(GINZA LoveLove 10店舗・&choa! 19店舗)を展開するファッション事業と、韓国コスメブランドの日本総代理店として国内小売業への卸売・EC運営を行う美容事業を主力とする。ファッション事業では貴金属・時計・バッグ・韓国コスメ雑貨を取り扱い、美容事業ではKAHI・athé・MEDIPEEL・MEDITHERAPYの4ブランドを展開する。

賃貸部門・外商部門が補完的収益を担う。2026年3月期売上高は5,758百万円で、ファッション事業が68.2%、美容事業が27.8%を占める。

ビジネスモデル

ファッション事業はショッピングセンター内常設店舗と催事売場での直接販売に加え、自社ECサイトで全国顧客にリーチする。美容事業は韓国ブランドの日本総代理店として有力小売業への卸売と公式ECサイト運営で収益を得る。

賃貸部門は自社保有物件のテナント賃貸で仕入コスト不要の高利益率収益を確保し、外商部門は法人向け施設工事で安定受注を積み上げる。

企業の強み

直営29店舗(&choa! 19店舗)・自社EC・卸売の三経路を保有し、店舗販売で培った顧客データをAI解析による再来店促進施策に活用している。2026年3月期ファッション事業内の美容カテゴリ販売は975百万円(前年比103.8%増)と堅調で、店舗・EC・卸の連携による顧客基盤の厚みが確認できる。

KAHI・athé・MEDIPEEL・MEDITHERAPYの4ブランドについて日本総代理店契約を締結しており、国内卸売・EC運営の独占的地位を持つ。美容事業の「その他」カテゴリ仕入は前年比249.2%増の1,221百万円に達しており、新ブランドの本格展開が進行中であることが仕入実績から確認できる。

自社保有の店舗・駐車場用地をテナントに賃貸する賃貸部門は、2026年3月期売上高35百万円に対しセグメント利益30百万円(利益率約86%)を計上しており、仕入コスト不要の高利益率構造が継続している。景気変動の影響を受けにくい固定収益として財務安定に寄与している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の決算短信は公表後に訂正され、より保守的な見積りによる減損損失の追加計上(訂正前263百万円→訂正後312百万円)により、当期純損失は1,141百万円(訂正前1,097百万円)に拡大した。自己資本比率は訂正後0.9%(訂正前1.9%)まで低下し、純資産は45百万円と極めて薄い水準にある。

財務的な余裕は乏しく、継続的な資本調達の必要性が高い状況が続いている。

売上高は2024年3月期の8,480百万円をピークに、2025年3月期7,494百万円(前期比11.6%減)、2026年3月期5,758百万円(同23.2%減)と急速に縮小している。営業損失も2025年3月期の277百万円から2026年3月期は708百万円へ拡大しており、売上減少とコスト高の複合的な影響が続いている。

新規ブランドの本格展開が業績回復に結びつくかが最大の焦点である。

当期は新株予約権の行使により資本金・資本準備金がそれぞれ459百万円増加し、現金及び預金は期末に1,019百万円(前期末504百万円)まで増加した。一方で短期借入金は2,453百万円と高水準を維持しており、有利子負債対キャッシュフロー比率は算出不能な状態が続く。

資金調達による延命が続く中、美容事業の新規ブランド展開とファッション事業の店舗最適化による収益回復が急務である。

成長戦略

新規韓国コスメブランドの本格展開と店舗網最適化による収益構造の再構築

KAHI・athé・MEDIPEEL・MEDITERAPY等の新規ブランドを本格展開し、旧主力ブランド喪失による売上空白を埋める。medicube(美顔器)の家電量販店への販路拡大も継続。2026年3月期は美容事業売上1,599百万円にとどまり、回復途上にある。

ファッション事業では&choa!の新規出店を継続しつつ、AI顧客解析・インフルエンサー施策・越境EC(Buyee Connect)を活用した顧客獲得を推進。2026年3月期はファッション事業が売上3,928百万円・セグメント損失63百万円と依然赤字だが、美容事業より損失幅は小さい。

不採算店舗の閉鎖・縮小を進め、店舗閉鎖損失引当金27百万円を計上。減損損失312百万円の計上により固定資産の帳簿価額を圧縮し、将来の減価償却負担軽減を図る。ただし自己資本比率0.9%と財務余力は極めて限定的であり、追加的な資本調達が前提となる。

自社開発ブランドの国内卸・海外輸出を将来的な収益源として育成する方針。外部ブランド依存からの脱却を目指す中長期施策だが、現時点での業績貢献は限定的とみられる。

最終更新: 2026年7月19日