株式会社コックス logo

株式会社コックス

9876東証スタンダード小売業

株式会社コックス logo
株式会社コックス9876

事業内容

株式会社コックスは、イオン株式会社を親会社とするイオングループ傘下の衣料品小売専門店チェーンである。1973年にジャスコ株式会社(現イオン株式会社)の婦人衣料品部門から分離独立して設立され、2025年2月期末時点で全国175店舗を展開する。

主力ブランドは「ikka」(ファミリー向けSPAカジュアル)、「LBC」(ライフスタイル提案型)、EC限定ブランド群(notch.、NONEED、VENCE share style等)で構成される。店舗の多くはイオンリテール株式会社やイオンモール株式会社のショッピングセンターに入居しており、ファミリー層を中心とした幅広い顧客層にファッション・ライフスタイル商品を提供している。

東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

イオングループのショッピングセンターを主要出店先とするテナント型衣料品小売業。商品はアセアン・中国からの直貿・直商流調達を推進し仕入原価を低減するSPAモデルを採用。

店舗販売に加え、自社ECサイト(コックスメンバーズクラブ)・外部モール(ZOZOTOWN等)・DtoCブランドのEC販売を組み合わせ、値引き販売を抑制したプロパー販売強化により荒利率の維持・拡大を図る。販管費削減と荒利率管理の両輪で収益性を高める構造。

企業の強み

イオンリテール・イオンモール等のショッピングセンターへの入居により、全国175店舗(北海道・東北30店、関東52店、近畿31店等)を展開。グループの集客力・インフラを活用した安定的な顧客接点を確保しており、関東地域だけで売上高の39.3%を占める。

2022期に営業損失873百万円を計上した後、2023期に黒字転換。2026期には営業利益1,324百万円・売上高営業利益率8.9%を達成。固定費削減(販管費を前期比332百万円削減)と荒利率管理の徹底により、売上減収下でも増益を実現した。

2025期(2025年2月期)のEC売上合計は前年比109.0%に伸長。自社ECサイトは前年比114.9%、EC限定ブランド(notch.、NONEED、VENCE share style)は前年比119.0%と高成長。インフルエンサーコラボ・SNS施策・会員アプリリニューアルが奏功している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の営業利益は328百万円(前年同期比▲30.0%)と大幅に減速。売上総利益率が2.2ポイント悪化(為替影響・プロパー販売苦戦・在庫評価見直し)し、販管費も前年同期比77百万円増加(人件費・販売手数料増)したことが主因。

通期予想は1,360百万円(前期比2.7%増)を据え置いているが、第1四半期進捗率は24.1%にとどまり、後半期(秋冬商戦)での挽回が不可欠な状況にある。

EC売上高前年比113.3%の達成はOMO戦略・インフルエンサー協業の成果として評価できる。一方、既存店売上高前年比は99.2%にとどまり、前年比較で気温上昇の遅れによる初夏・夏物販売の苦戦が響いた。

外部要因として天候不順の影響は一時的とみられるが、消費者の節約志向の高まりや物価上昇による買い控えという市場環境として、アパレル業界全体に逆風が続いており、プロパー販売の回復が荒利率改善の鍵となる。

自己資本比率73.2%(前期末70.5%)と財務健全性は高水準を維持。現金及び預金3,724百万円、関係会社預け金1,500百万円を保有し、無借金経営を継続している。

一方、第1四半期の四半期包括利益は▲7百万円と赤字転落。その他有価証券評価差額金が262百万円減少したことが主因であり、外部要因として株式市場の変動が純資産に影響を与えている点は留意が必要。

配当は年間0円を継続予定。

成長戦略

店舗・EC・荒利率の三位一体改革でアパレルSPA事業の持続的成長を追求

第1四半期に4店舗新規出店・2店舗移設改装を実施し177店舗体制へ拡充。トレーナー制度充実・全国販売研修開始による販売力強化、著名タレントとの雑誌タイアップ企画(レディス3回・メンズ2回)によるブランド発信強化を推進。ただし既存店売上高前年比は99.2%と微減にとどまった。

インフルエンサーとのコラボ商品開発・SNS連動広告活用を拡大し、第1四半期EC売上高前年比113.3%を達成。店頭ECクーポン配布等のOMO強化・インセンティブ強化による会員囲い込みも継続。

EC限定ブランド(VENCE share style等)の売上も前年比114.9%と伸長しており、施策の成果が数値に表れている。

プロパー販売強化・催事ECでのキャリー商品活用、アセアン生産比率引き上げ・取引先絞り込みによる仕入原価低減を推進。ただし第1四半期は為替影響・プロパー販売苦戦・在庫評価見直しにより売上総利益率が2.2ポイント悪化しており、通期での改善回帰が課題となっている。

最終更新: 2026年7月17日