事業内容
モリト株式会社は1908年創業のアパレル関連資材・生活産業資材・自動車内装部品の製造・販売を主軸とするグローバル企業。当社及び連結子会社23社・関連会社1社で構成され、日本・アジア・欧米の3セグメントで事業を展開する。
主要製品はハトメ・ホック・面ファスナー等のアパレル付属品から、厨房機器レンタル・マリンレジャー用品・ゲーム関連商品まで多岐にわたる。顧客層はアパレルメーカー・ユニフォームメーカー・自動車メーカー・百貨店・官公庁等と幅広く、2025年11月期の連結売上高は56,867百万円。
東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
日本・アジア・欧米の拠点網を通じてアパレル資材等を現地調達・製造し、各地域の顧客に販売する。売上原価の大半は仕入(2025年11月期仕入合計39,295百万円)で構成される商社型ビジネスであり、「モリト基準」の品質管理と独自のグローバルネットワークが差別化要因。
M&Aによる事業領域拡大(Ms.ID・ミツボシコーポレーション等)とBtoC・ECプラットフォーム事業の育成により収益多様化を図る。
企業の強み
売上高は2021年11月期43,637百万円から2025年11月期56,867百万円へ5期連続増収。営業利益も同期間1,620百万円から3,334百万円へ倍増超。2025年11月期は売上高前期比17.2%増、営業利益同16.2%増と加速しており、収益拡大の継続性が確認できる。
2024年12月に㈱Ms.ID、2025年4月に㈱ミツボシコーポレーション(及び上海美津星貿易有限公司)を相次いで完全子会社化。これにより日本セグメントのアパレル関連売上高が前期比65.1%増と構造的に拡大。
2025年11月期の日本セグメント売上高は41,310百万円(前期比25.1%増)に達した。
2025年11月期末の純資産は39,832百万円、自己資本比率は71.8%(前期74.8%から3.0ポイント低下したものの依然高水準)。資金調達は原則自己資金を方針とし、営業CFを主要財源とする保守的財務運営を維持。総資産55,498百万円に対し有利子負債は限定的。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期43,637百万円から2025期56,867百万円へ5期連続増収を達成し、2026年11月期中間期は33,068百万円(前年同中間期比28.1%増)とM&A連結効果で加速。営業利益も2,058百万円(同31.2%増)と堅調。
ただし中間純利益は1,645百万円(同29.9%減)と大幅減益で、前年同中間期の負ののれん発生益1,105百万円の剥落が主因。外部要因として円安(ユーロ前年161.62円→当期181.45円)が海外収益の円換算を押し上げた一方、一部日系自動車メーカーの苦戦が輸送関連の重石となった。
通期業績予想は売上高63,000百万円・営業利益3,500百万円で据え置き。
成長戦略
M&A・BtoC拡大・サステナブル商品・グローバルネットワーク強化でグローバルニッチトップを目指す
第8次中期経営計画の重点施策としてM&Aを継続推進。㈱Ms.ID(2024年12月)・㈱ミツボシコーポレーション(2025年4月)・㈱久永製作所(2026年4月)を相次いで連結化し、製販一体体制を強化。ニッチトップ企業の選別・統合により売上高の構造的拡大を実現中。
ECプラットフォームを活用したBtoC事業を展開する㈱Ms.IDの連結により、従来のBtoB中心の収益構造を多様化。シルバーアクセサリー等の直販事業が日本セグメントの売上高増加に貢献しており、デジタルマーケティング・販売強化を継続推進中。
国内廃漁網100%使用の糸「MURON®」や縫製工場はぎれ活用の混抄紙「ASUKAMI®」の開発・販売を推進。サステナブルな社会の実現を目指すモリトグループの取り組み「Rideeco®」として新規取引獲得と差別化を図る。
プロダクト関連セグメントにおける厨房機器レンタル・販売・清掃事業が好調に推移し、2026年11月期中間期の日本セグメント売上高増加に貢献。サービス型収益モデルの拡充により、商社型ビジネスの収益安定性を高める。
最終更新: 2026年7月17日

