事業内容
オートバックスセブンは1974年に日本初のカー用品ワンストップショップを開発し、フランチャイズモデルを軸に国内1,271店舗・海外149店舗(計1,420店舗)を展開する。カー用品の小売・卸売を核としつつ、車検・整備、中古車販売、自動車ディーラー、EC、ファイナンス・リース、不動産、マイクロモビリティまで事業領域を拡張。
主要顧客は国内外の一般消費者およびフランチャイズ加盟法人であり、「モビリティライフのインフラ」をパーパスに掲げ、2032年度連結売上高5,000億円を長期目標とする。
ビジネスモデル
フランチャイズ加盟法人への商品卸売とロイヤリティ収受を基盤とし、直営店・連結子会社による小売・サービス収益、ホールセール事業によるPB商品卸売、拡張事業によるリース・クレジット・不動産賃貸収益を積み上げる多層構造。売上債権の回収が仕入債務支払に先行する事業構造により安定的な営業キャッシュ・フローを創出し、成長投資の原資としている。
企業の強み
2026年3月末時点で国内1,059店舗(直営18・連結子会社312・連結対象外法人729)、海外149店舗を展開。2026年3月期に国内41店舗を新規出店し、オートバックスカーズ415店舗を含む多業態ポートフォリオを構築。
競合が短期間で模倣困難な物理的タッチポイントの厚みが顧客接点の優位性を形成している。
1974年の第1号店開業以来、50年超にわたりフランチャイズチェーンを運営。加盟店への商品供給・経営ノウハウ提供・ロイヤリティ収受という確立されたFC運営モデルを持ち、APARA加盟4社の2025年度店舗売上高合計4,357億96百万円のうち主要シェアを占める。
長期契約(5年・自動更新)による安定的な加盟店関係が収益基盤を支える。
2024年8月オトロンカーズ、2024年10月東葛ホールディングス、2025年1月ビーラインを相次いで子会社化。中期経営計画のM&A投資計画170億円に対し進捗97%を達成。
コンシューマ事業の売上高は前期比81.2%増の52,625百万円に急拡大し、AUTO INブランドで74店舗を追加するなど、グループ内シナジー創出を伴う事業基盤の拡充実績を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の229,856百万円を底に回復基調が鮮明で、2026年3月期は前期比12.2%増の280,055百万円を達成。コンシューマ事業の連結子会社化(オトロンカーズ、東葛HD、ビーライン等)が売上拡大の主因。
営業利益は13,795百万円(前期比13.8%増)、経常利益は14,625百万円(同16.9%増)と改善。親会社株主帰属当期純利益は8,352百万円(同2.7%増)にとどまったが、これは法人税等合計が前期比1,188百万円増加したことが主因。
外部環境として、平均車齢上昇によるメンテナンス需要増加、タイヤ販売の好調が業績を下支えした。自己資本比率は56.8%と財務健全性を維持している。
成長戦略
2032年度売上高500,000百万円目標に向け、タッチポイント拡大・商品力強化・新事業ドメイン設定の3軸で加速
国内オートバックスチェーンの新規出店(2026年3月期41店舗出店、期末1,059店舗)に加え、コンシューマ事業でのM&A推進(AUTO IN等で74店舗増、期末203店舗)により、顧客接点を急速に拡大。海外は149店舗体制を維持しつつ、マレーシアのライセンス店舗撤退等で収益性を重視した再編も実施。
専売タイヤ・高付加価値タイヤのラインアップ拡充、PB「AQ.」のセブン-イレブン等への卸売拡大、量り売りオイルの拡充等により商品競争力を強化。車検・整備の受検可能期間拡大への対応やWEB予約機能改善でサービス需要を取り込み、車検実施台数は前期比1.7%増の約68万2千台を達成。
BYD正規ディーラー(BYD AUTO 太田等)の展開やAudi正規ディーラー「Audi小山」オープンによるEV・輸入車ディーラー事業の拡大。特定小型原動機付自転車等マイクロモビリティの商品ラインアップ拡充(拡張事業売上高前期比17.7%増)、ガレージハウス賃貸・遊休資産活用等の不動産事業も堅調に推移。
最終更新: 2026年7月19日

