事業内容
株式会社ストライダーズは、東京証券取引所スタンダード市場に上場する事業投資持株会社。子会社7社・関連会社2社を通じ、首都圏マンション管理を中核とする不動産事業(売上高構成比約83%)、成田・倉敷を拠点とするホテル事業(同約16%)、シンガポールを拠点とするアジア向け投資事業(同約1%)の3事業を展開する。
主要顧客はマンションオーナー・賃貸入居者・訪日外国人旅行者・アジア圏投資家と多岐にわたり、「日本とアジアをつなぐゲートウェイ」を経営方針に掲げる。2026年3月期の連結売上高は8,213百万円。
ビジネスモデル
不動産事業ではサブリース・賃貸管理・家賃保証・不動産売買の複合サービスにより安定的なストック収益を創出。ホテル事業ではインバウンド需要を取り込みつつ、空港送迎・直営カフェの内製化で収益性を向上。
投資事業ではシンガポール拠点のベンチャーファンド運営とインバウンド投資ファシリテーションを通じてマネジメントフィー型収益モデルへの転換を図る。3事業のシナジーにより企業価値向上を目指す。
企業の強み
不動産事業は2026年3月期売上高6,850百万円(前年同期比+6.7%)・営業利益312百万円(同+24.4%)を達成。一都三県を主要エリアとするレジデンス事業は賃貸管理・家賃保証・不動産売買の複合サービスで構成され、市況変動の影響を受けにくいストック型収益構造を持つ。
家賃保証事業は事業規模拡大と収益性安定化が進み、新たな収益柱として機能し始めている。
成田ゲートウェイホテルでは2026年4月より空港送迎シャトルバスを自社車両・自社雇用ドライバーで運行開始し、直営カフェ「GATE CAFE」も直営化。外部委託依存の費用構造から自社運営体制へ転換することで、サービス品質と収益性の同時向上を図る施策を自社主導で実行した。
2026年3月期ホテル事業は売上高1,311百万円(前年同期比+15.2%)、営業利益98百万円(前年同期は営業損失30百万円)と黒字転換を達成。
2026年3月期末の自己資本比率は50.9%(前期44.8%から+6.1ポイント)、デットエクイティレシオは0.60倍(前期0.80倍から改善)、ROEは7.8%(前期1.8%から+6.0ポイント)。長期借入金を307百万円返済しつつ第三者割当増資184百万円を実施し、純資産は2,814百万円に増加。
財務健全性を維持しながら成長投資余力を確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期7,506百万円→2025年3月期7,789百万円と横ばい推移が続いていたが、2026年3月期は8,213百万円(前期比5.5%増)と加速。営業利益は2022年3月期の赤字から2023年3月期144百万円に回復後、2024・2025年3月期は50百万円・48百万円と低迷したが、2026年3月期は197百万円と大幅改善。
不動産売買・家賃保証の拡大、ホテル事業の黒字転換(インバウンド需要回復という外部要因も寄与)、投資事業の黒字転換が重なった。当期純利益も205百万円(前期44百万円)と急回復し、ROEは7.8%(前期1.7%)に改善。
自己資本比率は50.9%と財務健全性も向上した。
成長戦略
不動産管理戸数拡大・ホテル地域創生拠点展開・投資ファンド規模拡大の3軸で企業価値向上
一都三県を中心とした首都圏全域での管理戸数拡大を継続し安定収益を確保。家賃保証事業(東京アパートメント保証)は2026年3月期に増収増益を達成し新たな収益柱として確立。
株式会社日本橋TAKUMIによる原状回復・リノベーション内製化を2027年3月期より本格稼働させ、バリューチェーン拡張と稼働率向上を同時推進する。
成田ゲートウェイホテルは空港送迎シャトルバス自社運営化(2026年4月開始)・直営カフェ内製化のフルイヤー効果を2027年3月期に取り込む。倉敷ロイヤルアートホテルの事業譲渡(2026年5月1日完了)で得た資金を加賀「ホテル・アローレ」(取得額1,250百万円、税抜)の運営原資に再配分し、地域創生コンセプトの第二拠点として収益貢献を目指す。
熊本地区ヴィラホテルの組み入れも検討中。
2026年3月5日にファーストクローズを完了したOmusubi Venture Fund I(南・東南アジアのスタートアップ対象)の規模拡大と新規投資案件の組成・実行を推進。海外投資家ネットワークを活用した日本国内不動産・ホテルへのインバウンド投資ファシリテーションにも注力し、グループ事業とのシナジーを創出する。
最終更新: 2026年7月19日

