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株式会社オオバ

9765東証プライムサービス業

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株式会社オオバ9765

事業内容

株式会社オオバは1922年創業の総合建設コンサルタント企業。地理空間情報業務、環境業務、まちづくり業務、設計業務、事業ソリューション業務の5領域を複合的に展開し、社会資本整備から民間施設整備まで幅広く対応する。

官庁(防災・減災・国土強靭化・防衛土木)と民間(産業用地・物流用地開発)の双方を顧客とし、官民比率は概ね6:4。全国に支店・営業所を展開し、連結子会社4社を含む企業集団を形成。

2025年5月期の売上高は18,096百万円、営業利益率10.7%を達成している。

ビジネスモデル

受注型のコンサルタントビジネスを基盤とし、建設コンサルタント業務(売上高16,126百万円、売上総利益率33.2%)と事業ソリューション業務(同1,969百万円、同20.1%)の2区分で収益を構成。技術士・RCCM・1級建築士・APECエンジニア等517名の有資格者が高付加価値サービスを提供し、区画整理事業では業務代行者として直接参画することで収益機会を拡大している。

無借金体質を維持しながら内部資金で事業を運営する財務効率の高いモデルである。

企業の強み

2025年5月期に営業利益1,936百万円(前期比5.1%増)を計上し、14期連続増益を達成。借入金残高はゼロで無借金体質を維持し、純資産は13,167百万円、自己資本比率は73.6%(総資産17,901百万円)に達する強固な財務基盤を有する。

技術士・RCCM・1級建築士・APECエンジニアの有資格者数は2025年5月期に517名に達し、目標とした500名体制を超過達成。中期経営計画では650名への増加を目指しており、受注競争力の源泉となっている。

官庁(防災・減災・国土強靭化・防衛土木)と民間(産業用地・物流用地開発)の受注比率が概ね6:4であり、公共投資の変動リスクを民間需要で補完する構造を持つ。地理空間情報から設計・事業ソリューションまでワンストップで対応できる総合力が差別化要因となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高17,011百万円(前期比6.0%減)と減収となったが、売上総利益率は31.7%から34.2%へ改善し、営業利益1,965百万円(前期比1.5%増)、当期純利益1,468百万円(同10.1%増)を達成。事業ソリューション業務の売上総利益率が20.1%から31.7%へ大幅改善したことが寄与。

売上規模に依存しない利益創出力の向上は、ビジネスモデルの質的転換を示唆する。

2026年5月期の事業ソリューション業務受注高は1,725,491千円(前年同期比231.6%)、受注残高は1,537,309千円(同207.4%)と急拡大。一方、当期売上高は929百万円(前期1,969百万円から大幅減)であり、受注残高の積み上がりが次期以降の売上に転換するかが注目点。

2027年5月期予想売上高17,500百万円(前期比2.9%増)の達成可否は、この業務区分の売上計上タイミングに左右される。

2026年5月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,065百万円の収入(前期は510百万円の支出)と大幅改善。主因は未成業務受入金の増加(398百万円)と売上債権の増加抑制。

ただし前期の大幅マイナスは売上債権急増(1,351百万円増)によるものであり、受注・売上の計上タイミングに起因する振れ幅が大きい。インタレスト・カバレッジ・レシオも前期△31.6倍から67.4倍へ回復しており、構造的問題ではないと判断されるが、継続的なモニタリングが必要。

成長戦略

まちづくりコア業務の深化と事業ソリューション・DX・PPP/PFIによる事業領域拡大

土地区画整理事業への業務代行者としての参画により、調査設計業務を超えた収益機会を創出。2026年5月期の受注高は前年同期比231.6%と急拡大し受注残高も207.4%増。売上総利益率も20.1%から31.7%へ改善し、収益貢献度が向上している。

防衛予算増加を背景とした自衛隊施設強靭化関連業務の受注強化。同業他社との連携も活用し、建設コンサルタント・地理空間情報業務の受注高は前年同期比105.2%と堅調。全社横断的な受注戦略ユニットを立ち上げ、国交省業務の受注拡大にも取り組む。

オープンデータ化に伴う新たな官民モデルの創出、スマートシティ実装化、DX化を推進。PPP・PFI・コンセッション等の公共施設建設・維持管理・運営業務について、異業種を含む最適な事業パートナーとの提携強化を図る。中期経営計画(第90期~第94期)の重点施策として位置づけ。

国有財産の土木管財業務および大学法人の資産管理業務のビジネスモデルを企業不動産(CRE)や公的不動産(PRE)に広く展開。相続・不動産コンサルティングも含め、建設コンサルタント業務を超えた収益源の多様化を推進。

最終更新: 2026年7月17日