システム開発事業(金融IT)
銀行・保険・証券向けソフトウエア開発を担うNSDの基幹セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 9,589百万円 | 8,358百万円 | ↑ |
| 営業利益(2027年3月期第1四半期) | 1,802百万円 | 1,592百万円 | ↑ |
| 営業利益率(2027年3月期第1四半期) | 18.8% | 19.0% | — |
事業詳細
銀行、保険会社、証券会社等の金融機関に対してソフトウエア開発およびシステムコンサルティング等のサービスを提供する。主な関係会社はNSD本体のほか、NSD AIテクノロジー㈱(旧NSD-DXテクノロジー㈱)、NSD International,Inc.、成都仁本新動科技有限公司。大手銀行を中心とした基幹システム更改案件や既存案件の拡大が収益を牽引しており、NSDグループ全体の売上高の約32%を占める最大セグメントである。
直近の概況
大手銀行の基幹更改案件が牽引し前年同期比14.7%増収、増益を確保
2027年3月期第1四半期は、大手銀行における基幹システムの更改案件をはじめ既存案件の拡大により売上高が大きく伸長し、前年同期比14.7%増収の9,589百万円となった。保険会社においても既存案件の拡大がみられた。営業利益は前年同期比13.2%増益の1,802百万円となった。情報サービス産業全体ではAI・DX活用を目的としたIT投資や基幹システム刷新ニーズが継続し、受注環境は良好に推移している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 大手銀行の基幹システム更改案件および既存案件の継続的拡大
- 金融機関のDX投資拡大を背景とした受注環境の良好な推移
- クラウドを活用したDX関連システム開発需要の伸長
- NSD AIテクノロジー㈱等グループ会社との連携によるDX・AI分野での付加価値向上
- 上流工程・コンサルティング領域へのシフトによる収益体質強化
リスク
- 保険会社向け大型プロジェクトの収束など特定顧客・案件への依存リスク
- 採算性の低いプロジェクト発生による利益率悪化リスク(請負契約における原価見積り誤差)
- 金融機関のIT投資抑制や基幹システム更改サイクルの変動リスク
- エンジニア不足による人材確保コストの上昇リスク
- 中東情勢の長期化等による景気下振れリスクが顧客のIT投資計画に与える影響
システム開発事業(産業IT)
製造業・商業等向けソフトウエア開発を担うシステム開発事業の一角
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 6,923百万円 | 6,767百万円 | ↑ |
| 営業利益(2027年3月期第1四半期) | 953百万円 | 898百万円 | ↑ |
| 売上高前年同期比増収率 | 2.3% | - | ↑ |
| 営業利益前年同期比増益率 | 6.1% | - | ↑ |
事業詳細
製造業、商業、建設業等の企業を主要顧客とし、ソフトウエア開発およびシステムコンサルティングサービスを提供するセグメント。主な関係会社は当社(NSD)、NSD-DXテクノロジー㈱、㈱アートホールディングス、㈱FSK。DX・AI関連の開発需要を取り込みながら持続的な拡大を進めている。2027年3月期第1四半期は、サービス業における大型プロジェクトの収束影響があったものの、商業や建設業における受注拡大により増収増益を確保した。
直近の概況
商業・建設業の受注拡大が寄与し増収増益、増益率は前年から鈍化
2027年3月期第1四半期は、サービス業における大型プロジェクトの収束影響があったものの、商業や建設業における受注拡大等により売上高は前年同期比2.3%増収の6,923百万円、営業利益は前年同期比6.1%増益の953百万円となった。前期(2026年3月期通期)の増益率17.7%と比較すると増収・増益ペースはやや鈍化している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 商業・建設業における受注拡大が売上を牽引
- DX・AI関連システム開発需要の継続的な高まり(DAS事業の伸長)
- 生産計画立案の自動化・倉庫物流業における棚配置アルゴリズム化等、新技術活用案件の拡大
- コンサルティング機能強化による上流工程対応力の向上
- 中期経営計画に基づく上流工程シフトによる収益体質強化
リスク
- サービス業における大型プロジェクトの収束による売上下押しリスク
- 自動車関連製造業の設備投資動向に対する依存リスク(米国通商政策・関税影響による製造業IT投資の抑制懸念)
- IT人材不足による開発キャパシティの制約
- 請負契約における原価総額見積りの不確実性(採算性の低いプロジェクト発生リスク)
- 競合他社との価格競争激化による利益率低下リスク
システム開発事業(社会基盤IT)
通信・運輸・公共・電力ガス水道向けソフトウエア開発を担う第3の柱セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 6,153百万円 | 5,723百万円 | ↑ |
| 営業利益(2027年3月期第1四半期) | 1,162百万円 | 965百万円 | ↑ |
| 売上高前年同期比成長率 | 7.5% | - | ↑ |
| 営業利益前年同期比成長率 | 20.4% | - | ↑ |
| 営業利益率(2027年3月期第1四半期) | 18.9% | 16.9% | ↑ |
事業詳細
通信業、運輸業、電気・ガス・水道業等のインフラ企業および公共団体に対し、ソフトウエア開発・システムコンサルティングサービスを提供する。2027年3月期第1四半期は通信業のほか公共団体、電気・ガス・水道業からの受注が伸長し増収増益を達成。前期の採算性の低いプロジェクトの収束により利益率も改善した。主な関係会社はNSD本体、NSD-DXテクノロジー株式会社、株式会社アートホールディングス、株式会社FSK。
直近の概況
通信業・公共団体・電気ガス水道業の受注伸長で増収増益
2027年3月期第1四半期は、通信業のほか公共団体、電気・ガス・水道業からの受注が伸長し、売上高は前年同期比7.5%増収の6,153百万円となった。営業利益は前期の採算性の低いプロジェクトの収束等により前年同期比20.4%増益の1,162百万円となり、利益率も大きく改善した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 公共団体における既存案件の拡大および新規DX投資の増加
- 通信業・電気ガス水道業における基幹システム刷新ニーズの継続
- 鉄道・航空等の運輸業からの受注拡大
- 水道事業体向け次世代DX連携協定を通じた新規案件創出
- DX・AI等の新技術活用による付加価値向上と提案型コンサルティングの強化
- 中流工程から上流工程(コンサルティング領域)へのシフトによる収益体質強化
リスク
- 一部採算性の低いプロジェクトの発生による利益率の下押しリスク
- 請負契約における原価総額見積りの変動リスク(進捗度認識への影響)
- 公共団体向け案件の予算制約・入札競争激化による受注単価の低下リスク
- エンジニア不足による要員確保コストの上昇リスク
- 中東情勢の影響長期化等による国内景気下振れに伴う顧客のIT投資抑制リスク
システム開発事業(ITインフラ)
金融・公共向けITインフラ構築を担うシステム開発事業の一セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,418百万円 | 3,173百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 544百万円 | 507百万円 | ↑ |
| 営業利益率 | 15.9% | 16.0% | — |
事業詳細
IT基盤・ネットワーク構築、システムコンサルティング、システムの保守・運用等のサービスを提供する。主要顧客は銀行等の金融業および公共団体で、各業種のインフラ構築案件を中心に受注を獲得している。主な関係会社は当社(NSD)、株式会社アートホールディングス、株式会社FSK、NSD International,Inc.。システム開発事業4セグメント中、売上規模は最小だが安定した受注基盤を持つ。
直近の概況
金融業・公共団体中心にインフラ構築案件が堅調、増収増益を継続
2027年3月期第1四半期は、金融業や公共団体を中心に各業種でインフラ構築案件等の受注が堅調に推移したことにより、売上高は前年同期比7.7%増収の3,418百万円、営業利益は前年同期比7.2%増益の544百万円となった。システム開発事業4セグメント中では引き続き最小規模だが、安定した増収増益基調を維持している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 銀行等金融業および公共団体からのインフラ構築案件の継続的な受注拡大
- 企業・公共機関のDX推進に伴うIT基盤刷新・クラウド移行需要の高まり
- NSDグループ全体のM&A戦略(アートホールディングス等)による事業基盤の拡充
- 各業種横断的なインフラ構築需要の取り込みによる顧客基盤の多様化
リスク
- 子会社における主要プロジェクトの延伸等による利益率の下押しリスク
- ITエンジニア不足による人件費上昇および要員確保難
- インフラ構築案件は大型プロジェクト依存度が高く、案件の収束・延伸による業績変動リスク
- セグメント内の売上規模がシステム開発事業4セグメント中最小であり、スケールメリットが限定的
ソリューション事業
NSDグループ第二の収益柱を目指す、サービス・プロダクト提供型事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2026年3月期通期) | 17,707百万円 | 15,398百万円(2025年3月期通期) | ↑ |
| 営業利益(2026年3月期通期) | 1,488百万円 | 772百万円(2025年3月期通期) | ↑ |
| 営業利益率(2026年3月期通期) | 8.4% | 5.0%(2025年3月期通期) | ↑ |
| 前期比増収率(2026年3月期通期) | 15.0% | - | ↑ |
| 前期比増益率(2026年3月期通期) | 92.6%(約2倍) | - | ↑ |
| 残存履行義務残高(2026年3月期末) | 3,300百万円 | 2,862百万円(2025年3月期末) | ↑ |
事業詳細
システムを利用したサービス提供およびシステムプロダクトの販売により、汎用性の高いソリューションから業務特化型ソリューションまでを提供する。主な関係会社は㈱ノーザ、㈱シェアホルダーズ・リレーションサービス等(㈱ステラスは2026年4月に㈱NSDデジタルソリューションズに商号変更)。セキュリティ製品、株主優待サービス、医療・ヘルスケア、物流、ヒューマンリソース等の多様な領域をカバーし、DAS事業の一翼を担う注力セグメント。2026年3月期は営業利益が前期比約2倍に急拡大し、収益性が大幅に改善した。
直近の概況
医療DX特需・セキュリティ受注急伸・大口株主優待顧客獲得で営業利益が前期比約2倍に急拡大
2026年3月期通期の売上高は17,707百万円(前期比15.0%増)、営業利益は1,488百万円(前期比92.6%増)と大幅に改善した。主な要因は①政府推進の医療DXに関連した特需の発生、②公共団体等のセキュリティ強化ニーズ拡大によるセキュリティ製品受注の急伸、③株主優待サービスにおける大口顧客の新規獲得の3点。残存履行義務残高も3,300百万円と前期末比438百万円増加し、受注の積み上がりが確認できる。なお、㈱ステラスは2026年4月に㈱NSDデジタルソリューションズに商号変更している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 政府推進の医療DX関連特需の継続的な取り込み
- 公共団体・民間企業のセキュリティ強化ニーズ拡大によるセキュリティ製品受注の急伸
- 生成AI活用ソリューション「BizInsight」の提供拡大による新規需要の取り込み
- 株主優待サービスにおける大口顧客獲得および既存顧客基盤の拡大
- DAS事業(DX・AI・Solution)の注力セグメントとして、グループ全体のリソース・投資が集中
- ㈱NSDデジタルソリューションズ(旧㈱ステラス)等グループ子会社との連携強化による商品ラインアップ拡充
リスク
- 医療DX特需等の一時的需要が剥落した場合の反動減リスク
- 新規ソリューション開発・販売力強化に向けた先行投資による短期的な収益圧迫
- セキュリティ製品等の外部仕入れ依存による調達コスト変動リスク
- 生成AI等の新技術領域における競合激化および技術変化への対応遅れリスク
- 残存履行義務残高(3,300百万円)がシステム開発事業各セグメントと比較して相対的に小さく、売上の先行き視認性が低い
- 一部ソリューションにおける採算性低下リスク(プロジェクト単位の収益管理が重要)
最終更新: 2026年8月2日

