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KNT-CTホールディングス株式会社

9726東証スタンダードサービス業

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KNT-CTホールディングス株式会社9726

事業内容

KNT-CTホールディングスは、近鉄グループホールディングスを親会社とする旅行業専業の持株会社グループである。連結子会社20社・関連会社1社を擁し、クラブツーリズム(個人旅行・メディア販売)、近畿日本ツーリスト(法人・団体・MICE・スポーツ)、近畿日本ツーリストブループラネット(Web個人旅行・訪日旅行)の3主要子会社が事業を担う。

国内旅行・海外旅行・訪日旅行(インバウンド)の全領域をカバーし、個人から企業・官公庁・自治体まで幅広い顧客層に対応。海外現地法人によるBTM事業や損害保険再保険引受事業も展開する。

1941年創業の歴史を持ち、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

旅行商品の企画・販売を通じて得る取扱手数料・販売マージンが主な収益源であり、宿泊・運輸・観光機関への仕入コストを差し引いた粗利を積み上げる構造。法人向けMICE・スポーツイベント・地域受託業務は安定的な受注型収益を形成する。

資金調達は内部資金のみで借入・社債発行を行わず、キャッシュマネジメントシステムで親会社グループと資金を効率運用するアセットライト型の財務構造を維持している。

企業の強み

クラブツーリズム・近畿日本ツーリスト・近畿日本ツーリストブループラネットの個人旅行顧客を統合した合計1,000万人規模の顧客基盤を保有する。2026年4月の個人旅行事業一体化によりこの基盤をクラブツーリズムに集約し、テーマ型商品の全面展開とBtoC事業の価値向上を図る体制を整えた。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高が前期比8.2%増の297,065百万円と増収を達成したが、営業利益は6,071百万円(前期比0.5%増)にとどまり、営業利益率は2.0%と低水準が続く。人的投資・システム投資の増加に加え、中東情勢による海外旅行催行中止が利益を圧迫。

2027年3月期予想では売上高307,000百万円(+3.3%)に対し当期純利益6,000百万円(▲38.0%)と大幅減益を見込んでおり、繰延税金資産の追加計上(2,504百万円)という一時的要因を除いた実力利益の水準が問われる。

グループ主要4社の吸収合併(2027年4月1日予定)は、分散した経営資源の集約・意思決定の一本化・間接部門効率化を通じた収益構造改善を目指す。簡易合併・略式合併の活用により株主総会承認不要で手続きを進める点は機動性が高い。

一方、大規模組織統合に伴うシステム統合コスト・人員再配置・顧客対応の混乱リスクは無視できず、統合効果の発現時期と規模を慎重に見極める必要がある。

B種種類株式250株を2026年6月30日に取得・消却(取得総額25,115,308,225円)することで資本構造の簡素化が進む。A種種類株式については近鉄グループホールディングスとの間で取得請求権行使禁止期間を1年延長することで合意しており、普通株主への影響は当面限定的。

ただし、A種の最終的な処理方針が未確定であり、資本効率(ROE17.1%)の持続的改善に向けた株主還元方針の明確化が今後の評価ポイントとなる。

成長戦略

2027年4月一社化を核に、訪日旅行・地域共創・未来創造事業で旅行の枠を超えた価値創造を推進

KNT-CTホールディングス・クラブツーリズム・近畿日本ツーリスト・近畿日本ツーリストブループラネットを吸収合併し、意思決定の一本化・経営資源集約・間接部門効率化を実現。持株会社体制の課題を克服し変化対応力と成長スピードを飛躍的に高めることを目指す。

近畿日本ツーリスト・近畿日本ツーリストブループラネットの個人旅行事業をクラブツーリズムに承継し、合計1,000万人の顧客基盤を統合。近畿日本ツーリストのブランド認知度とクラブツーリズムの商品企画力を掛け合わせたテーマ型商品を個人旅行全般に展開する。

近畿日本ツーリストブループラネットで海外個人旅行者向け「セルフガイドツアー」の販売を開始し訪日個人旅行需要を取り込む。2030年までに世界30か所に拠点設置を目標にグローバルネットワークを再構築し、インバウンドと地域を結ぶ新たな人流創出を目指す。

各自治体との包括連携協定(島根県・岐阜県高山市・北海道上富良野町等)を基盤に、クラブツーリズムと近畿日本ツーリストが一体となりDMC事業モデルを確立。2026年4月に地域代表を各地に配置し、地域ブランド力向上と新規顧客開発を推進する。

学研ホールディングスと連携しテーマ旅行と探究学習を融合した新学習プログラムの開発・提供や「探究学習専門スクール」設立に向けた取組みを推進。旅行の枠を超えた10年後・20年後を担う次世代事業の育成を継続する。

B種種類株式250株を2026年6月30日に取得・消却(取得総額25,115,308,225円)し資本構造を簡素化。A種種類株式についても状況を鑑み償還を進める方針。成長投資と株主還元のバランスを意識した財務健全性・資本効率向上を推進する。

最終更新: 2026年7月19日