事業内容
株式会社乃村工藝社グループは、1892年創業の空間創造企業。当社と連結子会社7社で構成され、専門店・百貨店・複合商業施設・広報販売促進・博物館美術館・余暇施設・博覧会イベント・その他の8市場分野において、集客環境づくりの調査・コンサルティング、企画・デザイン、設計、制作施工、施設運営管理まで一気通貫のサービスを提供する。
主要顧客は国内外の小売・商業施設事業者、企業、自治体、博覧会主催者等に及び、国内全域に加えて中国・シンガポール・マレーシアにも拠点を持つ。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
顧客からの案件を受注し、企画・デザイン・設計・制作施工・運営管理を一貫して提供するプロジェクト型ビジネスモデル。多額の設備投資を必要とせず、労務費・外注費が主要コスト。
採算性重視の受注活動へのシフトにより原価率改善を進め、2026期の売上高営業利益率は7.9%に達した。キャッシュマネジメントシステムで国内子会社の資金を一元管理し、財務効率を高めている。
企業の強み
1892年創業。1970年大阪万博・2005年愛知万博・2025年大阪関西万博など国内外の主要博覧会を一貫して受注。専門店から余暇施設まで8市場分野を網羅し、国内全域と中国・シンガポール・マレーシアに拠点を持つ。長年の実績が大型プロジェクト受注の競争優位を形成している。
採算性を重視した受注活動へのシフトにより、売上高営業利益率は2023期の2.8%から2026期には7.9%へと大幅に改善。同期間の営業利益は3,113百万円から12,818百万円へと約4倍に拡大。収益構造の質的転換が数値として明確に表れている。
2026期末の受注残高は68,851百万円(前期末67,032百万円)と高水準を維持。専門店市場の受注残高は14,360百万円と前期末8,610百万円から大幅増加。受注高も152,076百万円と売上高を上回り、次期以降の売上を一定程度担保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は111,081百万円(2022期)→162,679百万円(2026期)と4期連続増収、営業利益は5,431百万円→12,818百万円と急拡大してきた。しかし2027年2月期第1四半期は売上高35,734百万円(前年同期比12.4%減)、営業利益2,492百万円(同45.0%減)と大幅減益。
博覧会・イベント市場での万博特需剥落(前年同期8,744百万円→652百万円)が主因。一方、余暇施設市場は3,625百万円→8,066百万円(122.5%増)と急拡大。
外部要因として資材価格・労務費上昇が売上原価率を押し上げ(前年同期77.7%→当期79.9%)。通期予想は売上高168,000百万円・営業利益13,400百万円と増収増益を維持しており、受注残高87,026百万円がその裏付けとなっている。
成長戦略
中期経営計画(2026〜2028年度)で空間創造のオンリーワン企業集団への変革を推進
「空間創造のサイクルを回し、次の創出へつなぐ」を柱に、施工後の運営・改修・再創造まで顧客との継続的関係を構築。余暇施設市場での受注残高24,611百万円(前年同期比60.5%増)はこの戦略の初期成果を示す。
「商品・サービスを進化させ、時代に合わせた価値を提供する」を柱に、デジタル技術活用や新サービス開発を推進。広報・販売促進市場の受注高が4,142百万円から7,448百万円(79.8%増)へ急増しており、新たな価値提供が受注拡大に寄与している。
「空間をめぐる多様なビジネスモデルを開発する」を柱に、ディスプレイ業の枠を超えた新事業創出と海外戦略を推進。その他市場の受注残高が9,486百万円から15,919百万円(68.0%増)へ急増しており、新領域での事業拡大が進展している。
最終更新: 2026年7月17日

