事業内容
株式会社アイ・エス・ビーは1970年創業の独立系ITサービス企業。情報サービス事業(売上高の約85%)とセキュリティシステム事業(同約15%)の2セグメントで構成される。
情報サービス事業では、車載・医療・産業機器向け組込みソフト開発から、金融・公共・流通向け業務システム、クラウドインフラ構築・運用、MDM等プロダクトまで4領域を展開。セキュリティシステム事業では出入管理システム・電気錠等の開発・販売・保守を手掛ける。
国内10子会社(ベトナム拠点含む)を擁し、東京証券取引所プライム市場に上場。主要顧客は金融機関・自治体・自動車メーカー等の大手企業・公共機関。
ビジネスモデル
情報サービス事業では、顧客企業からのソフトウェア開発・システム構築・インフラ運用保守の受託を主軸とし、継続的な保守・運用契約で安定収益を確保する。セキュリティシステム事業では、出入管理システム等のハードウェア販売に加え、月額課金型のリカーリングビジネスを拡大しており、2025年12月期のセグメント利益率は13.7%と情報サービス事業(4.8%)を大幅に上回る高収益構造を実現している。
企業の強み
2021年12月期26,177百万円から2025年12月期37,020百万円へ5期連続で増収を達成。2025年12月期は前期比9.0%増と加速。受注高も38,996百万円(前期比9.3%増)と旺盛で、受注残高8,669百万円が翌期以降の売上を下支えする。
セキュリティシステム事業では月額課金型リカーリングビジネスが拡大し、2025年12月期のセグメント利益率は13.7%を達成。同事業の受注高は前期比15.6%増、受注残高は前期比17.4%増と先行き需要も堅調で、グループ全体の収益安定化に貢献している。
2025年12月期末の有利子負債残高は121百万円に対し、現金及び現金同等物は9,078百万円と圧倒的な手元流動性を保持。財務健全性が高く、M&Aや成長投資への機動的な資金配分が可能な財務基盤を有している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期26,177百万円から2025期37,020百万円へ5期連続増収を達成。2026年12月期第1四半期も10,128百万円(前年同期比4.3%増)と増収基調を維持した。
一方、営業利益は2024期2,800百万円をピークに2025期2,314百万円へ減少し、2026年12月期第1四半期も1,129百万円(同0.4%減)と微減が続く。情報サービス事業での不採算プロジェクト対応・成長投資費用増加が主因。
外部要因として中東情勢緊迫化に伴う原油価格高騰・部材仕入価格上昇リスクが顕在化しており、特にセキュリティシステム事業のコスト面への影響が懸念される。通期営業利益予想3,000百万円(前期比29.6%増)の達成が収益回復の試金石となる。
成長戦略
中長期計画2030で売上高500億円以上・営業利益45億円以上・ROE14%以上を目指す
2030年度を最終年度とする中長期計画のもと「ISB革新 飛躍に向けて~from challenge to breakthrough~」をテーマに社会価値と経済価値の向上に向けた各施策を推進。売上高500億円以上・営業利益45億円以上・ROE14%以上を目標とする。
月額課金型リカーリングビジネスの継続的拡大とリニューアル案件獲得を推進。2026年12月期第1四半期のセグメント利益は前年同期比34.4%増の580百万円と高成長を実現。ハードウェア販売とソフトウェア開発両面での提案体制構築・ISBグループシナジー強化を継続。
不採算プロジェクト管理の強化と営業活動強化・従業員処遇改善を含む継続的成長投資を並行推進。AI・IoT系案件やMDM事業での新規大口案件獲得、エンタープライズ領域での金融・公共案件の積み上げにより増収を維持しつつ、利益率の回復を目指す。
2026年12月期の年間配当予想は70円(前期55円から27.3%増配)。実質無借金経営・高自己資本比率(69.5%)を背景に、業績回復に連動した継続的な株主還元強化を方針とする。
最終更新: 2026年7月17日

