事業内容
株式会社KSKは1974年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の総合ITサービス企業。LSI・FPGA等の半導体設計・組込ソフト開発を担う「システムコア事業」、パッケージソフト・モバイル検証・受託開発を手掛ける「ITソリューション事業」、ネットワーク構築・運用保守・セキュリティをワンストップ提供する「ネットワークサービス事業」の3セグメントで構成される。
主要顧客は大手IT企業・通信キャリア・官公庁・民間企業等で、NEC及びその関係会社との基本契約を締結するなど大手との取引基盤を持つ。連結子会社は株式会社KSKテクノサポート1社。
ビジネスモデル
独自教育機関「KSKカレッジ」で育成した技術者を各事業に配置し、顧客のIT需要に対して設計・開発・構築・運用・保守をワンストップで提供する。売上の約58%を占めるネットワークサービス事業が収益の柱であり、契約単価の継続的な見直しと成長分野へのシフトにより利益率を維持・改善。
外部パートナー依存を抑制し内製人材で対応することで、技術ノウハウの蓄積と情報セキュリティリスクの低減を両立している。
企業の強み
売上高営業利益率10%を経営目標として掲げ、2026年3月期は10.6%を達成。2022年3月期から2026年3月期にかけて営業利益は2,069百万円から2,740百万円へ5期連続で増加しており、契約単価見直しと成長分野へのシフトにより収益改善が継続している。
2014年の「健康経営宣言」以来、経済産業省から「健康経営優良法人(ホワイト500)」に10年連続認定。「健康経営銘柄」にも7年連続選定。独自教育機関「KSKカレッジ」による技術・ヒューマンスキル研修を組み合わせた人材育成体制を整備し、IT人材の内製確保を戦略的に推進している。
2026年3月期の受注残高は合計8,031百万円(前連結会計年度比129.3%)。セグメント別ではシステムコア事業145.5%、ネットワークサービス事業131.6%と高い伸びを示しており、受注高も合計27,587百万円(同112.0%)と売上高を上回る水準で積み上がっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期18,623百万円から2026年3月期25,767百万円へ5期で38%拡大、年率約8%成長が継続。2026年3月期の営業利益率10.6%(前期10.3%)、ROE12.5%(前期11.5%)と収益性指標も改善。
外部要因として企業・官公庁のDX投資拡大・生成AI活用需要・セキュリティ強化ニーズが全セグメントの追い風となった。営業CF3,417百万円(前期1,825百万円)と資金創出力が大幅向上。
2027年3月期は売上高28,100百万円(+9.1%)、営業利益3,100百万円(+13.1%)を会社予想として開示。
成長戦略
DX・AI・セキュリティ需要を取り込む人材投資主導の事業強靭化
報酬水準の見直しを3期連続で実施し、新卒採用を積極推進。IT人材の需給逼迫環境下で優秀人材を確保・定着させ、受注対応力を高める。2026年3月期は賞与引当金が前期比1,030百万円増加し、処遇改善が本格化している。
中期経営計画で掲げたROE12%・配当性向50%を2027年3月期目標として設定。2026年3月期にROE12.5%・配当性向50.3%を達成し、目標を前倒しで実現。2027年3月期も配当性向50.1%(予想)を維持する方針。
イメージセンサー等の半導体分野、生成AIの業務実装支援、サイバーセキュリティ対策強化の3領域を重点成長分野と位置付け。契約単価の見直しと合わせ、高付加価値案件へのシフトを推進。2026年3月期は全セグメントで増収を達成。
中期経営計画「Blue Wind ChapterⅡ」の重点課題の一つとして、事業活動のサステナビリティ強化を推進。健康経営優良法人ホワイト500に10年連続認定を達成し、従業員の健康増進と生産性向上を両立する取り組みを継続。
最終更新: 2026年7月19日

