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日本プロセス株式会社

9651東証スタンダード情報通信業

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日本プロセス株式会社9651

事業内容

日本プロセス株式会社は1967年創業の独立系ソフトウェア開発会社。エネルギー・交通インフラ向け制御システム、自動運転/先進運転支援を含む自動車システム、防災・危機管理・宇宙航空向け特定情報システム、ストレージ・IoT・医療機器向け組込システム、公共クラウド・駅務機器向け産業・ICTソリューションの5セグメントを展開する。

主要顧客は株式会社日立製作所(売上比29.5%)および日立Astemo株式会社(同13.0%)。東京証券取引所スタンダード市場上場。

連結子会社として中国・大連に大連艾普迪科技有限公司を保有する。

ビジネスモデル

顧客の仕様決定から完成まで一貫して請け負う「トータル・ソフトウェア・エンジニアリング・サービス(T-SES)」を収益モデルの核とする。品質・納期・価格・セキュリティの4項目を重視し、社会インフラ・自動車・防災等の高信頼性が求められる分野で競争優位を確立。

有利子負債ゼロで内部資金のみで事業運営し、連結配当性向66%を目標とした累進配当政策を実施している。

企業の強み

売上高は2021年5月期7,643百万円から2025年5月期10,473百万円へ5期連続増収。営業利益は同期間701百万円から1,145百万円へ拡大し、営業利益率は9.2%から10.9%へ改善。中計1年目(2025年5月期)は期首計画比で売上高4.7%増、営業利益14.5%増と計画超過達成。

2025年5月期末の全社受注残高は2,002,787千円(前年同期比35.7%増)。制御システム68.3%増、産業・ICTソリューション39.5%増、特定情報システム31.0%増と全セグメントで積み上がり、次期以降の売上基盤が確保されている。

有利子負債ゼロで全事業を内部資金で賄う。2025年5月期末の自己資本比率は76.6%、現金及び現金同等物は5,664百万円(前年同期比23.6%増)。財務的な安定性が高く、M&Aや業務資本提携等の戦略的投資余力を保持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期の売上高営業利益率は12.5%(前期10.9%)と改善が鮮明。一方、営業活動によるキャッシュフローは191百万円と前期498百万円から大幅に低下。

主因は法人税等の支払額が935百万円(前期331百万円)に急増したことと売上債権の増加(578百万円)。利益の質という観点では一時的な税金支払いタイミングの影響が大きく、構造的な悪化ではないと判断されるが、次期以降の営業CF回復を確認する必要がある。

親会社株主に帰属する当期純利益は1,138百万円(前期比23.0%減)と表面上は減益だが、前期に計上した投資有価証券売却益842百万円・保険解約返戻金84百万円の剥落が主因。これらを除いた経常利益ベースでは19.0%増と着実な成長を示しており、一時利益に依存しない本業の収益力向上が確認できる。

ただし日立製作所向け売上高が3,516百万円(全体の29.0%)と依然として高い顧客集中度は、同社の開発方針変更リスクとして引き続き注視が必要。

2027年5月期の連結業績予想は売上高13,380百万円(10.4%増)・営業利益1,665百万円(10.3%増)と中期経営計画最終年に向けた安定成長を見込む。後発事象として2026年7月7日に上限900,000株・1,750百万円の自己株式取得(ToSTNeT-3)を決議しており、発行済株式総数(自己株式除く)の9.28%に相当する大規模な資本効率改善策。

1株当たり当期純利益の押し上げ効果が期待される一方、現金及び現金同等物5,642百万円に対して相応の規模であり、財務バッファーの変化を確認する必要がある。

成長戦略

社会インフラDX注力とT-SES高度化で2027年5月期売上高133億円超を目指す

新規設計能力・見積能力・マネジメント能力の向上とT-SESのトータル度向上により生産性を高め、大規模案件・新規設計案件の受注を増やす。2026年5月期は全セグメントで受注拡大が実現し、売上高15.7%増・営業利益31.8%増を達成。中期経営目標を1年前倒しで達成済み。

自動運転/先進運転支援関連・ガバメントクラウド・航空宇宙・危機管理関連を注力分野として体制拡大。中期計画2年間で注力分野の売上高35.0%増・売上総利益40.2%増を達成。

2026年5月期は産業ICTソリューション(ガバメントクラウド)・特定情報システム(危機管理・航空宇宙)・自動車システム(自動運転)がいずれも増収増益。

2025年9月30日付でSCSK株式会社と資本業務提携契約を締結。両社の強みを融合・連携させ、自動車システムを始めとする産業分野において強固な競争力を構築する。自動車システムセグメントは2026年5月期に売上高9.3%増・セグメント利益7.8%増を達成しており、提携効果の具現化が期待される。

4期連続の賃上げ実施により社員への還元と採用競争力の維持・強化を図る。2026年新卒採用は期首計画どおり社員の1割程度を達成。中途採用も順調に進み技術者を着実に増加。資格取得報奨金制度の拡充とオンライン学習プラットフォームの全社導入により戦略的技術習得を推進。

2026年7月7日の取締役会で上限900,000株・1,750百万円の自己株式取得(ToSTNeT-3)を決議。発行済株式総数(自己株式除く)の9.28%に相当する大規模な資本政策。累進配当政策(2027年5月期年間配当92円・8期連続増配予定)と組み合わせ、ROE向上と株主還元の充実を図る。

最終更新: 2026年7月17日