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株式会社タナベコンサルティンググループ

9644東証プライムサービス業

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株式会社タナベコンサルティンググループ9644

事業内容

株式会社タナベコンサルティンググループ(TCG)は1957年創業の純粋持株会社体制の経営コンサルティンググループ。持株会社傘下に事業会社7社を擁し、グループ8社・約900名体制で運営する。

主要顧客は中堅企業を中心とした大企業から中規模企業のトップマネジメント(経営者層)であり、全国主要都市10地域に常駐するプロフェッショナルが「ストラテジー&ドメイン」「デジタル・DX」「HR」「ファイナンス・M&A」「ブランド&PR」の5領域で経営戦略の策定から実装・実行まで経営の上流から下流を一気通貫で支援する。22,100社以上のコンサルティング実績を有し、東京証券取引所プライム市場に上場している。

ビジネスモデル

顧客企業の経営者層に対し、インダストリー・戦略課題・地域特性に精通したプロフェッショナルがチームを組成し、戦略策定からDXサービスによる実装・実行まで一気通貫で支援するコンサルティングフィーを主な収益源とする。加えて、M&Aによる専門領域の拡充(Surpass、ピースマインド等)と各事業会社間のクロスセルにより顧客単価・継続率(LTV)の向上を図る構造を持つ。

企業の強み

創業68年間で蓄積した22,100社以上へのコンサルティング実績と「1・3・5の成長戦略」等の成功済みメソッドは競合が短期間で模倣困難な固有資産。全国主要都市10地域への常駐体制と業種・地域特性に精通したプロフェッショナル人材が顧客基盤の維持・拡大を支えている。

2019年以降、リーディング・ソリューション、グローウィン・パートナーズ、ジェイスリー、カーツメディアワークス、Surpass、ピースマインドと計6社をグループ化。中堅企業向けに経営戦略からDX・HR・M&A・ブランドPRまで一気通貫で支援できる体制を構築しており、有報では「競合他社も比較的少なく独自のポジションを構築」と明記されている。

売上総利益率は2025年3月期の45.5%から2026年3月期には48.9%へ3.4ポイント改善。同期間の営業利益は1,500百万円から1,814百万円へ+20.9%増加し、売上高営業利益率も10.3%から11.1%へ向上。高付加価値コンサルティングサービスの比率向上が利益率改善を牽引している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高+12.0%・営業利益+20.9%・ROE10.4%と旧中期経営計画(2021〜2025)の全目標を達成。新中期経営計画(2026〜2030)ではROE15%・時価総額500百万円を掲げるが、現状ROEとの乖離幅は大きく、M&A投資の成果創出スピードと利益率の持続的改善が達成の鍵となる。

2027年3月期予想(売上高17,200百万円・営業利益1,900百万円)は増収増益継続を示すが、成長率は緩やかに鈍化する見通し。

2026年3月期の売上総利益率は48.9%(前期比+3.4pt)と大幅改善した一方、販売費及び一般管理費は前期比+20.3%(6,148百万円)と売上高増加率(+12.0%)を上回るペースで増加。M&A関連ののれん償却(164百万円)や人的資本投資の拡大が費用増の主因とみられ、営業利益率は11.1%(+0.8pt)にとどまる。

外部要因として世界的な地政学的紛争リスクや物価上昇が企業の経営コンサルティング需要に影響する可能性にも留意が必要。

2026年3月期の配当総額870百万円・配当性向79.6%、自己株取得449百万円と積極的な株主還元を実施。新中期計画でも2031年3月期まで積極的な株主還元継続を表明。

一方、財務活動によるキャッシュ・フローは△1,496百万円、現金及び現金同等物は7,665百万円→6,490百万円へ減少。自己資本比率も74.3%→69.6%へ低下しており、M&A投資と株主還元の両立に伴う財務余力の消費ペースを継続的にモニタリングする必要がある。

成長戦略

新中期計画「TCG Future Vision 2030」でROE15%・時価総額500百万円を目指す

ROE15%・時価総額500百万円を目標に掲げ、積極的なM&A投資・株主還元(中間・期末配当、機動的な自己株取得、株主優待)を2031年3月期まで継続実施。成長性・収益性・効率性の向上を追求する。

中期事業戦略「経営コンサルティング領域の多角化」のもと積極的なM&A投資を継続。2026年3月期売上高のうち約25百万円相当を手元現金10,000百万円以上を活用した成長M&A投資により実現。ピースマインド社グループ参画でコーポレートウェルビーイング領域を追加。

人的資本経営ニーズの高まりを背景に、ピースマインド社(EAP・コーポレートウェルビーイング)・Surpass社(女性活躍・DE&I)のグループ参画によりHR領域を大幅強化。2026年3月期HR売上高は前期比+29.7%(3,384百万円)と全領域最大の成長を達成。

「Executive KARTE®」「HR KARTE®」「ACADEMY CLOUD+®」「Working Better Cloud」等の業種別プロフェッショナルDXサービスの開発・販売促進を強化。AIの活用・推進による業務効率化とサービス品質の継続的向上も推進。

2026年3月期年間配当27円(配当性向79.6%)、2027年3月期予想29円(配当性向80.3%予想)と増配継続。自己株取得も機動的に実施し、ROE目標達成に向けた資本効率改善を図る。

最終更新: 2026年7月19日