事業内容
株式会社FCEは「主体性×生産性で人的資本の最大化に貢献する」をミッションに掲げ、DX推進事業と教育研修事業を主軸とする企業グループ。DX推進事業では純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」を中堅・中小企業向けに提供し、2025年9月末時点で1,834社に導入。
教育研修事業では統合型人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」や「7つの習慣」関連プログラムを学校・企業向けに展開。2022年10月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場し、2024年には複数の子会社を吸収合併して事業本部制へ移行。
連結子会社の株式会社日本コスモトピアを通じ教育DX領域も強化している。
ビジネスモデル
DX推進事業はRPAソフトウェアの月次ライセンス利用料を主収益源とし、導入社数の積み上げによるストック収益が安定成長を支える。教育研修事業のeラーニングプラットフォームの継続利用料と対面研修・コンサルティングを組み合わせ、既存顧客へのクロスセルで単価向上を図る。
両事業の顧客基盤を相互活用し、RPA導入企業へのSmart Boarding提案など事業間シナジーを収益拡大の柱に位置づけている。
企業の強み
「Robo-Pat DX」の導入社数は2019年9月末449社から2025年9月末1,834社へと約4倍に拡大。DX推進事業のセグメント利益率は2025年9月期に25.8%を記録し、ストック型ライセンス収入が高収益構造を支えている。
フランクリン・コヴィー・ジャパンからライセンスを受けた「7つの習慣」を軸に、学校向け授業プログラム(累計35万人受講)、企業向け研修(3,100社以上導入)、出版、セルフコーチングと多層的に展開。ブランド認知が新規顧客獲得コストを抑制している。
Great Place to Work®主催「働きがいのある会社ランキング」にて13年連続ベストカンパニーを受賞。全社員コンサルタント化という独自の人財育成体系が組織力の源泉となり、顧客への根本的課題解決支援という差別化を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
財務推移は2022期売上高3,753百万円・営業利益454百万円から2025期売上高6,100百万円・営業利益912百万円へと着実に拡大。2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上高3,434百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益742百万円(同14.4%増)、経常利益763百万円(同14.5%増)、中間純利益539百万円(同18.3%増)。
自己資本比率は73.5%(前期末66.3%)に改善し、財務健全性も向上。営業CFは前年同期の58百万円獲得から55百万円の支出に転じたが、これは法人税等支払額189百万円の増加(前年同期18百万円)と賞与引当金の季節的減少が主因であり、事業実態の悪化ではない。
通期業績予想(売上高6,800百万円・営業利益1,130百万円・当期純利益865百万円)は修正なし。
成長戦略
ロボパットAIのAI機能深化・導入社数拡大とAIエージェント新事業育成による多層成長
AIアドバイザー・文字入力アシスト等のAIオプション機能を継続拡充し、既存顧客の利用範囲拡大とライセンス増加によるLTV向上を図る。2026年3月末導入社数2,055社(前年同期比26.2%増)を基盤に、アップセルによる収益深耕を推進。
生成AIの組織活用および企業の生産性を進化させるプラットフォームサービスを新たな成長ドライバーとして育成。先行投資フェーズにあり、DX推進事業の販売費及び一般管理費増加の主因となっているが、収益化の具体的時期・規模は未開示。
統合型人財育成プラットフォームSmart Boardingの直販推進とAI学習コンテンツ追加・レジリエンス研修等の新コンテンツ拡充により顧客単価を引き上げる。人的資本経営の浸透という外部環境を追い風に、HR DX領域での収益拡大を目指す。
現場でRPAとAIを使いこなすDX推進人材を育成する認定プログラムへの注力と、各種パートナー制度の活用により新たな事業機会を創出。ユーザー人材育成を通じた市場拡大と既存顧客の利用深化を同時に実現する。
過去5期(2021〜2025年9月期)の売上高CAGR13.0%・経常利益CAGR32.0%の実績を踏まえ、今後も売上高年率10%以上・経常利益年率20〜25%以上の成長を目標とする。2026年9月期通期予想は売上高6,800百万円(前期比11.5%増)・経常利益1,160百万円(同25.4%増)で目標レンジ内。
最終更新: 2026年7月17日

