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株式会社FCE

9564東証スタンダードサービス業

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株式会社FCE9564

事業内容

株式会社FCEは「主体性×生産性で人的資本の最大化に貢献する」をミッションに掲げ、DX推進事業と教育研修事業を主軸とする企業グループ。DX推進事業では純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」を中堅・中小企業向けに提供し、2025年9月末時点で1,834社に導入。

教育研修事業では統合型人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」や「7つの習慣」関連プログラムを学校・企業向けに展開。2022年10月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場し、2024年には複数の子会社を吸収合併して事業本部制へ移行。

連結子会社の株式会社日本コスモトピアを通じ教育DX領域も強化している。

ビジネスモデル

DX推進事業はRPAソフトウェアの月次ライセンス利用料を主収益源とし、導入社数の積み上げによるストック収益が安定成長を支える。教育研修事業のeラーニングプラットフォームの継続利用料と対面研修・コンサルティングを組み合わせ、既存顧客へのクロスセルで単価向上を図る。

両事業の顧客基盤を相互活用し、RPA導入企業へのSmart Boarding提案など事業間シナジーを収益拡大の柱に位置づけている。

企業の強み

「Robo-Pat DX」の導入社数は2019年9月末449社から2025年9月末1,834社へと約4倍に拡大。DX推進事業のセグメント利益率は2025年9月期に25.8%を記録し、ストック型ライセンス収入が高収益構造を支えている。

フランクリン・コヴィー・ジャパンからライセンスを受けた「7つの習慣」を軸に、学校向け授業プログラム(累計35万人受講)、企業向け研修(3,100社以上導入)、出版、セルフコーチングと多層的に展開。ブランド認知が新規顧客獲得コストを抑制している。

Great Place to Work®主催「働きがいのある会社ランキング」にて13年連続ベストカンパニーを受賞。全社員コンサルタント化という独自の人財育成体系が組織力の源泉となり、顧客への根本的課題解決支援という差別化を実現している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期のDX推進事業セグメント売上高は2,027百万円(前年同期比25.3%増)と高成長を維持。通期予想(売上高6,800百万円、営業利益1,130百万円)に対する中間期進捗率は売上高50.5%、営業利益65.7%と概ね順調。

ただし、従来は第4四半期(7〜9月期)に費用が集中する季節性があったが、当期は人材採用の前倒しや新規事業投資により費用が平準化しており、下期の利益水準の読み方には注意が必要。業績予想に修正はなく、会社側は通期計画を維持している。

教育研修事業セグメントの中間期売上高は1,357百万円(前年同期比0.4%増)と横ばいにとどまり、セグメント利益は153百万円(同6.8%減)と減益。人員増・広告宣伝等の先行投資が利益を圧迫している。

Smart Boardingの直販強化や顧客単価向上の取り組みは進んでいるものの、Education分野の学習塾領域やHR分野のコンサルティング領域での減収が足を引っ張っており、DX推進事業との成長格差が拡大している。人的資本経営の浸透という外部要因は追い風だが、収益化への転換が投資家の注目点となる。

AIソリューション事業本部の立ち上げに伴う先行投資により、DX推進事業の販売費及び一般管理費が売上増加率を上回って増加し、セグメント利益率は前年同期比で低下している。生成AIやAIエージェントへの市場関心の高まりという外部要因は追い風だが、新事業の売上貢献・収益化の時期・規模感は現時点で開示されておらず、投資家にとって不透明感が残る。

また、提携先依存リスクおよび代表取締役への依存という構造的リスクは引き続き注視が必要。

成長戦略

ロボパットAIのAI機能深化・導入社数拡大とAIエージェント新事業育成による多層成長

AIアドバイザー・文字入力アシスト等のAIオプション機能を継続拡充し、既存顧客の利用範囲拡大とライセンス増加によるLTV向上を図る。2026年3月末導入社数2,055社(前年同期比26.2%増)を基盤に、アップセルによる収益深耕を推進。

生成AIの組織活用および企業の生産性を進化させるプラットフォームサービスを新たな成長ドライバーとして育成。先行投資フェーズにあり、DX推進事業の販売費及び一般管理費増加の主因となっているが、収益化の具体的時期・規模は未開示。

統合型人財育成プラットフォームSmart Boardingの直販推進とAI学習コンテンツ追加・レジリエンス研修等の新コンテンツ拡充により顧客単価を引き上げる。人的資本経営の浸透という外部環境を追い風に、HR DX領域での収益拡大を目指す。

現場でRPAとAIを使いこなすDX推進人材を育成する認定プログラムへの注力と、各種パートナー制度の活用により新たな事業機会を創出。ユーザー人材育成を通じた市場拡大と既存顧客の利用深化を同時に実現する。

過去5期(2021〜2025年9月期)の売上高CAGR13.0%・経常利益CAGR32.0%の実績を踏まえ、今後も売上高年率10%以上・経常利益年率20〜25%以上の成長を目標とする。2026年9月期通期予想は売上高6,800百万円(前期比11.5%増)・経常利益1,160百万円(同25.4%増)で目標レンジ内。

最終更新: 2026年7月17日