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株式会社グラッドキューブ

9561東証グロースサービス業

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事業内容

株式会社グラッドキューブは2007年創業、2022年東証グロース市場上場。「世界中の人々に笑顔と喜びを届ける」をビジョンに掲げ、AIを活用したデータ解析技術・デジタル技術を基盤として事業を展開する。

主力のマーケティングDX事業では、自社開発SaaS「SiTest」を軸にインターネット広告運用代行・コンサルティングを提供し、大企業から中小企業まで幅広い顧客を支援する。テクノロジー事業ではスポーツAI解析メディア「SPAIA」の運営、AIアバター動画サービス「AvaTwin」の展開、米国競馬市場向けAI予想システム「STABLE GENIUS」の開発を進める。

当連結会計年度の売上高は1,755百万円(前期比+12.1%)。

ビジネスモデル

マーケティングDX事業では、SiTestのサブスクリプション収益(SaaS)と広告運用代行(フロー型)を組み合わせた統合モデルを採用。SaaS顧客への広告クロスセル、広告顧客へのSaaS提案という相互リードシェアにより顧客単価を向上させる。

同事業のセグメント利益率は35.3%と高水準。テクノロジー事業は現在先行投資フェーズにあり、SPAIA競馬のサブスクリプション課金、受託開発、将来的なSaaS型ビジネス拡張を収益源として位置づける。

企業の強み

マーケティングDX事業はSaaSと広告の相互リードシェアによる統合型成長モデルを確立。当連結会計年度の同セグメント売上高は1,496百万円、セグメント利益は528百万円、セグメント利益率は35.3%と高水準を維持。SiTestを起点としたクロスセルが顧客単価向上に寄与している。

SiTest AI診断・SiTest Engage・LLMOA・AvaTwinなど、生成AI時代に対応した新プロダクトを連続投入。2025年10月には株式会社プロネクサスとAvaTwinの販売協業を開始するなど、外部パートナーとの連携による販路拡大も実現している。

SPAIA全体の会員数は152,393人(前年同期比+14,020人増)に拡大。SPAIA競馬の有料会員転換率は20.34%を維持しており、サブスクリプション型の安定課金収益基盤を形成している。JRAシステムサービスとのデータ使用許諾契約も継続更新中。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の売上高502百万円は通期予想1,762百万円の28.5%に相当し、概ね順調なペース。営業利益36百万円に対し通期予想は3百万円と極めて低水準であり、第1四半期だけで通期予想を大幅に上回っている。

ただし通期予想に変更はなく、下半期に向けてテクノロジー事業の先行投資費用が増加する可能性を会社側が織り込んでいるとみられる。

テクノロジー事業は第1四半期に売上高53百万円に対しセグメント損失78百万円を計上しており、損失率は147%に達する。SPAIA会員数は150,437人と一定の基盤を持つものの、有料転換・課金収益化の進捗は開示されておらず、Ava TwinやSTABLE GENIUSの収益貢献時期も不明確。

先行投資の回収見通しが投資判断上の最大の不確実性である。

2026年12月期第1四半期末の自己資本比率は34.1%(前期末33.0%)と小幅改善。長期借入金は前期末比51百万円減少し294百万円となり、固定社債20百万円も消滅。

一方で買掛金が70百万円増加し流動負債が拡大。現金及び預金は1,359百万円と潤沢だが、テクノロジー事業の先行投資継続により財務余力の消耗ペースには注意が必要。

市場環境として国内インターネット広告費が初の4兆円超(前年比110.8%)となっており、マーケティングDX事業への追い風は継続している。

成長戦略

SaaS AI機能拡張・Ava Twin展開・米国競馬市場参入の三軸で成長を追求

生成AIを活用しサイト改修案を自動提示する「SiTest AI診断(β版)」を提供開始。従来コンサルタントが担っていた分析・診断プロセスを自動化・高速化し、導入企業のWebマーケティング意思決定を支援することで顧客単価向上とチャーン抑制を図る。

企業の人的資本経営やIR活動のDXを支援するAIソリューション「Ava Twin」の本格展開に注力。上場企業を中心としたIR情報発信高度化や採用・人事領域でのAI活用ニーズを捉え、サービス領域の拡大とブランド知名度向上を推進している。

SPAIA全体会員数150,437人の基盤を活用し、競馬予想AIのデータ解析精度向上とUI/UX刷新を継続。有料会員を含むユーザー基盤の拡大と課金収益の深化を図る。DRAGON DATA CENTERによる多種スポーツデータのリアルタイム解析体制強化も継続中。

2030年予測約27.3兆円規模とされる米国競馬市場向けにSTABLE GENIUSを開発中。開発完了後の収益化により、テクノロジー事業の先行投資回収と新たな収益柱の確立を目指す。

大手代理店やツールベンダー等の協業パートナー企業との連携を深化させ、自社営業体制を補完する形で案件受注を拡大。動画制作からSNS運用までの一気通貫支援体制により各媒体の相乗効果を最大化し、顧客のROAS向上に貢献する。

最終更新: 2026年7月17日