事業内容
株式会社グラッドキューブは2007年創業、2022年東証グロース市場上場。「世界中の人々に笑顔と喜びを届ける」をビジョンに掲げ、AIを活用したデータ解析技術・デジタル技術を基盤として事業を展開する。
主力のマーケティングDX事業では、自社開発SaaS「SiTest」を軸にインターネット広告運用代行・コンサルティングを提供し、大企業から中小企業まで幅広い顧客を支援する。テクノロジー事業ではスポーツAI解析メディア「SPAIA」の運営、AIアバター動画サービス「AvaTwin」の展開、米国競馬市場向けAI予想システム「STABLE GENIUS」の開発を進める。
当連結会計年度の売上高は1,755百万円(前期比+12.1%)。
ビジネスモデル
マーケティングDX事業では、SiTestのサブスクリプション収益(SaaS)と広告運用代行(フロー型)を組み合わせた統合モデルを採用。SaaS顧客への広告クロスセル、広告顧客へのSaaS提案という相互リードシェアにより顧客単価を向上させる。
同事業のセグメント利益率は35.3%と高水準。テクノロジー事業は現在先行投資フェーズにあり、SPAIA競馬のサブスクリプション課金、受託開発、将来的なSaaS型ビジネス拡張を収益源として位置づける。
企業の強み
マーケティングDX事業はSaaSと広告の相互リードシェアによる統合型成長モデルを確立。当連結会計年度の同セグメント売上高は1,496百万円、セグメント利益は528百万円、セグメント利益率は35.3%と高水準を維持。SiTestを起点としたクロスセルが顧客単価向上に寄与している。
SiTest AI診断・SiTest Engage・LLMOA・AvaTwinなど、生成AI時代に対応した新プロダクトを連続投入。2025年10月には株式会社プロネクサスとAvaTwinの販売協業を開始するなど、外部パートナーとの連携による販路拡大も実現している。
SPAIA全体の会員数は152,393人(前年同期比+14,020人増)に拡大。SPAIA競馬の有料会員転換率は20.34%を維持しており、サブスクリプション型の安定課金収益基盤を形成している。JRAシステムサービスとのデータ使用許諾契約も継続更新中。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2022期1,481百万円→2025期1,755百万円と緩やかな成長を継続。営業利益は2022期461百万円から2024期△267百万円まで悪化したが、2025期△34百万円と損失幅が縮小。
2026年12月期第1四半期(単四半期)は売上高502百万円・営業利益36百万円と黒字を確保し、収益改善の方向性が確認された。外部要因として国内インターネット広告費が2025年に初の4兆円超・総広告費の50.2%超に達しており、マーケティングDX事業の需要環境は良好。
通期予想は売上高1,762百万円(前期比0.4%増)・営業利益3百万円と保守的な設定であり、第1四半期の進捗を踏まえると上振れ余地がある一方、テクノロジー事業の投資拡大リスクも内在する。
成長戦略
SaaS AI機能拡張・Ava Twin展開・米国競馬市場参入の三軸で成長を追求
生成AIを活用しサイト改修案を自動提示する「SiTest AI診断(β版)」を提供開始。従来コンサルタントが担っていた分析・診断プロセスを自動化・高速化し、導入企業のWebマーケティング意思決定を支援することで顧客単価向上とチャーン抑制を図る。
企業の人的資本経営やIR活動のDXを支援するAIソリューション「Ava Twin」の本格展開に注力。上場企業を中心としたIR情報発信高度化や採用・人事領域でのAI活用ニーズを捉え、サービス領域の拡大とブランド知名度向上を推進している。
SPAIA全体会員数150,437人の基盤を活用し、競馬予想AIのデータ解析精度向上とUI/UX刷新を継続。有料会員を含むユーザー基盤の拡大と課金収益の深化を図る。DRAGON DATA CENTERによる多種スポーツデータのリアルタイム解析体制強化も継続中。
2030年予測約27.3兆円規模とされる米国競馬市場向けにSTABLE GENIUSを開発中。開発完了後の収益化により、テクノロジー事業の先行投資回収と新たな収益柱の確立を目指す。
大手代理店やツールベンダー等の協業パートナー企業との連携を深化させ、自社営業体制を補完する形で案件受注を拡大。動画制作からSNS運用までの一気通貫支援体制により各媒体の相乗効果を最大化し、顧客のROAS向上に貢献する。
最終更新: 2026年7月17日

