事業内容
ジャパニアス株式会社は1999年創業、IT・通信業界およびものづくり業界を主要顧客とするオンサイト型開発支援(エンジニア派遣・請負・準委任)と受託開発を展開する先端エンジニアリング事業の単一セグメント企業。ソフトウエア・インフラ・機械電気の既存領域に加え、CRM・クラウド・AI等の新規領域にも進出。
全国13拠点を構え、エンジニア約9割が顧客先常駐で稼働。売上高の6割超を上場企業・上場グループ企業が占め、約7割を取引年数5年以上の顧客が占める安定した顧客基盤を有する。
2022年9月に東証グロース市場へ上場。
ビジネスモデル
売上高はエンジニア数×稼働率×一人当たり売上高で概ね算出される構造。エンジニアを原則正社員として雇用することで高い稼働率(第26期94.5%)を維持し、顧客との継続的取引関係を構築。
採用紹介料が販管費の10%以上を占める採用投資を継続しながら、資格取得・技術研修によるスキルアップでエンジニア単価を毎期引き上げ(第26期598千円/月)、収益性を維持する。
企業の強み
第22期1,146人から第26期1,731人へエンジニア数を毎期純増させながら、稼働率は94.0〜95.9%の高水準を維持。一人当たり売上高も563千円/月(第22期)から598千円/月(第26期)へ継続上昇しており、量と質の双方で成長を実現している。
第26期売上高12,085百万円のうち6割超(7,553百万円)を上場企業・上場グループ企業が占め、約7割(8,653百万円)を取引年数5年以上の顧客が占める。特定企業依存を避けた分散型顧客構造と長期継続取引が収益の安定性を支えている。
2025年11月現在、情報処理技術者試験516人、ベンダー認定資格(AWS・Azure・Salesforce等)769人、その他資格448人を保有。AWSセレクトティアパートナー・ISTQBプラチナパートナー認定も取得しており、先端テクノロジー領域での技術的信頼性を裏付けている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期8,325百万円→2023期9,885百万円→2024期11,211百万円→2025期12,085百万円と年率約13%成長を継続。2026年11月期中間期も6,469百万円(前年同期比+11.3%)と増収基調は維持している。
しかし利益面は大きく変化しており、中間期営業利益222百万円(前年同期比△35.6%)・中間純利益193百万円(同△28.8%)と急減。売上原価率の上昇(74.9%→79.1%)が主因で、エンジニア採用コスト増加とコプロテクノロジーSES事業承継に伴うコスト吸収が影響している。
外部環境としてDX推進・生成AI関連投資の活発化が需要を下支えする一方、高度IT人材の獲得競争激化と人件費上昇が収益性を圧迫する構図が鮮明となった。通期予想は売上高13,150百万円(前期比+8.8%)・営業利益1,035百万円(同+5.3%)で修正なし。
成長戦略
エンジニア数増強・単価改善・M&A活用でデジタル人材1万人を目指す
中途採用・新卒採用・外部リソース活用の三経路でエンジニア数を毎期純増させる。2026年11月期中間期も売上高前年同期比+11.3%増を達成しており、エンジニア数拡大による規模成長は継続中。人件費上昇が利益率を圧迫しているため、採用コスト効率化が課題。
AWS・Azure等ベンダー認定資格保有者を活用した高付加価値案件の獲得と、顧客との継続的な単価改善交渉を推進。ただし2026年11月期中間期は売上原価率が上昇しており、単価改善効果がコスト増を吸収しきれていない状況。
2026年3月27日に株式会社コプロテクノロジーからSES事業を承継(取得原価602百万円)。求人サイト「ベスキャリIT」の自社運営によりフリーランスを含むエンジニア獲得チャネルを内製化。のれん379百万円(暫定)を12年均等償却。取得原価配分は中間期末時点で未完了。
中期経営計画においてM&Aを成長手段として明示的に位置付け、事業基盤の再構築・量的拡大から質的拡大への転換を推進。コプロテクノロジー案件を第一弾として、追加M&Aの機会を継続的に探索する方針。
2026年7月6日取締役会決議により上限120,000株・200百万円の自己株式取得を決定(2026年7月7日~11月30日、東証市場買付)。配当は年間101円(中間50円+期末予想51円)と前期比増配。資本効率向上と株主還元の両立を図る。
最終更新: 2026年7月17日

