ガス
静岡ガスグループの基盤事業であり、連結売上高の約74%を占める中核セグメント。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(外部顧客、2026年中間期累計) | 76,276百万円 | 81,914百万円 | ↓ |
| セグメント利益(営業利益、2026年中間期累計) | 8,946百万円 | 10,334百万円 | ↓ |
| ガス販売量合計(2026年中間期累計) | 805百万㎥ | 798百万㎥ | ↑ |
| お客さま数(取付メーター数、2026年中間期末) | 362,248戸 | 361,876戸 | ↑ |
事業詳細
都市ガス・LNGの製造・供給・販売を行う中核事業。静岡県内を中心に導管網を通じて家庭用・業務用・工業用顧客へ直接販売するほか、他ガス事業者への卸供給も行う。清水エル・エヌ・ジー㈱がLNGを原料に製品ガスを製造し当社に販売する垂直統合型の供給体制を持つ。海外ではSHIZUOKA GAS AMERICA CO.を通じた米国シェールガス開発事業に加え、EIG運営ファンドを通じたLNG事業会社MidOcean Energyへの出資により、上流事業への展開をさらに進めている。
直近の概況
原料費調整制度による単価下方調整で減収減益、MOEへ出資実行。
2026年中間期のガスセグメント外部顧客売上高は76,276百万円(前年同期比△6.9%)、セグメント利益は8,946百万円(同△13.4%)と減収減益。原料費調整制度によるガス販売単価の下方調整が主因。一方、ガス販売量は工業用(+1.0%)・卸供給(+2.7%)が増加し合計805百万㎥(+0.9%)と前年を上回った。重要な後発事象として、2026年7月30日にMidOcean Energyへの出資(総額100百万米ドルのうち62百万米ドル)を実行し、LNG上流事業への展開を進めた。
主要プロダクト
成長ドライバー
- EIG運営ファンドを通じたMidOcean Energy(MOE)への出資(100百万米ドル、うち62百万米ドル実行済)によるLNG上流バリューチェーンの国内外拡大
- MOEとの戦略的パートナーシップ構築による安定的なLNG調達基盤の強化
- 工業用・卸供給向けガス販売量の増加による販売基盤の拡充
- 米国シェールガス開発事業(SHIZUOKA GAS AMERICA CO.)による上流資源へのアクセス拡大
- 長期契約によるLNG調達の安定化とスポット市場調達抑制による原料コスト低減
リスク
- 原料費調整制度によるガス販売単価の下方調整リスク(2026年中間期も減収要因)
- 家庭用・業務用ガス販売量の減少継続リスク(家庭用△4.6%、業務用△5.6%)
- LNG価格高騰・スポット市場価格上昇リスクおよび地政学的リスク
- カーボンニュートラル推進に伴う天然ガス需要の長期的減少リスク
- 電力・ガス市場自由化による競争激化リスク
- MidOcean Energyへの出資(100百万米ドル)に伴う為替リスク・資源価格変動リスク
- 米国シェールガス開発事業における為替リスク・資源価格変動リスク
LPG・その他エネルギー
LPG・電力・オンサイトエネルギーを手掛ける第二の収益柱
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(外部顧客、2026年12月期中間期) | 16,066百万円 | 15,323百万円(2025年12月期中間期) | ↑ |
| 売上高(セグメント計・内部取引含む、2026年12月期中間期) | 16,703百万円 | 16,051百万円(2025年12月期中間期) | ↑ |
| セグメント利益(営業利益、2026年12月期中間期) | 1,686百万円 | 1,269百万円(2025年12月期中間期) | ↑ |
事業詳細
静岡ガスエネルギー㈱によるLPG販売・機器販売・配管工事、静岡ガス&パワー㈱による電力販売、および当社が直接手掛けるオンサイト・エネルギーサービス(コージェネレーション等の設備をお客さま事業所内に設置し電気・熱を販売)の3事業で構成される。ベトナムの太陽光発電事業(持分法適用会社)も含む。2026年12月期中間期の外部顧客向け売上高は16,066百万円で、連結売上高(103,066百万円)の約15.6%を占める。
直近の概況
外部顧客売上高・セグメント利益とも前年同期比で増収増益
2026年12月期中間期の外部顧客向け売上高は16,066百万円(前年同期15,323百万円から+4.9%)、セグメント利益は1,686百万円(前年同期1,269百万円から+32.9%)と、いずれも増加した。LPG事業・電力販売・オンサイトエネルギーサービスの各事業が寄与したとみられる。なお、連結全体では原料費調整制度によるガス販売単価の下方調整等が営業利益を押し下げる要因となった一方、当セグメントは相対的に堅調な業績を確保した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- LPG事業における顧客基盤・販売量の拡大(連結子会社化を含む)
- 電力販売量の増加(需給調整市場外での顧客向け販売は拡大傾向)
- 再生可能エネルギー電源(富士発電所増設・系統用蓄電池)への投資による供給力・調整力の増強
- オンサイト・エネルギーサービスの拡大によるコージェネ普及とエネルギーサービス収益の積み上げ
- グループ2030年ビジョンに基づく電力・再エネ事業の成長事業化と他社アライアンスの活用
リスク
- 電力需給調整市場での収益変動リスク(過去に大幅減収を経験)
- LPG市場における原料価格変動リスクおよびガス・電力との競合激化
- カーボンニュートラル推進に伴う中長期的なLPG需要の構造的減少リスク
- 再生可能エネルギー・電力関連投資の回収リスク
- 地政学的リスクや為替変動によるLPG調達コストの上昇リスク
その他
設備工事・ガス機器販売・リフォーム等を担う周辺事業群
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 外部顧客への売上高 | 10,723百万円(2026年12月期中間期) | 6,369百万円(2025年12月期中間期) | ↑ |
| 売上高合計(セグメント間内部取引含む) | 14,250百万円(2026年12月期中間期) | 9,117百万円(2025年12月期中間期) | ↑ |
| セグメント利益(営業利益) | 129百万円(2026年12月期中間期) | 306百万円(2025年12月期中間期) | ↓ |
事業詳細
報告セグメント(ガス、LPG・その他エネルギー)に含まれない事業セグメントであり、受注工事・ガス機器販売事業、リフォーム事業、リース事業等を包含する。静岡ガス・エンジニアリング㈱、静岡ガスリビング㈱、グッドリビング㈱、エネリア静岡㈱・エネリア東部㈱、静岡ガスクレジット㈱等が含まれ、地域の住宅・生活インフラを支える「くらしサービス・エンジニアリングサービス事業」として位置づけられる。
直近の概況
外部売上高は前年同期比68%増だが、セグメント利益は58%減と収益性悪化が継続
2026年12月期中間期の外部顧客への売上高は10,723百万円(前年同期6,369百万円)と大幅増収となったが、セグメント利益は129百万円(前年同期306百万円)と57.8%減少した。増収の主因はグッドリビング㈱等の連結子会社化による住宅事業の取り込みであり、売上規模は拡大している一方、住宅事業の建設コスト上昇等が利益率を圧迫している可能性がある。第1四半期時点(単独3ヶ月)でも同様の増収減益傾向が確認されており、中間期を通じて収益性の課題が継続している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- グッドリビング㈱の連結子会社化による住宅事業の取り込みと売上規模の拡大
- 設備工事(ガス工事・空調工事等)の受注増加
- 「くらしサービス・エンジニアリングサービス事業」を成長事業と位置づけたグループ戦略のもと、M&Aを活用した事業領域拡大方針
- 2026年からのくらしサービス事業・エンジニアリングサービス事業を中心としたグループ再編による成長加速計画
リスク
- 売上高が大幅増収(前年同期比約68%増)にもかかわらずセグメント利益は57.8%減少しており、収益性の著しい悪化が継続する最大の課題
- 住宅事業(グッドリビング㈱)は建設コスト上昇・人手不足の影響を受けやすい
- 人口減少・少子高齢化による静岡地域の住宅需要・リフォーム需要の長期的な縮小リスク
- グループ再編に伴う統合コストや組織変更リスク
- セグメント資産の拡大に伴う資産効率(ROA)の低下リスク
最終更新: 2026年8月6日

