ガス
北海道瓦斯の中核事業。都市ガス・LNG販売を担う収益基盤。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(内部取引含む) | 41,049百万円 | 42,348百万円 | ↓ |
| セグメント利益(営業利益ベース) | 3,048百万円 | 5,553百万円 | ↓ |
| 取付メーター件数 | 605,168件 | 605,311件 | ↓ |
| 小売お客さま件数 | 486,953件 | 488,176件 | ↓ |
| ガス総販売量 | 236,481千㎥ | 241,003千㎥ | ↓ |
事業詳細
札幌市・小樽市・函館市・千歳市・北見市等を主な供給区域として都市ガスの製造・供給・販売を行う。LNG出荷・輸送は北海道LNG㈱、検針業務は北ガスサービス㈱、保安・点検業務は北ガスフレアスト㈱等の連結子会社・持分法適用関連会社に委託。主な製品・サービスは都市ガスおよびLNG販売。2027年3月期中間期の連結売上高(外部顧客計)に占める比率は約56%であり、当社グループの中核セグメントとして天然ガスを基軸としたエネルギー事業を担う。
直近の概況
原料費調整単価低下と販売量減少により売上・利益とも大幅減。
当中間期(2026年4月~9月)のガスセグメント外部顧客への売上高は、原料費調整制度における販売単価の低下および販売量の減少等により前年同期比3.1%減の40,107百万円、セグメント利益は同45.1%減の3,048百万円となった。都市ガス総販売量は春先の気温上昇による暖房需要低下や業務用の空調需要減少等により同1.9%減の236,481千㎥。一方、家庭用は給湯需要拡大やお客さま件数拡大で同1.1%増、他事業者向け供給(卸)は同4.6%増の11,104千㎥と拡大が続いている。暖房厨房メーター統合後件数は同1.2%増の575,231件となった。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 他事業者向け卸供給の拡大(当中間期:前年同期比4.6%増の11,104千㎥)
- 家庭用給湯需要の拡大・お客さま件数の増加
- 暖房厨房1メーター化工事の推進によるオペレーション効率化(統合後件数は同1.2%増の575,231件)
- 船舶燃料向けLNGバンカリング供給など新規需要の取り込み
- 室蘭ガス㈱の連結子会社化による供給区域・顧客基盤の拡大
リスク
- 気温上昇による暖房・空調需要の低下(当中間期:業務用販売量△3.5%)
- 原料費調整制度における販売単価の低下(当中間期の原油価格は前年同期比47.3%上昇、為替も9.1%円安進行)
- スマートメーター化・DX関連投資等戦略的経費増加による利益圧迫
- 新築戸建・分譲マンション完成戸数の減少による小売お客さま件数の減少傾向(当中間期:同0.3%減の486,953件)
- 地政学的リスクの長期化によるLNG調達コストの不確実性
- 脱炭素化の潮流による長期的な天然ガス需要の構造的変化リスク
- 冬季から春先に売上が集中する季節的変動要因
電力
北海道全域を販売区域とする電力の発電・販売事業セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(第2四半期累計・外部顧客) | 13,057百万円 | 13,072百万円 | ↓ |
| セグメント利益(第2四半期累計) | 911百万円 | 1,670百万円 | ↓ |
| 電力小売お客さま件数(期末) | 259,349件 | 256,540件 | ↑ |
| 電力総販売量(第2四半期累計) | 402,905千kWh | 404,566千kWh | ↓ |
| 小売販売量(第2四半期累計) | 384,903千kWh | 382,978千kWh | ↑ |
| 卸売販売量(第2四半期累計) | 18,001千kWh | 21,588千kWh | ↓ |
事業詳細
北海道瓦斯が北海道内を販売区域として電力の発電および販売を行う。連結子会社の北ガスジェネックス㈱が太陽光発電事業を担い当社へ電力を販売するほか、持分法適用関連会社の苫小牧バイオマス発電㈱が木質バイオマス発電事業を行い当社へ電力を供給する。低圧家庭用から高圧・卸売まで幅広い顧客層を持ち、ガス・電気セット契約拡大に向けたキャンペーン展開やマスPR強化により家庭用顧客の獲得を推進している。
直近の概況
燃料費調整単価低下と卸売減少で売上・利益ともに前年割れ
当中間期の電力セグメントの外部顧客への売上高は、燃料費調整制度における販売単価の低下および低圧販売量の減少等により、前年同期比0.1%減の13,057百万円となった。小売お客さま件数は259,349件(前年同期比1.1%増)、小売販売量は384,903千kWh(同0.5%増)と堅調に推移した一方、卸売販売量は18,001千kWh(同16.6%減)と大幅に減少し、全体の合計販売量は402,905千kWh(同0.4%減)となった。セグメント利益は911百万円となり、前年同期の1,670百万円から大幅に減少した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- ガス・電気セット契約拡大に向けたマスPRやキャンペーン展開による低圧家庭用顧客の件数拡大
- 産業用分野を中心とした販売量の拡大
- 再生可能エネルギー電源(太陽光・バイオマス)の活用による自社電源強化
- 北海道全域への展開を重要戦略と位置付け、グループ一体での顧客獲得推進
リスク
- 燃料費調整制度における販売単価低下に伴う売上減少圧力
- 卸売販売量の大幅減少(前年同期比16.6%減)によるセグメント利益への影響
- 原油価格上昇(当中間期108.36$/bbl、前年同期比47.3%増)や円安進行(159.50円/$、同9.1%増)に伴う燃料費コスト上昇圧力
- 地政学的リスクや脱炭素化の潮流によるエネルギー情勢の不確実性
エネルギー関連
LPG・熱供給・ガス工事・器具等を束ねる多角的エネルギー事業セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(外部顧客、中間期累計) | 17,865百万円 | 16,173百万円 | ↑ |
| セグメント売上高(内部取引含む計、中間期累計) | 19,463百万円 | 17,134百万円 | ↑ |
| セグメント利益(中間期累計) | 701百万円 | 698百万円 | — |
事業詳細
液化石油ガス(LPG)の販売・簡易ガス事業、熱供給(冷温熱)、石油製品、ガス工事、ガス器具販売・貸付、エネルギーサービス等を包含する。北ガスジェネックス㈱、北ガスジープレックス㈱、㈱エナジーソリューション、㈱北海道熱供給公社等の連結子会社群が主な担い手。札幌市・函館市周辺の新興団地を中心にLPG・簡易ガスを供給するほか、熱供給事業や工事・器具事業を通じて総合エネルギーサービスを提供する。2027年3月期中間期の外部売上高は17,865百万円で、器具販売の拡大が連結売上高の下支え要因となった。
直近の概況
器具販売拡大等により外部売上高は前年同期比10.5%増、利益はほぼ横ばい
2027年3月期中間期のエネルギー関連セグメントは、外部顧客への売上高が16,173百万円から17,865百万円へ10.5%増加し、内部取引を含む合計売上高も17,134百万円から19,463百万円へ13.6%増加した。定性的情報では「器具販売の拡大等を加えた結果」連結売上高の下支えに寄与したと説明されている。一方、セグメント利益は698百万円から701百万円とほぼ横ばいにとどまり、増収の割には利益成長が限定的であった。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 新築賃貸物件等の獲得に伴う器具販売・工事の継続的増加
- 冷温熱(熱供給)の販売量拡大によるエネルギー関連収益の多様化
- 北海道内の自治体との連携によるエネルギー地産地消の拡大
- 北海道内の新興団地向け簡易ガス・LPG需要の継続的取り込み
リスク
- 新築分譲マンション・賃貸物件着工数の減少に伴うガス器具販売・工事の低迷リスク
- LPG原料価格の変動リスク(為替・原油価格の影響、当中間期は原油価格が前年同期比47.3%上昇、為替も9.1%円安に推移)
- 冬季から春先に売上が集中する季節的変動要因
- 都市ガス普及拡大に伴うLPG・簡易ガス需要の長期的代替リスク
- DX・スマートメーター等の戦略経費増加に伴う全社費用調整額の拡大によるセグメント利益への間接的影響
その他
ITソリューション・不動産・保険代理業等を担う非コア補完セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(外部顧客、中間期累計) | 660百万円 | 751百万円 | ↓ |
| セグメント利益(中間期累計) | 212百万円 | 119百万円 | ↑ |
| セグメント間内部売上高(中間期累計) | 1,374百万円 | 967百万円 | ↑ |
| セグメント利益率(外部売上高に対する概算) | 約32.1% | 約15.8% | ↑ |
事業詳細
「その他」セグメントは、ITソリューション、不動産、保険代理業等、主要3報告セグメント(ガス・電力・エネルギー関連)に含まれない事業を包含する。2027年3月期第2四半期(中間期)累計では外部顧客への売上高が660百万円、セグメント利益212百万円となった。グループ全体売上高に占める比率は約1%未満と小規模ながら、セグメント利益は前年同期から大幅に増加し、収益性は高水準を維持している。
直近の概況
外部売上は減少も、セグメント利益は前年同期比78%増と大幅改善
2027年3月期中間期の「その他」セグメントは、外部顧客への売上高が660百万円と前年同期(751百万円)から減少したものの、セグメント利益は212百万円となり前年同期(119百万円)から約78%増加した。一方、セグメント間の内部売上高は1,374百万円と前年同期(967百万円)から大きく拡大しており、グループ内取引の増加が利益率改善に寄与した可能性がある。グループ全体売上高(71,690百万円)に占める比率は引き続き1%未満と小規模にとどまる。
主要プロダクト
成長ドライバー
- グループ全体のDX推進(情報プラットフォーム活用)に伴うITソリューション関連需要の取り込み
- 北ガスライフロント株式会社等グループ子会社を通じた事業規模の維持・拡大
- セグメント間取引(内部売上高)の拡大による収益貢献の増加
リスク
- 外部顧客向け売上高が前年同期比で減少しており、受託業務の縮小による売上構造の変化リスク
- グループ内受託業務への依存度が高く、主要セグメントの業務委託方針変更が業績に直結するリスク
- セグメント規模がグループ全体に占める比率は依然小さく(外部売上高比率1%未満)、グループ業績への影響は限定的
最終更新: 2026年10月29日

