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北海道瓦斯株式会社

9534・東証プライム・電気・ガス業

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北海道瓦斯株式会社9534

事業内容

北海道瓦斯株式会社は1911年創業、札幌・函館・小樽・千歳・北見・室蘭を主な供給区域とする北海道最大の都市ガス事業者。連結子会社9社・持分法適用関連会社8社を含むグループ22社体制で、都市ガス製造・供給・販売を中核に、電力小売・LPG・熱供給・ガス工事・器具販売・ITソリューション・不動産等を展開する。

2026年3月期の取付メーター件数は606,177件、電力顧客件数は257,271件に達し、北海道内の家庭・業務・工業用途に幅広くエネルギーを供給している。

ビジネスモデル

石狩LNG基地等の大型インフラを保有・賃借し、LNGを原料として都市ガスを製造・供給する。原料費調整制度により原料価格変動を料金に転嫁する仕組みを持ち、基本料金+従量料金の安定的な課金構造を維持する。

電力はガスとのセット契約拡大で顧客単価向上を図り、エネルギー関連・その他セグメントが工事・器具・熱供給・ITで付加価値を積み上げる多層的な収益構造を持つ。

企業の強み

石狩・函館・北見の3拠点でLNG生産能力693,287千㎥(前期比5.6%増)を確保し、606,177件の取付メーター件数を持つ。供給区域の世帯普及率は平均52.0%で、小樽地区では72.9%に達する。

室蘭ガス㈱の連結子会社化により供給区域をさらに拡大しており、競合他社が短期間で模倣困難な地域インフラ基盤を有する。

電力顧客件数は2016年の小売自由化以降継続拡大し、2026年3月期末に257,271件(前期比662件増)を達成。2018年に10万件、2021年に20万件を突破した実績を持つ。

ガス・電気セット契約拡大に向けたマスPRやキャンペーンを継続展開しており、グループ一体での顧客獲得体制が競争優位を形成している。

国内格付機関2社(日本格付研究所・格付投資情報センター)からいずれも「A+(安定的)」の格付を取得。2026年3月期のフリー・キャッシュ・フローは10,496百万円のプラスを確保し、有利子負債を8,540百万円削減して60,613百万円とした。

自己資本比率は49.1%まで改善しており、安定的な資金調達基盤を維持している。

エンヴァリスの着眼点

当中間期は経常利益が前年同期比47.3%減の3,615百万円、親会社株主帰属中間純利益が47.0%減の2,595百万円となった。通期予想(経常利益13,000百万円)に対する進捗率は27.8%で、会社側は各セグメントとも概ね計画通りに推移しているとして業績予想を据え置いている。

経常利益の大幅減益の主因は、スマートメーター化やDX関連分野等の戦略的経費の増加。供給販売費及び一般管理費は前年同期17,803百万円から19,880百万円に増加しており、将来の事業基盤強化に向けた先行投資局面にあることが収益面に表れている。

ガスセグメント外部顧客売上高は原料費調整制度における販売単価の低下と販売量減少により前年同期比3.1%減の40,107百万円。一方、エネルギー関連セグメントは器具販売の拡大等により同10.5%増の17,865百万円となり、連結売上高全体は0.5%増の71,690百万円を維持した。

市場環境としては原油価格上昇($73.56→$108.36/bbl)と円安進行(146.14円→159.50円/$)が原料費調整を通じて価格転嫁された側面がある。

成長戦略

Challenge2030のもと天然ガス普及・再エネ拡大・DX活用で売上拡大を目指す

スマートメーター化やDX関連分野への戦略的経費投入を進めており、当中間期の収益を押し下げる要因となったが、将来の業務効率化・顧客サービス向上に向けた先行投資段階にある。

ガス・電力のクロスセル推進により電力小売件数が259,349件(前年同期比1.1%増)に拡大。北海道全域への展開を重要戦略と位置付け継続中。

室蘭ガス株式会社の連結子会社化等により供給区域・顧客基盤を拡大。グループ一体となった事業規模拡大を継続推進。

器具販売の拡大等によりエネルギー関連セグメント売上高が前年同期比10.5%増の17,865百万円となり、ガス収益減少を補完する収益源として成長している。

最終更新: 2026年10月29日